虚言を発する人の表情は日頃と異なり、一瞬にして暴かれてしまう。本人は気づいていないようだが、普段とは波の色が違う。目の動き、表情、声のトーン、立ち位置の距離など、所作に歪みが生じているからこそ、波動がギクシャクした色に変わる。
特に、虚言馴れしている人は、その虚言を悪行とは思いもしない。嘘も方便として、悪びれることもなく虚言自体を正当化する。結果的に、幼子のような言い訳をして、片づけてしまう。その場凌ぎ、付け焼き刃的なものが溢れ出ているにも拘らずである・・・。
自分自身に非があれば、先ずそれを認め、謝罪することから始まる。言い訳で塗りつぶすのではなく、改善に向けて走り、誠意を見せることが肝要。しかし、虚言馴れしている人は、根っから非を認めず、改善どころか、毎回同じタイミングにて、他人のせいにする。
虚言癖のある人は、結構、記憶力に乏しい人が多いように思えてならない。その場合、昨日言ったことは昨日で終わり、リセットした中で、翌日は別な論理展開となり、再び虚言に走る。因みに、リセットするというのは、卑怯にも逃げを意味するのであるが・・・。
時間が経てば経つほど、過去の虚言が自然にくっきりと炙り出されてくる。過去の発言と現在の発言に整合性が無いために、過去の発言が虚偽であることが暴かれる。良く言えば、馬鹿正直。悪く言えば、鈍感な偽善者だ。(※プロの詐欺師はポーカーフェイスで完全防備)
世の中には色んな人がいるが、虚言を発するのであれば、天才的な記憶力にて、常に整合性を維持し、過去の虚言がバレないように、パッチワーク作戦を敢行しなければならない。よって、無駄なエネルギーを消費するばかりで、誰一人として幸せにすることはできない。
以前の記事にも記したが、人間は「積善之余慶」が一番。相手の心に傷を付けぬように「嘘も方便」の必要性は否定はしないが、常に、胸筋開いて、本音を語る癖を付けた方が、充実した人生を送れるに違いない。何故なら、嘘をついても、決して良い結果を齎すことはないのだから。
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