今回初めて中橋義幸エグゼクティブシェフ(ホテル日航福岡 取締役総料理長)の「地産地消」をテーマとするフレンチ特別料理を取材した。案内された同ホテル人気テーマレストラン「レ・セレブリテ」。○(円)と□(四角)を基調とした拘りの内装デザインは、すこぶるクラシカルでもありお洒落な空間だと一目で理解できた。
最初にサーブされた料理は、「イタリア産柴栗の軽いムースと海栗のマリアージュ」。山栗(柴栗)と海栗(雲丹)がお見合いしているカクテルグラスだ。きめ細かい栗のムースとまったりした雲丹が絶妙なハーモニーを醸し出している。実に心地良い舌触りであった。
次にサーブされた「地物本カワハギ昆布〆のカルパッチョとその肝のソース 筑前大島の藻塩と共に」。日頃、和食処で食すカワハギ。フレンチのカルパッチョにすると、全く異なる食材に感じてしまう。河豚ファンの方々には悪いが、食感も味わいもカワハギに軍配が挙がった。
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