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起業し、『事業化』の成功事例を、こっそり教えます!!

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<起業して間もない頃>

 新聞社を経て、1990年10月1日に起業し、ディー・アンド・エルリサーチ社を創設。先日32期を終え、33期目に突入した。

 起業した時のテーマは、Apple社のMacintosh(現在のMac)を駆使した『インタラクティブ・マルチメディア』。しかし、その業務は熊本の地では全く理解されることもなく、仕事のオファーはなかった。結局は、グローバルな業務展開を考えていたので、無理もなかった。

 因みに、Macintosh関連はパソコンと周辺機器に800万円ほど掛かり、自腹現金で支払った。(とんでもない冒険が始まる!)

<本格的な3Dコンピュータグラフィックス(1991〜2005)>

 初めて事業化して成功したと言えるのは、『本格的な3Dコンピュータグラフィックス(アニメーション&シミュレーション)』の動画供給である。当時、1秒百万円と言われ、その制作には超高速ワークステーションが必要であった。

 因みに、『本格的な3Dコンピュータグラフィックス』の動画を制作するには、シリコングラフィックスの高価なマシン(2基で1億近い)を導入し、その他、SONYのプロ仕様βカムビデオデッキや、保存用のレーザーディスクなども次から次へ揃えて行った。

 NHK衛星放送様の仕事を引き受け、その後、関西テレビ様から依頼が殺到する。更に、フジ系のテレビ局合同番組や、九州朝日放送様などからも人気番組『ドゥオーモ』のタイトルCG制作の依頼があった。

 関西テレビ様に至っては、CGタイトルを使用した番組の内、六割ほどを当社(熊本市)が制作していたことになる。

 福岡県内や熊本県内からも、CGコマーシャル制作の依頼が殺到。福岡県内のコマーシャルで懐かしい作品には、パスタの『ピエトロ』、運送会社の『ランテック』などがある。

 しかし、余りにも高価なマシンであり、維持費もバカにならず、段々とCG製作費が安くなりつつあり、14年ほどで3D CGの歴史を閉じた。

<インターネット(1995〜2022)>

 その間、1994年秋に着手した『インターネット』。この事業化は最初は想定外に苦労した。上述の『インタラクティブ・マルチメディア』と同様に、熊本県内の当時の経営者には全く理解されなかったのである。理解というより、拒絶、誹謗中傷されたと言った方が正しい。

 されど、当時は、東京、大阪、福岡、熊本など各地で講演をしつつ、九州圏内を走り回り、『インターネット』について啓発活動を続けて行った。

 翌年、1996年の秋頃から、じわじわと熊本県内の旅館やホテル、卸業大手の企業8社が参加して頂くなど、『インターネット』は事業化としては県内初として成功し、長期間継続することになり、現在に至っている。

<SEO対策(2000〜2022)>

 『SEO対策』という名前を良く聞くようになった。しかし、Googleなどのアルゴリズムが公開されている訳でもなく、ネット業界では、殆どのIT企業は手探りの状態であったと推察するが、いい加減な『SEO対策』にて、法外な料金を搾取している悪質なプロバイダも出てきた。

 筆者は、当初から『SEO対策』は念頭にあり、クライアントへは『SEO対策』を無償で提供するように考え、今でも、その方針は変わっていない。それが奏功したのか、筆者が書き綴る記事の検索エンジンでの抽出が早く、ネット上での露出度アップに大変役立っているのは、有難いことである。

<Podcasts(2005〜2007)>

 2005年に事業化した『Podcasts』もネットに関わるものであり、熊本県内で協賛して頂く企業がある程度集まり、県内では数少ない成功事例ではないかと自負している。

<仮想現実世界 SecondLife(2007〜2022)>

 2007年に事業化に挑んだ『仮想現実世界 SecondLife』についても、協賛して頂く企業も多々あり、地元テレビ局も2局参入し、事業化としては成功と言える。これもまた、熊本県内では唯一の成功事例となった。

