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隠蔽して逃げても、何も得るものはない。

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 ブラックと呼ばれる企業のトラブルシューティングの傾向は、プロセスにおいて必ずと言って良いほど「責任転嫁」と「隠蔽」に走り、「不誠実」を押し通すところである。

 トラブルに対して、歪んだローカルスタンダードで臨み、都合が悪ければ客であろうがクライアントであろうがお構いなしに敵対視。「無視」と「遮断」を選択。水面下で隠し通せばそれで済むという悪しき慣習が存在している。

 それも、企業内部だけでの「解決」の段階で留まり、外部からの指摘やクレームを真摯に受け止めることもなく、有耶無耶にしてしまう。従って、そのような企業には「未解決事案」が何層にも重なり堆積しているに違いない。

 また、役員が変われば体制も変わり、過去の「未解決事案」も自然消滅すると勝手に考えている傾向にある。役員が変わり、担当者が変わり、そこには「未解決事案」が企業の歴史に「恥」という文字を深く刻み込んで行くことになる。

 「隠蔽」に走れば、次は「逃げ」という選択肢しか残されていない。誰しも被害にあって、安易に刑事事件や民事事件で争おうとは思わない。よって、ブラック企業は厚顔無恥にて胡座をかき、猛省も改善も無く、何食わぬ顔をしているに過ぎない。

 トラブルが生じた時点で重要なことは、リアルタイムにてその場で最短最善の解決の道を見出すのが常識でもあり大人である。現場担当者、その上司、そして役員たちの「正義感」や「民度の高さ」により左右されるが、最終的には顧問弁護士の「公正中立」さが試されることになる。

 面白いもので、加害者であるブラック企業は、自らを加害者としての認識に欠けている。指摘された段階にて、自らが攻撃を受けた被害者であると思い込み、都合よく加害者と被害者を擦り替えてしまうのである。

 結局、加害者として猛省もなく詫びも入れず、損害賠償にも応じず貝になり、社内では「未解決処理事案」を話題にせぬが暗黙の了解としている。逆に、厳格なるホワイト企業であれば、上述のようなトラブルシューティングの手法は有り得ない。

 悪質なる役員たちが蔓延っているとなれば、社員に対しては「虚偽情報」を流布し、役員自らの「正当性」を強調し、「責任」を逃れ、客であろうがクライアントであろうが、指摘またはクレームを入れた側を悪人として誹謗中傷のターゲットにする。

 何とも理解し難い、理不尽なる現象であるが、これがブラックと呼ばれる所以で有り、己の足元しか見えないばかりか、役員たちの「無学」、「視野狭窄」、「不誠実」、「非常識」が全ての悪循環の要因となっている。

 このように社会一般常識とはかけ離れた現象が、長年常態化しているブラック企業を浄化するのはすこぶる困難である。しかし、次世代を担う、中間管理職やその他スタッフに「気づき」があり、企業内浄化のための結束があれば、浄化の道は少しでも拓けて行くことになる。

 蛇足ながら、地方企業を見渡せば、「悪」は往生際が悪く、「善」はバトンタッチが素晴らしいというのも、共通した面白い現象であろうかと。
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文責:西田親生


             

  • posted by Chikao Nishida at 2023/7/17 12:00 am

外界を知ることの大切さ。

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 言葉の響きは悪いが、「専門馬鹿」という言葉をよく耳にする。「専門分野」には強いが、他分野は「門外漢」にて知る由もないと言葉が返る。されど、「専門馬鹿」はその分野において王冠被ったエキスパートである。

 科学技術の基礎研究などでは「専門馬鹿」でなければ、気が遠くなるような一つ一つの研究課題をクリアできるはずがない。よって、「専門馬鹿」の存在は必要不可欠であり、その存在は思いの外偉大である。

 ただ、いくら「専門馬鹿」と豪語しながら、プロとして仕事を遂行するとしても、余りにも他分野への関心が低く、更に、民度が低ければ、プライベートにおいて、平べったい人間に成り下がる可能性も無きにしも非ず。

 接遇のプロであるべき、サービス業に従事する人間についても、科学技術の基礎研究とは直接関連性はないが、それなりの「専門馬鹿」の存在は必要であり、一瞬にして、所作の美しさや奥深き接遇の真髄を教えてくれる。

 ところが、ふとプライベートを覗いた時に、箸や器の持ち方が変則であったり、手の裏で物を跳ね除けたり、他人への応対が粗野だったり、言行一致せず、お行儀悪ければ、一瞬にして「専門馬鹿」の称号を疑われてしまう。

 それは、「専門馬鹿」に自己陶酔し、狭い領域にて鎮座し、自らが「視野狭窄」であることにも気づかず、ただ、民度の低さを露呈している。何とも「専門馬鹿」の価値を最大限に落とすのは、誠に勿体ない話である。

 兎角に、日本では「専門分野」の範囲が余りにも狭すぎることで、学術的には宜しかろうが、もっと幅広く、奥行きを深くすることで、「専門馬鹿」の価値は更に大きくなりはしないかと思うばかり。

 よって、世の中に必要不可欠な「専門馬鹿」にとって、最大の落とし穴というのは、「視野狭窄」と「傲慢」である。法の分野では、「法の無知」と「権利濫用」という、「恥ずかしさの境界線」を逸脱するものと同様に。

 世の中にはいろんな人がいる。「専門馬鹿」であることは称賛に値するけれども、それを自慢げに吹聴して回るのは如何なものかと。折角の「専門馬鹿」の重みが、一瞬にして、マグネシウムが燃え尽きたように軽くなる。

 筆者が理想とし敬愛するのは、他分野にも造詣が深く、自らの「専門分野」で修練している「専門馬鹿」である。更に、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という人格者の「専門馬鹿」は、史上最強のものではなかろうか。

燕雀知らず天地の高さ
enjakushirazu2023


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写真・文責:西田親生


                 

  • posted by Chikao Nishida at 2023/3/6 12:00 am

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