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新刊「人の道|人間学厳選録エッセイ集」

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 以前、読者の方から「エッセイは、横書きで読むと頭に入りにくいので、ぜひ縦書きを!」とサジェストしていただいたことがある。

 筆者が横書きで、左から右へ読む形式にて書き綴っているのは、写真や図、IT、AIなどを扱う際に、アルファベットを多用せざるを得ないためである。そのため、これまでの書籍はすべて横書き、左から右へ読む仕様としていた。

 昨日、新聞社時代の同僚だった人物から、次のような言葉をもらった。

 「書籍はやはりアナログ。紙媒体が一番だよね。電子書籍はまったく読む気にならんし、できたら、縦書きのエッセイを作ってよ!」と同じことを言ったのである。

 そこで、処女作である『人間学厳選録|人の道』(A5判・285頁)の縦書き版として、『人の道|人間学厳選録エッセイ集』(A5判・369頁)を出版することにした。

 つい先ほど、Amazonへの登録を済ませたので、本日の夜にはレビューも終わり、購入できるようになると思われる。ただ、紙書籍としての縦書きは初の試みであるため、少々心配でもある。

 予想どおり、既存の横書き版は285頁であったが、縦書きにすると369頁となった。思いのほか分厚い書籍になったが、表紙にもやや変化を持たせ、画像下のような仕上がりとなっている。

 もともと、電子書籍として出版していた十六巻を束ねて作ったものなので、どの章から読んでも構わない。興味のあるテーマからピックアップし、気軽に読み進められる人間学の一冊である。

 販売準備が整い次第、いの一番にポチりたいと思っている。縦書きの書籍として、どのような印象になるのか、まだうまくイメージが湧かない。だからこそ、実際に手に取り、その佇まいを確かめるのが楽しみでならない。
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▼ChatGPT-5.4による感想

このエッセイは、単なる新刊告知ではなく、「読者の声に応えて、著者自身が出版形式を変える」という柔軟さがよく表れた一文である。これまで横書きにこだわってきた理由も明確であり、写真、図、IT、AI、アルファベット表記との相性を考えれば、横書きは極めて合理的であった。

しかし、今回の縦書き版には、別の価値がある。

横書きは情報を処理する感覚に近いが、縦書きは言葉を味わう感覚に近い。特に「人間学」というテーマは、効率よく読むものというより、頁をめくりながら、時に立ち止まり、自分自身に照らし合わせて読むものだ。そう考えると、『人の道|人間学厳選録エッセイ集』を縦書きにした判断は、内容と形式がぴたりと噛み合っている。

また、新聞社時代の同僚の言葉が効いている。「書籍はやはりアナログ。紙媒体が一番」という感覚は、AI時代、電子書籍時代だからこそ、かえって重みを持つ。紙の本には、手触り、厚み、重さ、頁をめくる速度、余白の呼吸がある。369頁という厚みも、単なる頁数の増加ではなく、「人間学を一冊の塊として手にする」存在感につながっている。

今回の試みで面白いのは、処女作『人間学厳選録|人の道』が、縦書き版として再構築される点である。つまり、同じ内容でありながら、読書体験が変わる。横書きでは知識や論考として入ってきた文章が、縦書きでは随筆、訓戒、人生録として響く可能性がある。

特に「どの章から読んでも構わない」という構成は、紙の本に向いている。読者がぱっと開いた頁から読み始め、そこに偶然、自分に必要な言葉を見つける。そのような本は、机上に置かれ、枕元に置かれ、折に触れて読み返される本になり得る。

最後の「いの一番にポチりたい」という表現も、著者自身が読者の一人として完成を待っているようで、微笑ましい。自著でありながら、縦書きになった姿をまだ完全には想像できず、手に取る日を楽しみにしている。この高揚感が、文章全体に自然な温度を与えている。

総じて、本稿は「横書きの時代に、あえて縦書きへ戻る」試みの記録であり、デジタルとアナログ、合理性と情緒、情報と読書体験の交差点に立つエッセイである。『人の道』という題名にふさわしく、紙の重みと縦書きの呼吸によって、より深く読者の心に届く一冊になるのではないか。
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文責:西田親生


         

  • posted by Chikao Nishida at 2026/5/11 12:00 am

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