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非礼なる「書簡受取拒否」と「隠蔽」、「逃げ」は、逆に、事実関係(重大事件)を認めたと看做され、一大事となる。

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 これは2年ほど前の話だが、某企業における、(1)いじめ&セクハラ問題、(2)機密情報漏洩問題、(3)契約不履行問題、(4)名誉毀損問題、(5)その他違法行為が、次々に露呈した時期の実話である。

 上の(1)〜(5)については、全て証拠(大量の書類及び音声データ)は揃った。(1)赤文字を多用した社員個人攻撃恫喝メール、(2)国の省庁関連重要通達書、(3)契約不履行、(4)名誉毀損(第三者への濡れ衣)、(5)各警察署長への常態化した贈答(ビール券)など、相当量の証拠物件が手元に揃った。

※全ての証拠物件デジタルデータは、クラウド及び信頼のおける複数知人と共有し、厳重保管している。

 この騒動の起点となったのは、(1)の某企業勤務社員の急病である。聞けば、某企業の代表者が、日頃からターゲットとしている社員へ恫喝(メールを含む)を繰り返し、掲示板に貼り出し晒し者にしていたと言う。よって、血尿、ヘルペス、その他体調不良を起こした被害社員が続出していたのである。更に、辞めた若い女性への経営トップによる盗撮、ストーカー行為もあった。

 筆者は、某企業を以前からよく知っていることもあり、前代未聞の非常事態の真相を調査することにした。弁護士依頼も考えたが、その時点で、マネーフローが生じる問題ではないので、先ずは筆者自身が動くことにして、事と次第によっては、刑事告訴、民事告訴を想定内に、顧問弁護士へ証拠物件を全てを渡すことにしている。

 某企業には、コンプライアンス委員会なるものは一応存在(形骸化)し、管理本部も設置してあるが、代表者を含め、数人の役員や管理職が同じ穴の狢であった。よって、証拠物件を全て開示する前段階として、某企業管理本部へレターパックプラス便を郵送し、相手の出方を見ることにした。

 数日後、郵便局より連絡が入り、「受取拒否」として返送されて来たのである。実に分かりやすい反応(想定内)だった。主犯または共犯であれば、逃げるか逃すに決まっている。

 実は、管理本部の長たる人物への直接郵送であったが、返送されたものには「受取拒否」と書いた者の別名が書かれていた。総務付の人間のようだ。なるほど、痛いところを突かれようとすると、案の定、「受取拒否」で逃げるのかと失笑してしまった。

 「証拠物件書類」送付の「受取拒否」となれば、「私たち役員並びに一部管理職は、今回の主犯及び共犯者です!」と言うようなものである。その後、再度、茶封筒にて「受取拒否」についての理由を打診する為に、再度、管理本部の長に書簡を郵送することにした。

 反応は予想通り「知らぬ存ぜぬ」の言い訳と、「受取拒否」の手続き不備に対する簡単な個人的謝罪があった。郵便局へ再度確認電話を入れると、「受取拒否」をするのが本人であれば、その氏名又は印鑑が必要だと言う。また、代理の場合は代理氏名と印鑑が必要だとのことであった。更に、同局からは、配達人に対して厳しく指導するとの謝罪もあった。

 レターパックプラス便(現在でも開封せずに保管している)を再度確認すると、「受取拒否」と書いた付箋が貼り付けてあり、代理氏名と「受取拒否」の下にピンクのアンダーラインが引いてある。事件発覚を恐れ、会社の為に「最大の防御」を果たしたつもりであろうが、結局は、上の5つの重大事件を全て認めたのと同然となる。

 万が一、事実無根にて、何も痛いところがなければ、堂々と書簡を受け取り、理路整然と弁明を行い、調整を図るのが、管理本部の長としての職責ではなかろうかと、これまた、閉口してしまった次第。

 それから数ヶ月後に、その代理とやらに直接会って、真相を聞こうと思い、某企業の別の管理者に連絡を取ってもらうことにした。ところが、「会議が立て込んでおり、時間が取れません!」の返事で逃げた。何時間待っていても良かったが、「恥ずかしさの境界線」を逸脱する逃げ腰の人物に構っている暇はない。

 なるほど、非礼極まりない「受取拒否」や違法行為に対する謝罪の気持ちも、刑事事件に発展する可能性への危惧の念もないとなると、これは、優良企業とは言えず、かなりブラックなものが蔓延っているに違いないと感じたのである。