<YouTube(2007〜2022)>

 『YouTube』は、その黎明期から着手していたものの、これをメディア戦略として事業化するには時期尚早であった。よって、事業化の対象から外すことにした。

 もし、当時、現在のように『YouTuberの時代』であるのならば、事業化にゴーサインを出していたはずだが、やや、早過ぎた着手が裏目に出たような気がしてならない。

<SNS時代へ突入(2009〜2022)>

 話は前後するが、2009年頃に多種多様なる『SNS』がじわじわと台頭してきた為に、先ずは、どの『SNS』を選択するのが良いのか、情報発信の補完的役割を果たすかの検証を行った。

 当社クライアントに対しては、2010年1月から、『Facebook』と『Twitter』を『SNS戦略』として一斉スタートさせたことになる。しかし、『SNS』については事業化ではなく、あくまでもクライアントのサブツールとして活用して頂き、それをサポートする程度にしていた。

<Ustream(2010〜2012)>

 2010年から事業化した『Ustream』というライブ配信の番組も、理解ある協賛社のお陰で事業化が可能となり、これもまた、熊本県内唯一の成功事例として事業履歴の中でも光っている。

 しかしながら、『Ustream』の本体が途中で高額有料化し、更には『Ustreama Asia』が退散することになり、それに伴い、それまで『Ustream』側のサーバーに搭載していた動画データを全て『YouTube』へ移行し、『Ustream』の番組を終了させた。

 僅か2年の命ではあったが、事業化としては成功だと言える。

<マルチメディアからクロスメディアへ>

 起業から32年。とても長いようで短い時空を飛んできたように思えるが、上述の通り、時流に乗った事業化というものは、すこぶる華々しくもあり、逆に、大きなリスクや心労を伴うことがお分かり頂けたのではないか。

 畢竟、事業化とは何ぞや!?・・・『同じ業務内容で、長年ブレなく仕事ができる環境を創出すること』が、事業化の理想形ではないかと・・・。

<ローリスク&ローリターンで>

 筆者は、1984年に入手したApple社のMacintoshの思想に惚れてしまい、新聞社を早期退職し起業したけれども、今思い起こせば、山あり谷あり、紆余曲折の時代をフルスロットルで駆け抜けてきた。

 今後は、これまでの32年間の集大成として、新たなビジョン、新たなベクトルにて、意表を突くようなプロジェクトを立ち上げたい。勿論、以前のような『ハイリスク&ハイリターン』はとんでもないことであり、『ローリスク&ローリターン』で、世のため人のために役立てればと・・・。

<西田親生のICT教育>

 最後のご奉公は、『ICT教育』に心血を注ぎたい。勿論、それは『ICT 』のみならず、『人間学』も含めた、総合力を兼ね備えた『捌ける人間』を育てることへ、全力疾走したいと考えている次第。

 ご興味ある方で、『捌ける人間』、『次世代を牽引したい人間』になりたい方があれば、お気軽に声をお掛け頂ければと。

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写真・図・文責:西田親生

                 

  • posted by Chikao Nishida at 2022/10/5 12:11 am

『正統派プロバイダ』を目指して、27年。・・・HPは作ってナンボではなく、動かしてナンボ!

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 今年8月22日で、筆者がインターネット事業を本格スタート(1994年秋に着手、1995年にスタート)して、満27年が経った。

 当初から目指していたのは、『動的インターネット』。27年間を振り返れば、ネット環境は秒進分歩の勢いにて、『変化、進化。』を遂げ、現在に至り、更に『メタバース時代』に突入している。

 ネット事業スタートの頃に九州一円を講演して廻ると、中小企業の経営者たちは『何者?』と、筆者が如何にも怪しい宗教団体の一員の如く、誹謗中傷やら揶揄やらが飛び交ったことを思い出す。

 「こんなオモチャみたいなもの、仕事に役立つはずがない!」、「オウム真理教の人ですか?」、「パソコンで一体全体何ができるんだ!」と、上から目線で多くの否定の言葉だけが投げ掛けられた。

 負けず嫌いの筆者だったので、なにくそと思い、自分の尻を必死に叩きながら、この27年間を突っ走って来たのだった。

 ある時、旅館の女将から「他のプロバイダに頼んでいたブライダルホームページが見えなくなって、メールも送受信できなくなったんです!どうにかしてください!」と、泣きが入った。

