熊本県北部に位置し、八百年の歴史ある温泉と芝居小屋 八千代座、そして古墳の街の山鹿市(人口約5万人)。筆者の生まれ故郷ながら、すこぶる魅力ある田舎として自慢している。
市内中心部より北東方面に、周囲のなだらかな山々とは異なり、大岩石が突き立ったものが見える。それが、奇岩『不動岩』である。
農道沿いにある金刀比羅神社鳥居から1.5km。徒歩30分ほどで、『不動岩』の大岩石の根元に到達する。
『不動岩』の周囲は蜜柑畑。大岩石の根元には駐車場が完備され自家用車で行けるが、幅広の大型車はオススメしない。時折、カラスが蜜柑を突き食い漁ることもあり、とても空気が旨い山である。
『不動岩』の大岩石の根本からは、空気が澄んでいる日には、南西方面に熊本市に位置する金峰山も微かに見えることもある。但し、午後を過ぎると逆光気味になるので、午前中の方が遠景を楽しめるのではなかろうか。
一汗かいたら、山鹿市街地へ戻り『さくら湯』にでも浸かれば、この世は天国。八百年の歴史を誇る天然温泉は、思いの外、泉質が素晴らしく、九州でも一位、二位を争うほど、屈指の温泉地として人気がある。
※岩の高さは約80m、根回りは100m。
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