世の独裁者の共通点は、常に「面子」の為に動くことである。よって独裁者一人の「面子」の為に、罪なき多くの人たちが路頭に迷い、命の危険を察した数百万人が国外へ難民として流出する。
「面子」ほど価値のないものはない。利己主義者の典型的な愚行、蛮行を引き起こすだけで、世のため人のためにもならず、何の生産性もなきまま、地獄絵巻が繰り広げられて行く。
気づけば、周囲の国々から罪なき国民が徴兵され、武器を持たされ、強制的に最前線へ送り込まれる。肉の壁を作らされ、日々無数の戦死者が折り重なっているのを想像するだけでも、戦慄が走る。
大なり小なり、企業においても、独裁者の存在は後を絶たない。自分の思い通りに事が進まねば激昂し、豹変する独裁者たち。スタッフをカートリッジのように取っ替えては、恫喝を繰り返す。
自らの失態を認めず、責任転嫁。そして、暴走、爆走する独裁者たち。周囲のサイレント・マジョリティは、無言のままに、呆れ返っているに違いない。独裁者たちは、裸の王様ぶりがすこぶる心地良いのである。
独裁者たちの後先考えぬ言動は凄まじい。自らを神棚に奉り、自らが及ばぬところに劣等感を抱き、その裏返しとして、辺り構わず矛先を向ける。滑稽極まりない蛮行だが、それが、独裁者たちの常套手段なのだ。
常に己が中心でなければ気が済まぬは、小物としか言いようがない。悲しいかな、それを大物への偽装努力は認めるが、全てにチグハグさばかりが露呈し、実像は、思いの外、小物であることが判明する。
一人の独裁者に絞り、過去に遡及し、その言葉をシーケンシャルに並べて分析すると、あちらこちらに、整合性のないものがボロボロと転がり出てくる。しかし、本人は自らの矛盾に満ちた言葉の履歴を認めようとはしない。
独裁者たちは、昨日言った美辞麗句は、翌日真逆な罵詈雑言に変わる。現在、ウクライナ侵略戦争を起こした独裁者の言葉も、日々、コロコロと変わっている。特に、都合が悪い時の言い訳は、失笑するしかない。
屁理屈の塊であり、何の説得力もない、空虚そのものである。しかし、実権を持てば、嘘も堂々と言い放ち、プロパガンダ。その嘘を、正しいと言い放つ。記憶喪失ではないかと疑うほど、言葉が玉虫色に変わってしまう。
独裁者を改心させる、タミフルのような特効薬は存在しない。唯一、本人自身が気づくことのみ改心の道が残されているが、常軌を逸し、蛮行を繰り返す独裁者の改心を期待するのは、無駄なことである。
世界中の国家元首を見回すと、高齢者が元首であるところは、多くは横暴極まりない政治手法にて、国民を弾圧している。若き元首を得た国々は、言論の自由もしっかりと認められ、人権重視の政策を展開している。地獄と天国である。
しかしながら、支援を必要とする貧しい国々は、相手が独裁国家であっても、お金さえ落としてくれれば良いかと、安易に同盟を結び、気づけば、国は乗っ取られ、裏取引を行い、金塊に群がった小国の元首たちは檻の中。
洒落にもならない。
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写真・文責:西田親生
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