<後を経たない著作権侵害事件>
著作権侵害事件は後を絶たないが、実態は、加害者側が証拠隠滅に走り、音信不通のまま逃げてしまうことが多い。
欧米に比べ、知的財産権について認識が低い日本。著作権侵害に遭遇する中で、大切な著作権を粗野に扱われた被害者の気持ちがどれだけ辛いものかを、加害者はその立場になって考えず、ただ、損得だけを考え、動く傾向にある。
著作権侵害事件は、刑事も民事も法として確と定められているものの、どうしても民事へと傾いており、結局は金銭で折り合いをつける話となり、加害者側の猛省も償いの心は微塵もなく、単に対峙の関係となるだけだ。
加害者は、刑事事件となれば平身低頭にて対応しているように見えるが、そこに被害者への謝罪の気持ちや償いの気持ちがあるかとなれば、加害者が人格者でない限り、そうであるとは言い難い。
加害者側の言い分は、身勝手ながらも「謝罪すれば、それで済む。」と安直に考え、示談交渉においても、如何に損害賠償請求や慰謝料請求に対して、損せぬことばかりを考えている。自らが違法行為をして、損得勘定を剥き出しにするなど、もってのほかである。
このような当事者意識に欠ける人間がいるからこそ、著作権保護が曖昧に終わってしまうのではないか。このような遵法精神のない人だからこそ、罪を罪として認めず、言い訳だけで、さっさと逃げてしまう。よって、自業自得だが、裁判沙汰となってしまうのである。
標題のように、ひき逃げ事件が絶えないのは、このような心ない人だからこそ、事故で大怪我をした人、瀕死の状態に陥った人に対して、救出する気持ちもなく、償いの心など皆無であり、現場から逃げ去ろうとする。「怖くなったから逃げた!」では、言い訳にもならない。
著作権侵害であろうが、他の軽犯罪であろうが、過失傷害や過失致死であろうが、その罪の重さ軽さに関わらず、厳格なる法に抵触したという事実は変わらない。そこで、逃げるという行為は、最終的に、加害者の罪を重くしてしまう可能性がある。
違法行為の場合、それが過失であろうが法の無知であろうが関係はない。被害者に対して、心からの謝罪と償いをするのが人として大切なことである。特に、加害者に子供がいるとなれば、親として「逃げ」の背中だけは絶対に見せるものではない。実に恥ずかしい話である。
<ChatGPTの著作権について>
最近、AIのChatGPTについて毎日のように報道されているが、行政でも積極的に活用するなどの話が出ているものの、ChatGPTで作られた文章の著作権についてどう考えているのだろうか、首を傾げてしまう。
例えば、自分で推敲し完成したオリジナル文書を、ChatGPTへ添削や誤字脱字訂正を依頼し、そこで得られた回答の著作権は原本を作成した側にあると思われるが、ただ、条件ばかりの数行の箇条書きをそのままChatGPTに依頼して作成られた文章の著作権は、ChatGPT側が保有することになる。
また、自分が書いた記事をChatGPTに他言語にトランスレートして貰う場合は、出来上がった他言語の文章は、原文を書いた側とChatGPT側双方に著作権が生じることになり、これまた面倒なことになってしまう。それをWEB上で公開するとなれば、原文と翻訳を添えて、「翻訳:ChatGPT」と明記するのが賢明と言える。
ChatGPTを活用するのは構わないが、ChatGPTで作られた文章をそのままコピペし、WEB上で公開したり、その他書類に転用するのは、著作権法に抵触することになる。よって、早急にAI利用のガイドラインを作り、その中で「AI利用の著作権について」(仮称)を明記する必要がある。
余談であるが、以上のAI利用における著作権については、実際に、ChatGPTに条件提示を行い質問すると、著作権についてのChatGPT側の見解が得られるはずである。お時間があれば、皆さんの目で直接確かめて頂ければと。
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写真・文責:西田親生
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