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利己主義者が國を滅ぼす・・・

▼鞠智城跡(国指定史跡)

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 久しぶりに、山鹿市から菊池市に跨る鞠智城跡へ足を運んだ。約1300年前の古城が復元されており、広大な敷地を散策していると、そこは古代へワープするパワースポットのように思えてならない。

 歩いている内に、頭を過ったのは、最近の新型コロナウイルス(デルタ株)感染の脅威であった。ファインダーを覗いて、被写体に集中していても、頭の中のどこかで「不安」だったり「憤り」だったりが増幅して来るのだ。

 感染の首謀者として浮上するのが、利己主義者の存在である。人命を尊び、モラルある行動を採れる人は、感染の仕組みを十分理解しており、原因結果のシミュレートができる人である。ところが、この利己主義者たちは真逆を走る。

 鞠智城跡へ行く途中に立ち寄った八景水谷公園。家族連れが多く、携帯ボムボートや魚掬いの網などを何本も持ち込み、湧水池へ向かう家族が殆どだ。「釣り禁止」、「遊泳禁止」が看板に明記してあるにも関わらず、湧水池の所有者のような顔をしての登場だ。

 夏休みで、避暑地として同園を選ぶのは勝手であるが、公共のルールは厳守すべきである。何故できないのかを子供たちに教えてやる必要がある。親が揃ってルールを破るならば、背中を見て育つ子供たちも、大人になって同じ愚行を繰り返す。

 個人主義を履き違えて、利己主義を正当化し、周囲に迷惑を掛ける人たち。第二次世界大戦当時のヒトラーもムッソリーニも東條英機も、エゴイズムの塊だ。思い通りに世の中を動かそうとする、狂人ばかりである。だから、國が滅びてしまった。

 新型コロナウイルス感染についても、このような利己主義者が屯して規律を乱すから、感染拡大が止まらない。政府が、自治体が優しい言葉を遣って啓発していることに、耳を傾けぬ者ばかり。我が国が崩壊しても構わないと思っているのだろうと・・・。

 熊本県内でも、クラスターがあちこちで発生している。「東京オリンピックのお祭りが許されており、自粛強制ではないし、罰則もないのだから、皆で遊びまわってどこが悪い!飲んでも、俺たちの勝手だろ!」程度の民度低き人間の屁理屈である。

 毒ガスや細菌兵器で、尊い人命を虫けら以下に扱い、実験を楽しんでいる政治屋や科学者がわんさと居る。狂人が1トン爆弾を背負って、その辺を徘徊しているようなものである。歴史は繰り返され、利己主義者が急増すればするほど、國が滅び行く。

 今回のように、國を憂う気持ちが高ぶったことは、久しぶりであるが、本気で、國を救い、人命を救いたいのであれば、感染拡大に繋がる蛮行は全て取り止めるべきである。僅か数杯のビールを飲まなくても餓死することはないが、感染したら死ぬ可能性が大となる。

 宴会好きの人の気持ちも分からないではない。ただ、利己主義者が減ることもなく、どんどん増えるばかりとなれば、コロナ禍が収束することは絶対にない。永久的に、感染したら隔離、隔離されたら不自由な生活を余儀なくされ、死者が増えて行く・・・。

 気づきのない人は、出世もしないが、良き友人にも恵まれず、民度の低きところを露呈して、赤恥をかいたまま最期を迎えるに違いない。愚行、蛮行の繰り返しばかりでは、住み心地の良い国での共存共栄なんぞ、夢のまた夢となってしまう。

 このコロナ禍の時期であるからこそ、我が国を、更に、世界を救うために、一人一人が真摯に聞く耳を持ち、モラルを重視し、人生における恥ずべき愚行、蛮行に気付くべき時ではなかろうかと。
 


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写真・文責:西田親生

             

  • posted by Chikao Nishida at 2021/8/7 12:00 am

再びコロナに染まる日本列島・・・

▼記事と写真は関係ありません。

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 東京オリンピック2020が無事開催されたと報じられるが、予想通り、新型コロナ感染者数が激増しはじめている。この田舎の熊本県でも昨日はクラスターを含み、31人の感染者が出ている。正直なところ、オリンピックのテレビ観戦に浮き足立っている場合ではなさそうだ。

