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あっと言う間の18年・・・

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 ネット事業を開始したのは1995年8月22日だった。当時、熊本県ではまだ「インターネット」「ホームページ」「メール」といった言葉が珍しかった時代である。しかし、新しい情報に敏感な熊本の経営者たちはインターネットに興味を持ち、そのグループや団体からの講演依頼が相次いだ。

 そのような状況の中で、筆者は未知の領域であるインターネットに果敢に取り組んだ。言葉は適切ではないが「博打」に近いものであった。高額なインターネット専用各種サーバーやダイヤルアップシステムを導入した頃の筆者は、「このメディアが世の中を変えるだろう。そのために命を懸けるぞ!」と決意し、HTMLの研究を行い、毎日スタッフと共にミーティングを重ねながらコンテンツ作りに励んだ。

 その情熱を凝縮したのが、写真のような「The Rosetta Stone」のパンフレット。実は倉庫を整理していて偶然見つかったので、ご紹介することに。このパンフレットはわずか4ページだが、印刷費だけでも100万円掛かり、ネット事業を本格的に展開するための一歩となった。

 当時のネットの世界を、一般の方は「宇宙語」とさえ揶揄していた。全国各地の講演会で東奔西走の毎日だったが、何と、大手航空会社や旅行代理店からの打診もあった。しかし、筆者が主に活動していたのが熊本であり、丁重に断るしかなかった。今振り返ると、非常に勿体ない話である。

 しかし、熊本で活動しているにも関わらず、「オウム真理教の人間じゃないか!?」、「西暦2000年になったら参加してやっても良いよ!」、「あの会社の御輿を担ぐ必要は無いぞ!」など、当時の熊本県では誹謗中傷が絶えなかったのである。

 アンチIT派の言葉は根拠がなく、偽計業務妨害や名誉毀損に当たるほど嫌がらせが多かった。まさに「見えない敵との闘い」である。数千万円のリスクを負いながらも、本格的ネット環境を整え、熊本県内を新しいメディアの拠点として育てたいという強い情熱を抱いていたが、結局は振り子のように振れる毎日で、非常に苦しい時期であった。

 「遣ると決めたら遣り通す!」。これが筆者の信念である。気がつけば18年が経過し、1995年にスタートしたポータルサイト「The Rosetta Stone」は今でも健在だ。助成金や補助金、融資を受けずに、一匹狼で頑張っている自分が、可哀想に思えたのである。

 ある村のホームページを全国で初めて立ち上げようとしたところ、行政が県内市町村を総括するサイトを構築するという事態が発生した。民需圧迫であるが、資金力では圧倒的に不利な弊社。まるで鼠が象と戦っているような状況である。

 現在でも同様に、行政の予算が余ると、意味のないサイトが次々と立ち上がることがある。しかし、数年経つと静かに姿を消していく。これが予算(血税)の使途の実体なのかも知れないが、納得行くものではない。そして、「責任の所在」がないのだから、尚更である。

 最後に、頭を痛めていた頃に唯一救いとなったのは、当時の日銀熊本支店長からの言葉であった。人伝に聞いたのだが、「The Rosetta Stoneをよく見ています。役立つ情報が多くて面白いですよ!」と。

 その言葉(噂)を聞いて、肩の力がスッと抜けたような気がしてならなかった。


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  • posted by Chikao Nishida at 2013/11/26 05:03 am

水前寺東濱屋

▼水前寺東濱屋の特上鰻重 http://www.dandl.co.jp/higashihamaya/Link

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 何度も何度も、Facebook上で行きたい行きたいと言っては、最近、足を運ぶことができなかった水前寺東濱屋。・・・同店は鰻専門店として百四十年の歴史と伝統を誇る。熊本の顔と言っても過言では無い。・・・筆者が通うようになって既に30年が過ぎた訳だが、いつ行っても、その極上の味は不変のもので、勝手ながら筆者の鰻料理のスタンダードとなっている。

 本日は時間に余裕が無かった為に、事前に特上鰻重弁当を予約し、ちょうど正午頃に受け取りに行ったのだった。受け取った弁当を車の座席にそっと載せ、「さ、エンジンスタート!」と思った筆者だが、いつの間にか、吸い込まれるように真向かいにある近代文学館横の公園に足を踏み入れた。・・・以前、先見塾写真撮影会を開催したところである。

 大楠を取り巻く円形ベンチを横目に、更に公園の奥へと進んで行った。道沿いからは、公園内の紅葉がよく見えなかったが、ちょいと入り込み、頭上を見廻すと、全て紅葉のベールに覆われた中心位置に立っていた。

 そのまま弁当を持ち帰るのは勿体ないと思い、ぶら下げていた一眼レフカメラでパシャパシャと撮影する事にした。・・・近頃、如何にして抜けの良い写真を撮るかに頭を痛めている筆者である。・・・日頃は、猪突猛進の勢いで連写をするのだが、今回は一歩、二歩引いて、落ち着いて周囲を舐め回すように眺めることにした。

 寒空の下、優しい光の射し込み、反射、透過、回り込みと・・・紅葉と光の乱舞と化した公園。車に置きっぱなしの特上鰻重弁当。腹は鳴り出し、シャッターを押すのも嫌々気分。・・・最終的にはシャッターを切る方が勝り、社内の極上弁当は後回しにすることにした。

 実は、この公園は、以前、水前寺東濱屋の敷地であった処だ。(近代文学館建築の為に、現在の場所に移築となった。)・・・新聞社時代に筆者が初めて食した時は、典型的な料亭の佇まいであった水前寺東濱屋。当時の事を思い浮かべると、座敷に座り、目の前の庭園の花々や泉水を愛でながらの会食を楽しんでいたのだった。・・・そういった良き想い出もあり、どうしてもこの公園だけは足を踏み入れてしまうのである。

 僅か20分ほどの撮影時間ではあったが、いつもよりも集中して、泉水の映り込みや紅葉の賑々しい映像を切り取ることが出来たと自負する次第。(正に、自画自賛だ。)

 何はともあれ、同店の鰻の蒲焼きは天下一品。筆者の頭の中では追随するところは皆無。・・・炭焼きの蒲焼きは、美味しい熊本の米を一層旨くする魔法を持っている。鰻の焼き加減と独特なタレの絡まり具合は絶妙だ。・・・まだ、食された事がない方は、是非、一度と言わず、二度、三度足を運ばれては如何だろうか!?・・・自称グルメ通の筆者がお薦めしたい食事処の一つでもある水前寺東濱屋をご愛顧頂ければと・・・。

 蛇足だが、取材から戻り、オフィスで食した同店の特上鰻重弁当。・・・これは、旨いのなんのって!!!


▼東濱屋跡公園にて
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▼東濱屋跡公園にて
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▼東濱屋跡公園にて
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  • posted by Chikao Nishida at 2013/11/24 12:23 am

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