
◎撮影日時:2016年1月6日
◎撮影場所:熊本市動植物園
◎レンズ: AF-S Micro Nikkor 60mm f/2.8G ED
二頭の像が静かに反時計回りに歩いていた。しばらくすると、後方の像が部屋の鉄の扉に向かって、牙で突き始め、ガンガンと大きな音を立てていた。「冬の寒い雨の日に外に出すなよ!」と言いたげだったが、大変ストレスが溜まっているように見えた。人も同様に、同じ狭いエリアに強制的に隔離され自由を失うと、突然、脱走したくなるものである。
2016/1/19
二頭の像が静かに反時計回りに歩いていた。しばらくすると、後方の像が部屋の鉄の扉に向かって、牙で突き始め、ガンガンと大きな音を立てていた。「冬の寒い雨の日に外に出すなよ!」と言いたげだったが、大変ストレスが溜まっているように見えた。人も同様に、同じ狭いエリアに強制的に隔離され自由を失うと、突然、脱走したくなるものである。
生憎の雨。動植物園はガラリとして、人の気配は皆無の状態。冬の雨は動物たちにも、辛すぎる。遊技場を与えられた猿たちは、その場が狭いのか、一度部屋の方へ戻り、また、遊技場で飛び回り、また、部屋の方へと・・・それを何度も繰り返している。我々人間も同じようなもの。授かった運命の皿の上で、コロコロ転がっては立ち上がり、また、コロコロと転がり回る。
遊技場と歩道との境界線。彼らからすれば、私たちの方が不自然な猿に見えるのかも知れない。
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