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英国より、友来たる。

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 15年ぶりだろうか、英国より旧友の家族が来熊した。東京、京都を経て、一昨日の夕方に熊本入りしていた。

 久しぶりの再会で、料理以上に話は盛り上がった。本日の主人公である9歳の娘の料理に迷ったけれども、大人と同じもので対応した。しかし、彼女は日本の文化にとても関心があり、食べた事のないものでも、常に「チャレンジ!」と言って、美味しそうに平らげた。

 「また、熊本へいつ来る?」と尋ねると、「17年後!」と答えた。自分が26歳になって来たいと言う。医者になりたいという彼女だが、反応や答え方がとても大人である。ホテルスタッフから贈られた「折り紙」、筆者の知人から贈られた沢山の「京都名物のグッズ」に飛び上がって喜ぶ家族。

 食事の時も、日本料理の作法や熊本城の歴史と籠城戦に備えた造りなどを熱心に聞き入っていた。今思い出したのだが、座敷個室に入る時に、娘が靴のまま入ろうとすると、母親が「ここは靴を脱いで、ちゃんと揃えなさいよ!」と小さな声でアドバイスしていた。

 先般は、ホテルロビーの中央にて、ゴロゴロと寝転んだり、大声を上げたりしていた日本人の子供が居たが、親は友人との会話に一所懸命で、それに注意をすることもなく、静かなホテルロビーが動物園と化していた。日本人として恥ずかしく思った。騎士道と武士道が一つの共通項でもある、英国と日本。一端の社会人となるには、先ずは、礼儀作法の習得にあろうかと・・・。

 何はともあれ、3時間ほどの楽しい晩餐会であったが、とても和やかで思い出に残る、素敵なひと時となった。ちなみに、4月9日には富士山へ行くというが、少々荒天のようなので、気をつけて帰途についてもらえればと・・・。


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  • posted by Chikao Nishida at 2018/4/7 12:08 pm

地震前の熊本城周辺・・・

▼熊本城十八間櫓
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 写真の整理をしていると、数百年ぶりに熊本を襲った大地震(2016年4月14日、16日)前の、同年1月13日に撮影した十八間櫓付近の写真が出て来た。

 現在、熊本城は各所で復興工事が進められているが、十八間櫓は石垣部分が少しずつ積み重ねられているものの、以前の櫓部分は何もない状態である。

 写真群の撮影から2年近くも経った訳だが、地震後すぐに目に入って来たのが、熊本大神宮の押しつぶされた社務所と崩れ落ちたこの十八間櫓であった。

 筆者も水なし、ガスなしの日々に押しつぶされそうになったけれども、多くの方々の支援物資により、命を永らえることができた。しかし、そのショックよりも、十八間櫓付近にゴロゴロと崩れ去った石垣や櫓の瓦礫など、目を疑うような光景がよりショックであった。

 特に、写真下は熊本地震のちょうど3ヶ月前に、十八間櫓の石垣に跨って反り具合を写しているものだが、万が一、大地震の瞬間にその場に居たとしたら、即死の状態であったろうと・・・考えてみるだけでも戦慄が走る。

 3ヶ月間もズレがあるから良さそうだが、それが数秒のズレだったとしたら・・・いや、考えるだけでも鳥肌が立つ。写真上の左下に二人の人たちが歩いているのが見える。十八間櫓の高さが実感できるのではなかろうか。それが、総崩れしたのである。

 2年前は、毎日のように熊本城内を散策し、石段を登りながら汗をかきかき撮影していた。今ではほんの一部しか取材ができないのが、実に残念無念。最近、大地震を古傷のように感じるようになったので、ある程度、平穏無事なる時が戻ったように思えるものの、早く城郭全体を歩き回りたいと・・・。


▼十八間櫓の石垣を跨ぎ、反りを撮る様子。
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▼上の状態で撮影したもの
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▼熊本大神宮の潰された社務所(後ろが社務所、手前が本殿)
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▼崩壊した十八間櫓と監視員
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▼二の丸公園より大天守方面を撮影している様子(右手の櫓は戌亥櫓)
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  • posted by Chikao Nishida at 2017/12/29 02:51 am

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