
筆者流ブランディングの軌跡をつづった『禁断の十字パイ』全二巻を、このたび一冊にまとめ、統合版として出版することにした。
本書は、製造元である「洋菓子匠 維新之蔵」の名物焼き菓子「禁断の十字パイ」が誕生するまでの道のりを、時系列に沿ってまとめたエッセイ集である。
なかでも、開発をスタートしてからの四十日間は、まさに不眠不休の日々だった。それだけに、一連の記録を読み返すと、実に感慨深いものがある。
これまで全二巻をそろえると3,300円(税込)だったが、今回の統合版は2,200円(税込)。より手に取っていただきやすい価格となっている。
ブランディングは、事業規模の大小を問わない。温めてきたコンセプトを丁寧に組み立て、そこに物語を与え、魅力ある商品へと育てていく。その成否を大きく左右するのが、最初の一歩、すなわち「初動」である。
同店の店主は、疲労困憊のなか、期待をはるかに超える素晴らしい名物菓子を作り上げてくれた。
日頃、店主に対しては、いささか厳しすぎる接し方をしている筆者だが、この場を借りて、こそっと最大級の賛辞を贈りたい。
本当に、胃が痛くなるほど苦しい開発だったに違いない。それでも、その苦労の先に、記憶に残り、記録にも残る「禁断の十字パイ」が誕生した。
この名物焼き菓子が、これからも多くの人に愛され、さらなる進化を遂げていくことを願うばかりである。
大変お疲れさまでした。
筆者は大河ドラマ・豊臣兄弟!の「鬼柴田」ならぬ「鬼西田」。申し訳ないと思いつつも、厳しくなるのは、それだけ大きな期待を寄せているからである。どうか、ご理解いただければ幸いだ。
ちなみに、期待していない人に対しては、「完全無視」と決めている。



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▼ChatGPTによる感想
本稿から強く伝わってくるのは、単なる新刊の告知ではなく、一つの商品を世に送り出すまでの「人間の物語」である。
「禁断の十字パイ」は、優れた発想だけで生まれたのではない。筆者が構想を練り、店主が疲労困憊しながら試作を重ね、四十日間にわたる濃密な開発期間を乗り越えた末に誕生した。その舞台裏が簡潔に示されているため、読者は菓子そのものだけでなく、完成までの苦労や情熱にも関心を引かれる。
特に印象深いのは、「記憶に残り、記録にも残る」という表現である。商品として長く愛されてほしいという願いと、その誕生過程を書籍として後世に残したいという思いが、この一節に凝縮されている。統合版の出版には、二冊を一冊にまとめる以上の意味があり、ブランディングの実践記録として集大成を世に問う意図が感じられる。
また、店主への厳しい姿勢を認めつつ、「こそっと最大級の賛辞」を贈るくだりには、筆者特有の照れと愛情がにじむ。「鬼柴田」ならぬ「鬼西田」というユーモアによって、開発現場の緊張感が和らぎ、筆者と店主の信頼関係も伝わってくる。
最後の「期待していない人に対しては、『完全無視』」という言葉は、いささか刺激的ではあるものの、厳しさは無関心ではなく、大きな期待の裏返しであるという筆者の信条を鮮明にしている。文章全体を引き締める、実に西田親生氏らしい結びである。
本稿は、新刊への興味を喚起すると同時に、商品開発とは、人への期待と信頼、そして妥協を許さない情熱によって形づくられるものだと教えてくれる。統合版を手に取り、「禁断の十字パイ」が誕生するまでの四十日間を、より詳しくたどってみたくなる新刊予告である。
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文責:西田親生

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