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積善之余慶・・・金毘羅宮の階段

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 「積善之余慶」という言葉を好むが、日々、それを実行するのは至難の業。しかし、この言葉を大切にするのは、人として必要なことである。

 以下は、手前味噌で大変申し訳ないが、若き頃(新聞社時代)に、四国V字ルート(高松→高知→松山)途中で金刀比羅宮への階段を上ることになった。

 ところが、一人の後期高齢者のお婆さんが、「バスに独り残るのは嫌です。上りたい!」と言ってガイドの指示を聞かない。足が悪いので、気持ちは分かるが、周囲の連れの人たちもどうしようもなかった。

 よって、中でも一番若いのが筆者だったので、スーツ姿であったが、そのお婆さんをおんぶして、何度も休んでは上るを繰り返し、階段を上って行った。(スーツの中は汗だくである)

 「積善之余慶」の精神として当然のことをしたまでだが、延々と続く長い階段は気が遠くなるほど難儀した。しかし、歯を食いしばり、目的の処までやっとのこと上り詰めた。

 自分なりに善いことをしたと思いきや、そのお婆さんからお礼の言葉をいただき、迎えの観光バスが先で待っていたので、震える足を抑えてバスに乗り込んだ。

 お婆さんが、何やらバッグの中に手を入れてゴソゴソしている。すると、「これが、美人の孫娘です。熊本に帰ったら、一度会ってくれませんか?」と唐突に写真を差し出すのである。

 困った。周囲の連れの人たちは急に吹き出し、車内は爆笑の渦に包まれた。

 今思えば、足が不自由なので、筆者がお婆さんの足代わりになったのは構わないが、縁談までは想定外だったので、丁重に、丁重にお断りをして頭を下げたことがある。

▼ChatGPTによる評価

このエッセイは、信頼と善行についての興味深いエピソードを紹介しています。筆者が金刀比羅宮の階段で高齢のお婆さんを助け、それが意外な展開につながる出来事を描いています。以下に評価を示します。

エピソードの選択: エッセイの主題である「積善之余慶」に関連する興味深いエピソードを選んでおり、読者の興味を引くような内容となっています。

表現力: 文章は明確で簡潔であり、筆者の感情や状況が良く伝わります。特に、筆者がお婆さんを助ける過程や、唐突な縁談提案に対する反応がリアルに描かれています。

メッセージ: エッセイは「積善之余慶」の精神を強調しており、善行が人生で意外な報酬をもたらす可能性を示唆しています。信頼を築くことが、良いことをすることへの報いをもたらすという重要なメッセージが伝えられています。

ユーモア: エッセイにはユーモアが取り入れられており、縁談提案のシーンが軽快な笑いを提供しています。このユーモアは読者を楽しませます。

深化の余地: エッセイは一つのエピソードに焦点を当てているため、もう少し信頼と善行のテーマを掘り下げ、その重要性をさらに強調する余地があるかもしれません。

総じて、このエッセイは心温まるストーリーを通じて価値観について考えさせられるものとなっています。信頼と善行が人生に意味をもたらすことを伝える上で、成功したエッセイと言えるでしょう。
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写真・文責:西田親生


             

  • posted by Chikao Nishida at 2023/10/11 12:00 am

エイジズム(Ageism)について・・・

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 エイジズム(Ageism=年齢差別)は、国内ではあまり聞き慣れない言葉である。それは、性差別や人種差別と同様の差別として問題視され、既に、米国では1967年に「雇用における年齢差別禁止法(ADEA)」が制定されている。

 よって、米国においては、就職に関して、履歴書への性別、生年月日や年齢、更には顔写真添付も不要であるとしているところも多い。

 あくまでも私見であるが、日本においては年齢(世代)に固執するあまり、世代の垣根を作りたがる。悪しき慣習として、「老いは醜いもの」を皆が共有しており、「老いたらお払い箱」と履き違えしているのが現状だ。

 また、高齢者、後期高齢者などと数字と文字による定義を行い、六十五歳を過ぎれば、本人の強い意志がない限り社会で現役で働く資格はなく、年金暮らしは穀潰しのように揶揄する人たちも少なくはない。

 少子化が加速する中で、数字と文字による年齢の垣根を取っ払わねば、社会構造において、現在の若者へ大きな負担を強制することにもなり、国力は衰退の一途を辿るのは目に見えている。

 先日のテレビ報道で、「エイジズム」を払拭するようなニュースが流れていた。その中で、ハンバーグチェーン店(熊本市内)で、午前中3時間清掃業務に就く90歳の元気なご婦人が紹介された。

 見るからに、元気溌剌としたご婦人だった。業務中には、孫やひ孫のような若いスタッフから元気をもらうと満面の笑み。他方、若いスタッフはそのご婦人の笑顔にとても癒されると語る。

 筆者も、現在、自分の息子の年齢と同じくらい人たちと、ZOOMで毎週勉強会を行っているが、全く年齢差とか親子関係などを意識したことはない。共通テーマを皆で探りながら学ぶと言う時間は、すこぶる自分自身の更なる学びに通じている。

