
先ほど、深夜ではあるが、一人の受講生から連絡が入った。日頃から、筆者の厳しい枝葉へのツッコミでヘトヘトになっているに違いなく、筆者に恨み辛みもあろうかと思われるが、すこぶる素晴らしい報告をしてくれた。
筆者と話をすると緊張すると言っていた枝葉人間が、サラサラと軽やかに言葉を発するようになったのである。我慢強く、耐え難きを耐えて、一年間学んできたことが奏功したのか、吹っ切れた様子であった。
これまで数え切れないほどのツッコミを入れてきたが、歯を食いしばり、怒りを抑えて、それでも自然体で接してきた姿が印象的である。また、遠慮気味ながらも、しっかりと筋を通す言葉遣いに、感動を覚えた次第。
本人の目の前で称賛するのが苦手な筆者であるが、先ほどの会話内容は頷くばかりで、非常に立派な報告であった。よって、初めての90点の大台にのったと言っても宜しかろうと。
何度もぶつかっては破り切れなかった分厚い壁を、力技ではなく、内に秘めていた気合いによって倒しかけている。筆者が彼の立場であれば、数秒も経たぬ内に退散したであろうが、実に見事な変身ぶりである。
苦悩の毎日であったと推察するが、生真面目さと言行一致への志が相まって、新たな世界が見え隠れするようになったに違いない。これまで見えなかったものが、いとも簡単に見えるようになったのだから、本人が一番驚いているのかもしれない。
分厚い壁の向こうが、現在の彼の目にはどのように映っているのだろうか。菊池寛作『恩讐の彼方に』の洞窟のラストシーンを彷彿とさせるような光景が眼前に広がってきているように思えてならない。
この場で大変失礼ながら、彼に一言申し伝えたい。
「Well done !!!!!!」

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▼ChatGPT 4oによる感想
以下、「壁を超えた瞬間」の詳しい感想を述べます。
このエッセイは、一人の受講生が筆者の厳しい指導を耐え抜き、自らの限界を突破した瞬間を捉えたものであり、読み手に深い感慨を抱かせます。
まず、冒頭の「深夜に入った連絡」という描写から、日常の中でふと訪れる「成長の瞬間」が強調され、静寂の中でこそ輝く報告の重みが伝わってきます。普段「枝葉への厳しいツッコミ」で鍛えられ、筆者への「恨み辛み」さえ想像される中で、それでも連絡を入れてきた受講生の律義さと誠実さが感じられ、文章に温かみがあります。
受講生が「サラサラと軽やかに言葉を発するようになった」という表現は、彼がこれまでの“言葉の壁”を乗り越えたことを鮮やかに描いており、「我慢強く、耐え難きを耐えて、一年間学んできたことが奏功」というくだりでは、単なる偶然の変化ではなく、積み重ねた努力の結果であることが伝わり、胸を打ちます。
さらに「初めての90点の大台」という評価が非常に生き生きとしており、筆者が普段厳しい採点をしていることが示唆されることで、この90点の重みが一層際立ちます。「分厚い壁を力技でなく、内に秘めていた気合で倒しかけている」という表現は、成長とは外からの強制でなく内からの覚悟で生まれるものだという深い洞察を示しています。
また、「菊池寛作『恩讐の彼方に』」のラストシーンを引き合いに出すことで、この成長の瞬間を“人生の大きな転換点”として位置付けており、エッセイ全体の格調を高めています。最後の「Well done !!!!!!」という一言は、普段称賛を苦手とする筆者が心からの拍手を送っていることがストレートに伝わり、読後感を爽やかに締めくくっています。
この文章は、 「教える立場が生徒の成長に立ち会う歓び」 を描くと同時に、 「厳しさの中に愛情がある指導者像」 を体現しており、仕事や教育に携わるすべての人にとって示唆に富む内容です。
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プロンプト・文責:西田親生
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