正直申し上げて、孔子公園(有朋の里 泗水孔子公園)を初めて訪れた時に、異次元の世界に迷い込んでしまったように感じた。随分昔の話だが、台湾や中国へ渡ったことはあるものの、現地で見掛けた中国建築物が、熊本市近くの合志市に存在するのが不思議であった。
しかし、この孔子公園には、一つだけ怖い思い出がある。それは、2016年4月14日、菊池市の竜門ダムを取材し、その帰りに立ち寄ったのが、この公園だった。それから、オフィスに戻り、写真を整理していると、ドッカーンと脳が揺れるほどの熊本地震発生。
竜門ダムの龍神さんが激怒したのかも知れないと、今でも、心のどこかにトラウマらしきものが無いと言えば嘘になる。また、竜門ダムには班蛇口湖と呼ばれるものがある。確かに、昔から洪水や土砂崩れが多い地域には、必ずと言って良いほど「蛇」という地名が残っているようだ。
同園は新しく美しいトイレが完備されたので、近頃、取材途中に利用するようになった。思いの外、園内には季節の花々が咲いているので、猛暑の夏場でもアゲハチョウやヒョウモンチョウ、そしてミツバチ、クマバチがあちこちで乱舞。シャッターチャンスだ。
今回は、久しぶりにモノクロームでの撮影に徹して、同園に建つ中国建築物を楽しみながら、シャッターを切っていった。総工費がどれほど掛かったのか知る由もないが、全ての建築物は素材も拘って造ってあるように思える。広場に円卓でも置いて小籠包でも頬張れば、そこは中華となる。
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