 (1)いじめについては親告罪なので、被害者数人が蜂起すれば良いだけの話だが、(2)機密文書漏洩については、特に、国の省庁が絡む文書については、重大な社会問題になる可能性が高い。それをも隠蔽するのだから、この企業の役員及び一部管理職は、既に終わっていると判断した。

 それから2年。(2)機密文書漏洩の証拠物件をどう処理するかを考えているところだが、社会正義の観点から、可能な限り早期に、省庁をはじめ、関わる行政各所へ通知すべきが正解である。特に、省庁セキュリティに関する重要なものだけに、事前に社外へ漏洩したのだから、大騒動になる。

 企業は、どの企業でも、予期せぬ問題に多々遭遇するけれども、自社の責任において、公正中立なる立場にて一つ一つ丁寧に対処し、クリアしなければならない。それを企業のトップや幹部が蔑ろしていると、後々、社会問題として大きく取り上げられ、信頼を失墜するだけの話だ。

 今回の事件に関与した経営トップから、(1)〜(5)を熟知する役員や管理職たちは、このまま平穏無事のまま逃げられると胡座をかいているのだろうか。それは、勘違いも甚だしく、若き社員たちの信頼を失い、最終的には、自らの職位をも全て失うことになる。・・・自業自得である。

 感じたことは、結局は、一企業でも、役員や管理職は、自分自身の首の皮一枚を最優先するが故に、全ての社員を犠牲にしてでも、事件を公正中立なるスタンスにて正義感を持って直視せず、ひたすら逃げに徹するということである。現在、世界を震撼させているロシアによるウクライナ侵略だが、全く同じように思えてならない。「情けない!」の一言である。

 最後に危惧することは、このまま放置しておくと、次の被害者、また次の被害者が日々増えてくる可能性がある。都合の悪い人物(Yesと言わない社員)を恫喝個別面談や偏った人事異動などで攻撃するような蛮行は、決して許す訳には行かない。

 蛇足ながら、これは憶測ではあるが、辞めて行った社員たちには、退社後に「他言無用」なる念書を書かせている可能性もあるが、そんな陳腐な浅知恵戦法など、世に通じるはずはない。

 さて、さて・・・。

<追伸>

 随分前の話だが、筆者が上の某企業を訪ねた時に、車の鍵を預けるように言われて預けたところ、帰り際に鍵を取りに行くと、「申し訳ありません。探したのですが、鍵がありません。もしかすると、アルバイトが間違って、お客さまの誰かに渡したのかも知れません!」と。

 それは2月だったか、外はとても寒く、玄関近くで午後2時から午後5時半までガタガタ震えながら待っていた。しかし、その間、誰も声を掛けることもなく、温かいお茶も出す様子など全くなかった。

 結局、筆者のオフィスに電話をして、スペアキーをタクシーで運んでもらうように手配させ、そのまま帰社したのである。

 キーホルダーには、車の鍵の他に、オフィスや自宅の鍵、金庫の鍵、それにバッグの鍵が束になっており、キーホルダーもフェラガモのブランド物を買って1週間足らずであった。

 それから、数日経っても、某企業からは何も連絡も謝罪もなく、挨拶にも来なかった。分かっていることは、「預かった鍵を間違って第三者に渡し、行方不明のまま」であり、その後、キーホルダーも、その他の鍵の弁償がないまま現在に至っている。とんでもない話である。

 実は、車はイギリス車だったが、鍵はシリンダーごと変える必要があり、ディーラーからは1ヶ月ほど待って欲しいとの連絡が入った。当時から車の盗難事件が多発していたので、結局、立体駐車場の契約を1年間するはめとなり、その他の鍵は全部新しく取り替えざるを得なかった。

 そういった経緯を考えれば、今回の重大事件が五つ起こっても当然のように思えてならない。筆者は、あくまでも穏便に事を済ませたい人間だが、自分達に非があっても、証拠隠滅を行い逃げまくる企業なので、周囲からブラックと呼ばれて当然であろうかと・・・。


▼人工的なチンダル現象(今回の犯人の顔が逆様に見えるような・・・)
tabakonokemuri


▼トリミングして逆様にしたもの
hannin


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写真・文責:西田親生

                   

  • posted by Chikao Nishida at 2022/5/22 12:00 am

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