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籠城戦を想定した熊本城・・・

▼熊本城(右が大天守、左が小天守)

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 熊本城は熊本人の誇りでもあり、国内外からの観光客が真っ先に足を運ぶ観光名所ともなっている。ここ数年、私なりに熊本城に何度か足を運び入れ、数百枚の写真を撮影した訳だが、久し振りに写真の整理をしながら、いろんな角度から撮った駄作を、本日ご披露しようかと・・・。

 約400年前に築城され、西南の役で宇土櫓を除く全ての櫓が焼失した歴史を紐解けば、枚挙に遑がない。ただ、加藤清正公による築城であり、全国の城郭の中では、実戦型の要塞的な堅固な造りである点を、強くお伝えしたいと考える次第。

 元々、茶臼山の地形を巧みに利用し、外堀なども自然の川を上手く引き込んでいる。城内各所には銀杏を沢山植え込み、畳には芋茎を編み込み、籠城戦を想定した、清正の知恵が凝縮された日本が誇れる城郭なのだ。よって、兵糧攻めに遭えば、勿論、食糧の調達が必須だが、熊本城の場合は、銀杏の実も食糧となり、また、畳床を茹でれば、そのまま吸い物にしても食せることになる。尚、多くの井戸も深く掘ってあり、日頃からの水の補給も十分に確保している。

 また、清正は「治水の神」と言われるほど、各地において治水事業を行っている。二千年以上も前、中国四川省成都盆地の治水事業を行った利冰と利一郎親子のノウハウが、僧侶により武田信玄に伝わり、それから半世紀ほど経った400年程前の清正に伝わったのだ。それらは、「孫子の兵法」に基づいたもので、自然に逆らわず、自然を上手く利用して治水事業を行うものであった。

 そんなこんなを考えてみると、先人の知恵の凄さに腰を抜かしてしまう。現代は、デジタル文化全盛の時代だが、昔々のアナログ時代のアナログ思考こそが、現代においても全てを成功裏におさめるのではなかろうかと・・・。つくづく、考えさせられたのである。
 
▼熊本ホテルキャッスルから仰ぐ熊本城(左が本丸御殿、右が大天守)
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▼二の丸公演からの熊本城遠景(右から、大天守、小天守、宇土櫓)
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▼大天守と小天守(モノクローム)
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▼大天守と小天守(モノクローム)
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▼大楠の陰から撮した大天守と小天守
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▼加藤神社横から見た宇土櫓(セピア)
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▼加藤神社横から見た宇土櫓(セピア)
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▼加藤神社横から見た宇土櫓(カラー)
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▼熊本城遠景(モノクローム)
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  • posted by Chikao Nishida at 2015/9/2 04:47 am

加藤神社と宇土櫓・・・

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 初詣・・・昨年は元日に初詣に行ったけれども、今年は荒れ狂った天候であったために、二日遅れの初詣となった。勿論、写真を趣味とする人間としては、狙いは、加藤神社の題字「仰清正公」と「宇土櫓」である。

 元日、二日と比べ、気温はやや低いが、麗らかな天候となり、空気も澄んで、撮影には最高の環境だった。しかし、やや時間が押した為に、実際にカメラを向けたのは午後3時半頃だった。

 夕刻に近かったので、昨年の押し競饅頭もなく、すんなりと「二礼二拍一礼」を行い、昨年の御礼と今年の誓いを静かに唱えた。筆者の横には、20歳前の女性が二人。「えーっと、何だったっけ?二拍一礼・・・???」と二人で悩んでいたので、「二礼二拍一礼」と言ったら、ニコニコして、筆者の真似をしてしっかりと祈っていたようだ。別れ際に「ありがとうございました!」と。

 日本の歴史と伝統がドンドンと消え去っている。しかし、家族も教えることのない「二礼二拍一礼」に、彼女たちは日本の風習が如何なるものかドキドキしつつ・・・多分、ちゃんと間違いなく出来たことが嬉しかったのだろうと推察する次第。

 兎角、日本人というものは、体裁ばかりを気にして、失敗を恐れるが故に、何事もうまく行かない人が多い。先般、英会話が日本人に必要か否かの外人英会話教師の掲示板を見ていると、やはり、日本人の気質、そして失敗を恐れるが余りに、英会話が上手くならないという指摘もあった。

 加藤神社でのちょっとした若い女性とのコミュニケーションにおいて、恥ずかしながらも、「二礼二拍一礼」を教わった事で、彼女たちの気持ちも少しは和らぎ、来年からは失敗のない「二礼二拍一礼」ができるのだろうと・・・。「よく、できました♪」という筆者の言葉に、彼女たちは満面の笑みだった。

 そうしている内に、どんどん太陽は山際の方へ落ちてゆく。慌てて、宇土櫓と大天守、小天守の三点セットを撮影しようとしたら、一番良い位置に子供連れが立っていた。何分か待っていたが、どうも動くようになさそうだったので、「ちょっと失礼!」と会釈をして、数枚の写真を撮影し、帰途についた次第。


▼右から、宇土櫓、大天守、小天守
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  • posted by Chikao Nishida at 2015/1/4 01:51 am

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