佐賀・吉野ケ里遺跡



 吉野ヶ里遺跡は佐賀県神埼郡の、神埼町、三田川町、東脊振村の2町1村にまたがる遺跡で、昭和61年度から3ヵ年の計画で実施された神埼工業団地開発に伴う文化財発掘調査により発見された。
 この調査により、この遺跡が全国一の規模を持つ弥生時代の環濠集落跡、墳丘墓、物見櫓跡、大規模な甕棺墓列等があり、また今日の国道に相当する奈良時代の官道跡や、当時の役所などと関係すると見られる多数の建物跡なども発掘された。
 吉野ヶ里遺跡発見までは佐賀県は全国的にも知られておらず、嬉野温泉や有田焼などの存在を除けば観光客もさほど多くなかったが、同遺跡が発掘されてからというもの、全国に名を「佐賀県」のネームヴァリューが高まったのである。
 以下の写真は、吉野ヶ里の象徴である「物見櫓」、「竪穴式住居」やその内部を掲載している。同遺跡の広大な敷地を歩いていると、一瞬タイムスリップした錯覚にとらわれ、遠い卑弥呼の時代に思いを馳せてしまう。皆さんも是非ご家族連れでタイムスリップをお楽しみ頂きたい。


 平成13年4月21日、邪馬台国時代のクニを再現した吉野ヶ里歴史公園がオープン。開園初日は生憎の雨にも関わらず、4800人の見物客で賑わった。
 開園を記念して、同月21日、22日は入場料及び駐車料金が無料とあって、天気が回復した二日目は、朝から多くの見物客で賑わっていた。「市の広場」に特設されたイベントステージでは5月6日まで各イベントが催された。
 新たに出来上がった北内郭では、卑弥呼が暮らしていたであろう「主祭殿」のほか「斎堂」、「東祭殿」、「物見櫓」、「高床住居」、「竪穴住居」などがある。各祭殿は自由に中を覗く事ができるようだ。
 東口ゲートは近代的な建物では、食事や買い物が可能。今回オープンした歴史公園は敷地も広大で、「弥生の大野」や「遊びの原」と名づけられた。広場が豊富で子供達も自由に遊べ、休日にはお弁当を持って家族でのんびりと過ごすのも良いかも知れない。

●開園時間4月1日〜6月30日9:00〜17:00
 9月1日〜11月30日〃
 3月1日〜3月31日〃
 7月1日〜8月31日9:00〜18:00
 12月1日〜2月末日9:00〜16:30
●休園日年末年始(12月31日、1月1日)、1月の第三月曜日及びその翌日
●利用料金大人(一般)400円 (団体)280円
小・中学生(一般)80円 (団体)40円
●駐車場約900台収容

以上は、2001年8月現在の時間、金額などを記載しています。

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