
小町です♪
素朴に暖かく表現された、「聴」...。
文字と共に、書家自身による、美しいリリカルなキャプションにも惹かれる作品です。
「聴く」という動詞には、「心」が添えられています。
ここには、一文字の中に、心と耳が繋がり、連動している様が描かれているのです。
まるで、誰かの心に寄り添って、真摯に耳を傾けている人の姿のように...。
お母さんのお腹の中にいる赤ちゃんは、耳を澄ませて外の世界を感じています。
そして、人が人生の終わりを迎える時も、最後まで残るのは聴覚だとも言われています。
視覚以上に、音の響きは、人の心に影響を与えているのかもしれません。
音楽を愛する私は、元々この文字がとても好きなのですが、
言葉の奥にある心の声に耳を傾ける、繊細な書家の手にかかると、この文字に備わっている詩的な輝きが、
一層増してくるように思えるのです。
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