
先月16日が熊本ホテルキャッスル開業60周年であった。熊本地震で被災し、それから這い上がり、今年のコロナ禍で運悪く苦難の道へと。しかし、熊本県内では、あくまでも私見であるが、県内最高峰のシティホテルとして、「キャッスル愛」をもって40年ほど足繁く通っている。
同ホテルは新型コロナウイルス感染防止対策は万全としているものの、コロナが落ち着いたかと思われた矢先、ナイトクラブや地方の病院にてクラスターが発生。「Go To」何やらで、全国的に「緩み」が出ているのも間違いのない事実・・・その都度、「ニュー・ノーマル」が歪んでしまう。
それにも関わらず、最近、同ホテル地階にある四川料理 桃花源のランチタイムは行列ができるほどの賑わっている。地階の待合席には数組が陣取り、席が空くのを待っている。今回は、三密を避けるために、午後2時前を狙って、「60周年記念コース料理」を試食することにした。
料理は写真の通りである。ただ、昔から通い詰めている食事処の一つなので、最盛期の開祖的存在の斉藤隆士初代料理長と凄腕の善家繁二代目料理長の味を十二分に知り尽くしているが故に、サーブされる料理に違和感まではないが、当時のオリジナリティとの違いが手にとるように分かる。
時代も変わり、流行にも左右されつつ、食材や味付け、盛り付け、組み合わせなどが変わるのは当然のことだろうと。しかし、四川料理 桃花源の歴史と伝統は、確と継承して頂ければと、一ファンとして願うばかり。細かいことは言わないが、当時のように常に客を唸らせるようなものであって欲しい。
同店にて「満漢全席」を主催したのは2004年4月22日であった。既に15年半が経つことになるが、筆者のコンサルタント業務の一つでもある「ホテル文化と食文化」に影響を与えてれたのが、この四川料理 桃花源でもある訳だ。よって、料理の評価が厳しくならざるを得ないことをご理解願えればと・・・。








▼2004年4月22日の「満漢全席」

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