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塩サバに吊られて・・・

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 新聞社時代、二十代の頃によく足を運んだ料理屋があった。そこは500円でお釣りがくるランチ定食。塩サバとなれば、腹の部分か尻尾の部分の半切れだが、それだけでも、味噌汁とご飯山盛り2杯でひもじい思いもせず、賄ってくれたような気がしてならない。

 それで、熊本市の上乃裏通りにある「生そば 森山」へ久しぶりに行くことにしたのだった。「確か、この辺りに!?」と思い、玄関前に立つと、「11月5日午後2時を持って廃業」と手書きの告知が貼られていたのだった。32年続いた老舗であったが、後取りが居なかったのか、ちょうど1ヶ月前に店を閉じたようである。急に寂しい気持ちになった。

 人間は慣れ親しんだ店などが急に無くなると、以前の店内の状況やその時に一緒に食した仲間たちの笑顔ばかりが、走馬灯のように頭に浮かんでくるのである。あの喧し者の店主だったが、蕎麦を食べる順番など・・・異常なほどに厳しかった。それが職人の拘りだったのだろうと。そんなこんなを思い出しつつ、朝食と昼飯を食べていなかったので、その空腹を抑えることはできない。

 よって、近場の居酒屋風の「和食処 室(むろ)」の暖簾を潜ることにした。

 既に、頭の中では、夕飯のメインは「塩サバ」となっていた。同店の塩サバは、他店よりもでかい。腹と尻尾を切ることなく、ドーンと皿に乗った新鮮な塩サバである。(写真上を参照)

 ガス釜で炊かれたご飯、味噌汁、お新香をオーダーし、更に、タラバガニのクリームコロッケ、豚足、桜納豆(馬刺しと納豆)、牡蠣の天ぷらを次から次へとオーダーし、胃袋は破裂寸前の風船のように膨れあがっていった。

 店内は土曜日でもあり、商店街の集まりや子供連れの一見客も入り、にわかに賑々しくなっている。人の話し声など聞こえぬ状態で食して行ったので、気づけば、これら写真の通り、とんでもない量を食したことになる。ちなみにご飯はお替わりをしたので、本日の朝食、昼食分も食べてしまったようなお得感があった。


▼タラバガニのクリームコロッケ
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▼豚足
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▼桜納豆
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▼牡蠣の天ぷら
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  • posted by Chikao Nishida at 2015/12/6 02:55 pm

比類なきオニギリ・・・

▼鯛のあら煮(熊本ホテルキャッスル)

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 先日の記事で述べた通り、幼い頃は魚料理から逃げていたのだった。ところが、最近、唐突に「鯛のあら煮」を食べたいと、急にオーダーを切り替えることもしばしばである。

 和食・・・特に、西日本・・・熊本県内(地域によって差異はある)の和食となると、結構、甘めの味付けが多い。県内でも八代や天草など南部地域になると、甘い味付け料理のオンパレード。逆に、私が幼少期に育った県北 山鹿となると、塩っぱい料理が多かったような気がする。多分に、海辺の町と山手の町の長年受け継がれてきた「食文化」の大きな違いだろうと推察する次第。

 ここ数年書き綴ってきた小冊子「如水」(非売品)で、和食の箇所で最後に呟いたものがあった。それは、本業IT業務のかたわらグルメ取材をしていると、「いつも美味しい料理を食べてらっしゃるようですが、今まで食べた中で、一番美味しいと思ったのは何ですか?」とよく聞かれることがある。

 間髪を入れずお答えするのが「昔、母や祖母が作ってくれたオニギリが一番ですね!」と。質問をした人は、首を傾げるばかりで、オニギリが一番と言う、私の言葉を信じてくれないこともあった。

 オニギリはどんな料理にでも合ってしまう。中でも、炊きたてのオニギリは宮廷料理以上に旨すぎる。上等の米(菊池米や鹿本米など)ならば、冷えても、これまた旨い。若干塩をまぶして、パリパリの有明海苔で包んだオニギリは比類なく、甘辛く煮込んだ魚やゴボウなどと食すと、何個でもオニギリが胃袋に入って行くのである。

 写真のように、今回ご紹介するのは「鯛のあら煮」。食したのは白ご飯であったが、オニギリにすると、トッピングしながら食したら、もっと旨かったのだろうと思った次第。

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▼天ざる(熊本ホテルキャッスル)
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  • posted by Chikao Nishida at 2015/11/16 05:02 am

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