 早急に、筆者のサーバーに突貫工事でそのホームページを新たに作り、メールも、Gmailが存在していない時代だったので、弊社のメールアドレスを付与し、数日で何とか仕事ができる環境を作ったことを思い出す。

 調べてみると、そのコンテンツプロバイダの事務所はもぬけの殻。某団体サイトは数年間、毎年200万円ほど支払っていたと言うが、年間1日も手を入れることがなく、放置の状態であった。(後日、解約したようだ)

 ホームページを『作って終わり』と、手間隙掛からぬベクトルにて動くプロバイダが溢れ出してきた時代が訪れる。よって、ホームページは『床の間の置物』みたいな認識を持つようになり、気づかぬ内に『静的インターネット』に成り下がってしまうのである。

 『静的インターネット』で満足する中小企業の経営者たち。見栄えが良いホームページを飾り物のように眺めて、それで終わりなのだから、幸せ者だ。しかし、それでは、本業とネット事業が両輪となって企業繁栄の起爆剤になるはずがない。

 今や『SNS時代』となり、次から次へと『SNS』が台頭し、世界を席巻しているものの、『信憑性の高い情報発信』は、最終的には『WEBサイト』の存在と、その動きで決まることに気づかねばならない。

 『無償で利用できる便利な世界』ほど、大きな落とし穴があることに気づかぬ中小企業の経営者たち。YouTuberに取材を受けて、諸手を挙げて
喜ぶ店主。いやいや、その店自体のブランドを利用され、YouTuberのアクセスアップに寄与するだけの話である。まあ、互いに納得しているのであれば、全く問題はないが・・・。

 十数年前に博多の大手ホテルのホームページ制作費(リニューアル)が 600万円。数年前の熊本市内大手ホテルのものが300万円。また、地方ホテルのものが『WordPress』の箱物だけで数十万円。

 博多のものは、見るからに相当予算が掛けられていることが分かる。全国規模のホテルだからこその『ブランド力』も手伝い、社内ネット担当者のレベルも高く、『動的インターネット』として円滑な運用ができているようだ。

 しかし、熊本市内のものは、ネット担当者のレベルは低く、時間が経つにつれて、統一性のないホームページになっている。情報量は増えているものの、ネットサーファー側から見れば、大変見難いサイトに成り下がっている。バナーのサイズもバラバラに、フォントも統一感のないものへ。

 最後の地方ホテルのものは、箱物だけ作らせての激安なもの。福岡のプロバイダに頼んだと力説していたが、リニューアル前よりもデータが重く、アクセスに支障を来たし、コンテンツも滅茶苦茶な状況。そのデータがどこのサーバーに搭載されているかも分からぬままとなっている。

 筆者の拘りは、『クライアントからの情報更新については、その日の内に!』である。国や地方自治体の補助金や助成金などのプロジェクトがコロコロ変わって行く中で、『ある日突然スタート!』に対して、徹夜作業にて可能な限り対応している。(正直、大変辛い仕事環境となる)

 27年前からの『正統派プロバイダ』を続けるのは至難の業であるが、この作業というものは、表に見えないものばかり。よって、当社クライアントは皆理解してくれているものの、外部には伝わらぬ『縁の下の力持ち』的な地味な作業となっている。

 企業が信頼の高い企業として存続するには、イメージアップもさることながら、企業として『信憑性の高い情報発信』を行なっているか否かが重要なポイントになる。『SNS』で公私混同したものを発信するものなら、全国へ向けて『恥の上塗り』を拡大するばかり。よって、モラルのある、スキルの高いネット担当者の育成には、絶対に手抜きは許されぬということだ。

 「スマホで十分」と豪語するのは、コンシューマー側の考え方である。企業となれば、スマホでもタブレットでもパソコンでも対応する高いレベルにて、安全性の高い『動的インターネット』を展開するのが、今求められているものであることを、遅ればせながら、中小企業の経営者たちは確と認識すべきではなかろうか。

 最後に、商用インターネットが日本上陸してから四半世紀過ぎてしまったが、中小企業のインターネット事業におけるレベルは、天と地の格差がついてしまったというのが、現実であるようだ。


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文責:西田親生

                 

  • posted by Chikao Nishida at 2022/9/11 12:00 am

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