「聴」

kiku


小町です♪


素朴に暖かく表現された、「聴」...。

文字と共に、書家自身による、美しいリリカルなキャプションにも惹かれる作品です。


「聴く」という動詞には、「心」が添えられています。

ここには、一文字の中に、心と耳が繋がり、連動している様が描かれているのです。

まるで、誰かの心に寄り添って、真摯に耳を傾けている人の姿のように...。


お母さんのお腹の中にいる赤ちゃんは、耳を澄ませて外の世界を感じています。

そして、人が人生の終わりを迎える時も、最後まで残るのは聴覚だとも言われています。

視覚以上に、音の響きは、人の心に影響を与えているのかもしれません。


音楽を愛する私は、元々この文字がとても好きなのですが、

言葉の奥にある心の声に耳を傾ける、繊細な書家の手にかかると、この文字に備わっている詩的な輝きが、

一層増してくるように思えるのです。


posted by 小町 at 2013/2/14 09:11 pm   commentComment [2]  pingTrackBack [0]