ロゼッタストーンBLOGニュース

The Rosetta Stone Blog

タグ » 建物

生活・・・

1


 庭やその周囲を見回すと、電線にヒヨドリが停まり、野良猫が我が庭のように太々しく横切り、小さな蟻が花々に集まり、トカゲの尻尾がコンクリートの割れ目から見え隠れ、トンボがツツジの葉につかまったり、風で木々が靡いたりと・・・多種多様な動植物がランダムに動いている。

 また、遠くを見渡すと、市営住宅の背後には、大きな日本建築の家屋、大型家具店、鉄塔、山々の姿など、やや霞かかる中に、ジオラマのように眼前に広がってくる。また、ゴールデンウィークが間近なのか、道路を行き交う車や人が急増しているようだ。

 生活・・・或る辞書によれば「生きて活動すること」とある。そんなこんなを考えていると、一瞬間、時間が止まったかのように思え、今の時代が果たして良い方向へ動いているのだろうかと、考え込んでしまうのである。

 市営住宅の窓には、大なり小なりの洗濯物が沢山干されている。アドバルーンが空に浮かび、家具店のイベントを知らせている。この一帯だけでも、数万人の人たちが生活を営んでいる。或る家の一室では、進学のために勉強している子供がいる。庭先の小さな花々の世話をする、腰を丸めたおばあちゃんも居る。耳が遠くなった夫婦が、喧嘩のような大声で会話をしている。

 目の前を、廃品回収の軽トラックがゆっくりと通り過ぎる。幼稚園や保育園から戻ってきた子供たちが、母親から叱られながらも、路上でボール遊びをしている。腹が減ったのか、いつもより疳高い声で鳴きまくるワンチャン。食材販売車が契約者の家の前で車を停めて、食材を届けている。宅配便の担当者が、急な勾配の階段を二段跳びで走り回る。

 道交法違反者をパトカーが追い掛け、急病患者を救急車が搬送している。交差点の信号機が、規則正しい間隔で色を変えている。ボール遊びをしていた子供が母親の逆鱗に触れ、急に泣き出す。住宅近くにある共同圃場で採れた野菜を配る老夫婦。鳥肌が立つような金属摩擦音を鳴らして、坂を下って行く自転車。

 生活・・・カメラのファインダーを通して見ていると、普段思いもせぬことに気づいたり、次から次へと変化する周囲の動きを、肌で感じることができるのである。勿論、自分自身の生活もある訳だが・・・ジオラマのような狭いエリアに、筆者が立っている。地球の大きさからすれば、胡麻粒より小さな存在なのだろうと思いつつ、いつの間にやら、この庶民的なまったりとした雑念のない時空間を楽しんでいたのだった。

 しかし、陽が随分傾いてきたようで、時間は止まってはいなかったようだ。(苦笑)

3


2



【ディー・アンド・エルリサーチ株式会社公式サイト】 http://www.dandl.co.jp/dandl/Link

                         

  • posted by Chikao Nishida at 2015/4/29 05:53 am

旧細川刑部邸、そぞろ歩き。

▼駐車場から望む、旧細川刑部邸遠景。

GYOBUTEI1


 熊本市民は余り足を運ぶことがない、旧細川刑部邸。この場所は、筆者にとっては、市内中心部にある観光名所の中では、熊本城大天守、小天守、宇土櫓を除き、一押しの処でもある。特に、今の季節であれば新緑が屋敷を埋め尽くし、秋には紅葉が油絵のように、素敵なグラデーションが悠久の時代の流れを演出してくれる。

 時折、先見塾の写真撮影会のターゲットとなる旧細川刑部邸。常に整備された庭だけでも一見の価値がある。更に、鉄砲蔵を付設した長屋門に入ると、唐破風屋根の玄関から母屋で、客間、書院となっており、奥には春松閣と呼ばれる2階建ての銀の間がある。別棟は台所、茶室観川亭や書斎などがある大名一門の屋敷と・・・ゆったりと見て回りたい、一押しの観光名所なのだ。

 今回は、唐突に思い立って、熊本ホテルキャッスル玄関を飛び出し、霊巌洞や五百羅漢へ足を運ぶついでに立ち寄った為に、外観を眺めるだけになったが、次回は「ゆるり」と散策してみたいと考えている次第。

 蛇足だが、入り口(サイド)に喫煙者の為の灰皿を設置してあるところが、すこぶる嬉しい。

GYOBUTEI2


GYOBUTEI3


GYOBUTEI4


GYOBUTEI5


GYOBUTEI6


GYOBUTEI7



【ロゼッタストーン公式サイト】 http://www.dandl.co.jp/Link

                         

  • posted by Chikao Nishida at 2014/5/24 07:25 am

1995年以来情報発信している老舗ポータルサイト「ロゼッタストーン」のブログをお楽しみ下さい。詳細はタイトルまたは、画像をクリックしてご覧ください。

behanceオブスクラ写真倶楽部ディー・アンド・エルリサーチ株式会社facebook-www.dandl.co.jp