 新型コロナウイルスという見えざる「悪魔」が地球に居座る様になり1年半以上が経つ。危機感もなく、ルールを無視し、ウイルスをばら撒き続ける人々も多い。自分の身は自分で守るしかないが、違反者への厳しいペナルティなしでは、悪質交通違反と同様に、外出自粛を報じても収まるはずがない。

 また、飲食業ばかりを「コロナ被害者」のように取り扱っているが、これも如何なものかと。或る居酒屋にて感染者が出ると、今度は店に原因があるかのような行政判断。実は、客に対する店側の指導不足のみならず、店に足を運ぶ客のモラルに問題がある訳で、本末転倒なる情報操作に開いた口が塞がらない。

 オリンピック開会式にいくらお金が掛かっているのかも知らぬ人たちが多い様だが、先般の熱海の土砂崩れやその他の地震災害、水害、台風被害などで自宅を野獣の牙で削ぎ取られた被災者の救済措置が最優先ではなかろうかと、憤りを隠しきれない人も多いのではないか。

 オリンピック主催者は東京都と言い放ち、丸投げしていながら、開会式のテレビ画面を見ていると、国の主導で行われているように思えてならない。世界的なスポーツの祭典を政治に利用する与党に、野党は解毒剤にもならず、全ては、既得権益者ばかりがお祭り事を祝っている。

 確かに、第二次世界大戦敗戦国復興の象徴としての東京オリンピック1964は、「国を挙げての大祭典」であった。出場する選手たちも、皆が「お国の為に金メダル!」であった訳だ。よって、現代の商業ベースの祭典に、時代錯誤の「お国の為」を考えている選手が何人いるのだろうか!?

 日本の発音は、「ニッポン」なのか「ニホン」なのか!?開会式で、聞き違いでなければ良いが、確かに「ニホン」と言った男性のアナウンスが耳に残っている。何時間も立って待っているボランティアや選手への配慮に欠ける、自己アピールの為の長々しい挨拶が続いている。

 温暖化の影響をダイレクトに受ける日本列島の日中の気温や湿度もシミュレートできず、テニス選手から「時間を3時以降に!」と苦言を受ける始末。昔から「机上の空論」とよく言ったもので、会議大好き日本人はゴテゴテの失態の連続で、全ての国民を翻弄しているに過ぎない。

 「二兎を追う者は一兎をも得ず」という諺通り、政治に利用している「コロナ」と「オリンピック」、そして「災害支援」。二兎ばかりか三兎も四兎も追ったフリして、都合の良いところは猛烈にアピール。都合悪ければ、責任転嫁、隠蔽へと走りまくる。理不尽極まりないの一言だ。

 予算が枯渇すれば、血税源の傷口を更に広げ、骨に痛みを生じることを平気で行う政策は、決して、民主国家とは言えない。現在、疲弊しきった日本。セレブなる「オリンピック・ファミリー」の為に「おもてなし」が必要か否か。日の丸の旗を振らして、幼い子供まで騙す訳には行かないのである。

 国民に対して「ニューノーマル」な意識を植え付けたいのであれば、政治も経済もガラス張り、既得権益者完全廃絶なる透明な「ニューノーマル」な国家に変えなければ、民度低き差別国の国力は衰退の一途を辿るばかりとなるに違いない。更に「金融(銀行、保険等)という牙城にも早期にメスを入れる必要がある。

 似非民主主義の世界を十二分に拝見させて頂いているが、血税にぶら下がる荷物も過積載となっている訳で、早期に、公務員や準公務員、外郭団体の人口(自衛隊、医療、警察、消防、社会福祉を除く)を現在の半分以下に削減し、一律に減給を講じなければ、日本列島は一瞬にして沈没してしまう。

 蛇足ながら、国内に蔓延る「親方日の丸」的な妄想、迷走の時代は、既に、終焉を迎えている。


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文責・写真:西田親生

           

  • posted by Chikao Nishida at 2021/7/26 12:00 am

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