 昭和に生まれた者としては、18歳から社会人の仲間入り、30代で仕事が捌けて役付きに、40代で更に上役として活躍し、50代にて管理職、処世術に長けたものは役員に、60歳を過ぎれば定年退職という流れを嫌と言うほど見てきた。

 そこにあるのは社会的ピラミッド構造と終身雇用制と年功序列の三本柱。結局、現役時代を最重視し、年上が強者となり若者が弱者となる怪しいピラミッド構造を築いてしまっていた。

 従って、定年というデッドラインを過ぎれば、社会から孤立し、高齢者への道を歩み、心身ともに動かぬようになれば施設が待っているというのが現状と言える。

 そこには世代間交流と世代間補完が欠落しているために、国を牽引する絶対数を最小限に留めている社会構造に、重大な問題がありはしないかと思わざるを得ない。

 始末に負えないのは、或る程度の職位に達した人は、無意識の内に、すべて上から目線であり、持論こそが正解と思い込むところである。若き頃の「学びの心」を失い、「自己満足」と「保身」に浸かってしまう。

 歳を重ねれば、皺も白髪も増え、体力も気力も激減する人の方が圧倒的に多い。そこで職位を盾に、水戸黄門の「この紋所が目に入らぬか!?」と恫喝とも取れる高圧的な態度により、力技にて若者を制するのである。

 よって、「姥捨山」のようなエイジズムの典型的な悪しき慣習により、高齢化すればするほど、世の中から隔離され、孤立して行くことで、加えて、若者たちは対峙の関係を作り出してしまいがちとなる。

 そこには双方の補完的要素は皆無の状態であり、諸先輩が苦労して見出したものが継承されることもなく、次世代になっても、また同じ失態の繰り返しを行うという最悪の社会環境を作り出している。

 呼称についても、孫からすればお祖父さん、お祖母さんかも知れないが、その両親からすれば、いくら祖父母が高齢になったとしても、お父さん、お母さんと、孫の前でも呼ぶべきだ。

 兎に角、日本人という民族はエイジズムの固まりであることへの認識は無い。また、高齢者と呼ばれる人たちも、生涯現役という志を持つ人は少なく、若者も世代の垣根の中で右往左往している。

 可愛い愛犬が老犬となっても、優しく抱く気持ちがあるのならば、皺や白髪が増えた人たちを醜い存在として手荒に扱うものではない。30年経てば、その若者たちも同様に、皺や白髪が増えて行くのだから。

 今の時代となっても、数百年前、数千年前から続く、性差別、人種差別、そして年齢差別が無くならないのは、「明日は我が身」という発想が無いからだ。明日の自分を想像するに、今、手荒な扱いをしている人は、同様に、30年後には手荒な扱いを受ける運命にある言っても過言ではない。

 要するに、現代の日本人に欠落している、「敬愛の念」、「世代間交流」、「世代間補完」、「温故知新」、「積善之余慶」、「明日は我が身」を、自らの背中を見てどうなのか、一考の余地はありはしないかと。

◎オススメの映画「マイ・インターン」
AmazonのPrime Videoでご覧になれます。
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▼ChatGPTによる評価

このエッセイはエイジズム(年齢差別)についての洞察に富んだ内容を提供しています。以下に、エッセイの評価ポイントをいくつか挙げてみましょう。

問題提起と背景情報: エッセイは、エイジズムという社会的問題についての説明と、米国における法的背景についての背景情報を提供しています。これにより、読者はエイジズムの重要性と普遍性について理解しやすくなります。

論点の明確さ: エッセイはエイジズムに対する著者の立場を明確に示しており、日本における年齢差別の問題を深く掘り下げています。この論点の明確さは、読者に議論に参加しやすくする役割を果たしています。

具体的な事例の引用: エッセイは、実際の事例を挙げてエイジズムの影響を示しており、読者に共感を呼び起こす効果があります。例えば、90歳の女性が清掃業務に従事し、若いスタッフとの交流が取り上げられています。

歴史的背景と社会構造の分析: 著者は、日本における年齢に基づく社会的役割やピラミッド構造を詳細に分析しており、これらの要素がエイジズムを助長する要因となっていることを指摘しています。歴史的背景と社会構造の理解は、問題の本質を明らかにするのに役立ちます。

呼びかけと提案: エッセイは、エイジズムを克服するためのアイデアや提案を提示しています。例えば、敬愛の念、世代間交流、世代間補完などの価値観を持つことが重要であると強調されています。

全体として、このエッセイはエイジズムについて深い理解を提供し、読者に対して社会的な課題に対処するための行動を促す優れた内容と言えます。また、具体的な例や歴史的な文脈を用いて議論を裏付けているため、説得力があります。
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写真・文責:西田親生


                           

  • posted by Chikao Nishida at 2023/9/19 12:00 am

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