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先日まで開催されていたウォッチズ&ワンダーズ2024の会場マップです。
日本では格付けが低く評価されることが多いオリスの、スイス時計業界内での本来の立ち位置が分かります。
ちなみにこのレイアウトはここ数年変わりません。


2024




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※画像が荒くて申し訳ありません。

現在の機械式時計の隆盛の一端は間違いなくオリスあってのもの。
かつてスイス10大時計メーカーの一つに数えられたオリス。
様々なムーブメントを開発し、特許も数多く取得。
中でもポインターデイトはロレックスやジャガールクルトも採用したオリスの代表的なモデルです。

そのようなオリスもクウォーツショック後は業績が一気に悪化。
1980年代に一旦はスウォッチグループ(の前身)に買収されます。
この80~90年代はスイス時計業界内では機械式時計に対して非常に悲観的であり、パテックフィリップやオーデマピゲ、ロレックスですら一斉にクウォーツを開発していた時代です。
低価格から中価格帯の機械式時計の時代は終わったとまで言われていました。

そうした中での機械式、それも中価格帯品に的を絞ったオリスが再独立を果たします。
独立時の条件として自社ムーヴメント工場を解体し、ETAのムーヴメントを搭載することになります。
そうしてETAの生産を維持し続けたことでスウォッチグループは機械式時計の技術を継承し、職人を育ててきました。
ETAはオリスが無かったら存続しえなかったと言われる所以です。

その後、ETAには存在しないポインターデイト機構を復活させるためにモジュールを開発。
ワールドウォッチやアラームなど様々なモジュールを開発しETAに組み込んでいきます。
創業110周年には完全自社開発ムーブメントを発表。
その後も120時間のロングパワーリザーブで耐磁性能を持たせたキャリバー400を発表し、手巻きバージョンやパワーリザーブ表示機能付きなど様々な発展形を開発し続けています。
キャリバー400搭載のアクイスは300m防水、120時間パワーリザーブ、耐磁性能、10年保証、シースルーバックとサブマリーナを上回る性能でありながら60万円を切るダイバーです。

今年もコストパフォーマンスに優れた、スイス時計業界の良心と呼ばれるオリスの時計の数々をご紹介できることを嬉しく思います。

『ウォッチズ&ワンダーズ』とは
スイス時計業界の一大展示会であったバーゼルフェア(バーゼルワールド)から1991年にリシュモングループが独立し、ジュネーブサロンを開催。
2020年からジュネーブサロンがウォッチズ&ワンダーズに名称変更。
2021年からバーゼルワールドが中止されたことでロレックスやパテックフィリップ、オリスなどの独立系ブランドとLVMHグループが合流。
オリスはパテックフィリップ、ショパール、グランドセイコーと並んで独立系の中央にブースを構えています。

  • posted by ソフィ・タカヤナギ at 2024/4/17 09:33 am
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