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連載 山鹿発見伝(4)

▼山鹿市鹿本町上内田川にて
2016-12-19


<年末年始の山鹿市>

 年末年始の郷里を肌で感じるのは、久しぶりのことだった。師走の大掃除風景、山鹿では欠かせない藁苞納豆(田舎納豆)、閑散とした商店街の舗道、餅つきの音、寒空に餌を探しまくる野鳥・・・などなど。

 実際に餅つきを知人の中庭にて見たのは初めてだった。焼きたての餅を掌に載せてパンと叩く。そこに、ネバネバコッテリの藁苞納豆(塩を入れる)をトッピング。半月の形になるように納豆を包み込む。更に、刷毛で甘露醤油をかるく餅に塗り、更に更に有明海苔で包み込む。想像するだけでマウスウォーターものだが、熊本県北部では、餅&納豆はブレッド&バターのようなものなのだ。

 昔の正月となれば、山鹿小学校グラウンドにて凧揚げ、独楽回しなどが一般的な子供達の遊びだった。今ではそのグラウンドで凧揚げや独楽回しをする子供の姿はほとんど見られない。また、室内では双六やトランプ、五並べなどを楽しんでいたが、すこぶるアナログな世界が懐かしくもある。

 田舎は、今も尚、昔ながらの自然が残っている。土も千年の歴史を経ても、生き生きと野菜や果物を育てている。人間と自然の共存を千年以上続けている田舎はどれくらい残されているのか分からないが、デジタルな世界に染まり込んだ私たちにとって、田舎には人としての生き様を教えてくれる、凄い特効薬があるに違いないと・・・。

 熊本地震後に足繁く通いつめた郷里・・・実は、上述のような特効薬を筆者なりに求めていたのであった。


▼有働サイクル中庭で餅つき
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▼相良観音(あいらかんのん)
2016-12-29


▼鍋田横穴群のレプリカ
2017-1-5


▼千代の園本社
2017-1-6



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  • posted by Chikao Nishida at 2017/7/25 12:15 am

連載 山鹿発見伝(1)

▼芝居小屋 八千代座
2015-6-23


<序章>

 熊本地震後に、頓に足繁く通うようになった山鹿市。筆者が十二歳まで育った、熊本県北部にある素敵な温泉町(現在は、菊鹿町、鹿本町、鹿北町、鹿央町などが統合され、新・山鹿市になっている)である。今回、急に思い立ち、「連載 山鹿発見伝」と題して、これまで取材してきた処を中心に、人間模様も含めて、赤裸々に書き綴ることにした。・・・山鹿市長以外の写真は、2015年に撮影した中から選んだものだが、連載の序章に使うことにした。

 さて、郷里である山鹿市には、現在も幼友達、同級生、先輩後輩など多くの人たちが住んでいる。筆者の家は転勤族であった為に、小学校を卒業して以来、残念ながら、この地に再び戻ることはなかった。ただ、社会人(新聞社当時)となり、山鹿市で開催された「山鹿・鹿本県民文化祭」の冊子を作ったり、その模様を番組化し、NHK衛星放送で放映される時に、そのオープニングCG制作を担当した。

 1990年に新聞社を経て起業し、1993年だったか、装飾古墳で有名なチブサン古墳CGシミュレーション動画(1分47秒)を制作し、山鹿市役所(当時、中原淳市長)や山鹿市立博物館に寄贈したこともあった。当時の新聞やテレビなどで随分話題になったが、営利を目的としたものではなく、些少ながら(当時は1000万円を超える制作費が必要な時代)、郷里に対する熱い思いをビジュアル化した、一つのプレゼント程度のものとして寄贈したのである。市長室にてビデオテープを市長に手渡す時に、すこぶる喜んで頂いたことを思い出す。

 写真上は芝居小屋・八千代座の内観であるが、坂東玉三郎公演など、数々の実績を持つ芝居小屋として、筆者なりに可愛い郷里の宝物の一つとなっている。よって、筆者は1995年にネット事業に着手した時に、先ず、郷里の宝物WEBサイト構築に傾注した。同市教育委員会へ足を運び、明治44年の八千代座のモノクロ写真やその他資料を頂き、八千代座、チブサン古墳、鞠智城など・・・、数ヶ月掛けて、「山鹿温泉郷」というWEBサイトを構築したのだった。

▼山鹿温泉郷サイト(powerd by D&L Research Inc.)
 http://www.dandl.co.jp/gold/yamagakanko/Link

▼当時の山鹿市役所市長室にてチブサン古墳CGシミュレーション動画を受け取る中原淳市長(写真左)

CITY



 それから十数年経ったろうか・・・2008年に市の幹部へ「八千代座WEBサイト」について物申したこともあった。実は、「八千代座WEBサイト」は個人に委託していたらしく、HTMLもフレームによるお粗末な作りであり、パソコンのOS次第では、全く閲覧できぬ状態が続いていた。また、問い合わせメールを送信すると、山鹿市担当者へ直接送付されず、その個人へ情報が流れる仕組みとなっており、セキュリティ面や個人情報流出問題について苦言した。

 電話での応対だったが、管理者や上層部の人間は、全く筆者の言う意味を理解できなかったのか、理解しようとしなかったのか知らないが、指摘に対して、即座に対応しなかったことを記憶している。本来ならば、その指摘内容が分からなければ、直接筆者に聞けば良いだけの話だが、筆者からの情報は歪められたまま、数年間放置されることになる。・・・郷里を思い、苦言を呈した事が、逆恨みなのか、いつの間にか悪者扱い(無視)されるに至った。

 もともと、地方行政マンや議員については大きな期待をしていないのが筆者である。なぜなら、土着性の強い所であればあるほど、行政サイドにおいても、人脈だったり、昔ながらの絡みだったりと、グローバル感覚には程遠い、ローカルスタンダードに染まりきっているので、それ以上のことを望んだり、徹底改善を求めるようなことは一切言わないことにしている。

 序章は少々厳しい文言が並んだように思えるが、事実は事実として、しっかりと記した上で、連載を書き綴りたいと考える次第。・・・乞うご期待!

 to be continued....


▼八千代座近くにあるグルメ倶楽部
2015-8-14


▼グルメ倶楽部で人気のオムレツ
2015-7-24


▼土産屋さんの留守番犬
2015-11-7


▼山鹿市立山鹿小学校のグラウンドと校舎(遠景)
2015-12-7



                       

  • posted by Chikao Nishida at 2017/7/20 02:29 am

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