「聴」

kiku


小町です♪


素朴に暖かく表現された、「聴」...。

文字と共に、書家自身による、美しいリリカルなキャプションにも惹かれる作品です。


「聴く」という動詞には、「心」が添えられています。

ここには、一文字の中に、心と耳が繋がり、連動している様が描かれているのです。

まるで、誰かの心に寄り添って、真摯に耳を傾けている人の姿のように...。


お母さんのお腹の中にいる赤ちゃんは、耳を澄ませて外の世界を感じています。

そして、人が人生の終わりを迎える時も、最後まで残るのは聴覚だとも言われています。

視覚以上に、音の響きは、人の心に影響を与えているのかもしれません。


音楽を愛する私は、元々この文字がとても好きなのですが、

言葉の奥にある心の声に耳を傾ける、繊細な書家の手にかかると、この文字に備わっている詩的な輝きが、

一層増してくるように思えるのです。

posted by 小町 at 2013/2/14 09:11 pm   commentComment [2]  pingTrackBack [0]

この記事に対するコメント・トラックバック [2件]

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1. 田子猫 — 2013/02/14--22:16:10

カウンセラーが話を「きく」のは聞くではなくて聴くと言う字を充てます。
カウンセラーの教育では必ず最初に、相手の話を「十四の心で」と習いますが、全身全霊を掛けて、紡ぎ出された一言一言のみならず、言葉にならない言葉を聴き取るのだという意味に捉えています。

2. 小町 — 2013/02/14--22:41:09

田子猫さん、ありがとうございます。
カウンセラーは本当に尊いお仕事ですね..。
まさに、「聞く」ではなく、十四の心で全身全霊を掛けて、相手の方の心の声を「聴く」のですね。
言葉の奥にあるものに、心を傾けられる人は素晴らしいと思います。
私も、この作品を見たとき、優しく暖かなものを感じました..。

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