ロゼッタストーン東京ARTブログ

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音楽の日 2013

午後になり、音楽祭はますます盛り上がってきました。 ビールやシャンパンのバーもあるものですから、皆さんとてもよい気分です。

コンサート会場は、中庭に設置されていますが、館内はDJ付きのフランス語カラオケ大会で盛り上がっています。 字幕を観ながら男性二人が肩を組んで熱唱していました。 かな〜り酔っぱらっていらしゃるみたい....(笑)。

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日差しは強いものの、風は爽やか。 今日は本当に音楽日和です。

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さあ、次は、小さなピアニストの登場です。 みんなカメラを持って集まってきました。 隣にとても大きな望遠レンズが付いたカメラを持った男性がいます。 「素敵なカメラですね!」というと、ピアノの前に座った小さな音楽家を指差して、「彼は私の息子なんですよ」と教えてくれました。 白髪まじりのロングヘアのその男性は、プロのカメラマンさんでした。

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多才な音楽家は、実はヴァイオリンも披露してくれたのです。 一生懸命な姿に、みんなで大きな拍手を贈りました。

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さっきの長身のカメラマンの、そのまた隣には...、小さな少女写真家が。 iPhoneでヴァイオリニストをパチリ。 上手に撮れたかしら....?



アンスティチュ・フランセ東京では、音楽祭の他にも、興味深いイベントがたくさん企画されています。 ワインやフランスの食文化のセミナー&ディナーなどもありますよ。 何かお好きな分野があったら、是非チェックしてみてくださいね。





★アンスティチュ・フランセ東京★   http://www.institutfrancais.jpLink


posted by ロゼッタストーン東京ART at 2013/6/30 01:00 am   commentComment [1] 

アンスティチュ・フランセ東京

飯田橋にある、アンスティチュ・フランセ東京(旧・東京日仏学院)。 フランス語に関わったことのある方なら、きっとご存知の場所でしょう。 

ここは、語学学校をはじめ、フランスの映画、演劇、美術、音楽、哲学、そして料理などの、文化情報を発信している、フランス政府の公式機関です。

アンスティチュ・フランセが建っている場所は、戦前まで男爵家の土地であった為、今でもその頃の豊かな緑が残されています。 坂が多いのもこの街の特徴です。

先週の土曜日、ここで楽しい音楽のお祭りが開かれました。 1982年に本国で生まれた「音楽の祭典」(毎年、夏至の日に開催されています)の精神を原型としたイベント、「音楽の日 2013」です。 

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坂を登って、門をくぐると、賑やかな人の声や音楽が聞こえてきました。 焼きたてのガレットや、バーの屋台も並んで、辺りにはいい香りが漂っています。

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木立の中を進んでゆくと、不思議なオブジェが現れました。 これは、西原 尚さんという美術作家による「La Vie des Pianos」というタイトルのインスタレーションです。 壊れたピアノを組み上げた作品に近づくと、中からノイズをコラージュしたような音楽が聞こえてきます。

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建物の中には、仏語書籍の専門店も。 日本のサブカルチャーを紹介したガイドブックが面白かったです。 日本の漫画も色々翻訳されていますものね。

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お祭りには、子供達もたくさん遊びにきています。 かくれんぼやボール遊びに夢中です。

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このイベントは、「音楽はすべての人のもの」という趣旨に則ったお祭りです。 ジャンルやプロ、アマチュアを問わない音楽家による、ライブコンサートなのです。 音楽を愛するすべての人への贈り物です。


初夏の爽やかな日に行われた、音楽祭。 ミューズが見守ってくれたせいか、お天気にも恵まれ、コンサートはますます活気に満ち溢れてきました。

posted by ロゼッタストーン東京ART at 2013/6/30 12:16 am   commentComment [0] 

弦楽器工房と路地の花

今日は、新しい弦を買いに、中央区の新富にある弦楽器工房を訪れました。普段、楽器の調整や弓の毛替えをお願いしている新宿の工房がお休みだったので、数年ぶりに、新富のお店に向かったのでした。

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有楽町線の新富町駅を降りて、八丁堀方面に向かう途中の路地に、「バイオリンアート」さんがあります。

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今日は、弦楽器職人のMさんが、工房を案内してくださいました。中に入ると、調整待ちや修理中の楽器がたくさんあります。

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まるで...、渦巻き畑のようですね。こんな光景は普段見ることは出来ません。古楽器には、このスクロールの部分に、人や動物の顔が彫刻されているものもありますね。

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ヴァイオリンの表板に空いている「f字孔」には、female(女性)の " f " なのでは...?という説もあるそうです。そう、なんとなく、弦楽器のフォルムは、女性の姿を連想させるのかもしれません...。

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新富の路地で、八重咲きの額紫陽花に出会いました。純白の花びらがとても美しいですね。紫陽花の八重咲きというのは、初めて見ました。
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なんと、同じ路地に咲いていたドクダミも、八重咲きでした。普段は雑草扱いにされるドクダミですが、私は子供の頃からこの小さな白い花が好きでした。葉っぱの深い緑色も...。



私にとって、写真も、音楽も、自分を成長させてくれる、とっても大切なもの。誰かの心に響く美しいものを創造できたら...、嬉しいですよね★


posted by ロゼッタストーン東京ART at 2013/5/28 01:36 am   commentComment [2] 

小鳥のさえずり

高さ8センチほどの、小さな木のおもちゃ。下に付いている台を左右に回転させると...、

キュルルル キュルルル...と可愛らしい声で小鳥がさえずります。

そう、この木製のヒヨコと巣箱は、ドイツの工房で作られたバードコールなんです。

エルツ山地のザイフェンという村には、こうした木のおもちゃを作っている工房がたくさんあるのだそうです。


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このバードコールも、シンプルな作りですが、立派な楽器です。

よく響くホールで鳴らすと、まるで森林の中で野鳥の声を聴いているかのよう...。

想像力豊かな人ならば、この楽器だけで素敵な音楽を創れるかもしれませんね。

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posted by ロゼッタストーン東京ART at 2013/4/18 12:21 am   commentComment [2] 

指先に伝わる音楽

子供の頃、最初に私の心を揺り動かした音楽とは、ラテンアメリカの音楽でした。

父が所有していた、ブラジルやアルゼンチン音楽のレコードコレクションの影響が大きかったのですが、

大人になった今でも、まだ出会っていない過去の名作や新しいジェネレーションが生み出す作品をいつも探し求めています。

当時、習っていたのは、クラシック音楽でしたから、もちろんバッハやモーツアルト、ショパン...多くの作曲家からたくさんの

インスピレーションを受け取りました。それでも、ラテン音楽からは更に大きな感動と発見を見出していたような気がします。

私にとって、ラテン音楽はソウルミュージックと言ってもよかったのです。


数日前、神楽坂にあるお気に入りのレコード店で、また素敵な音楽に出会えました。

フォルクローレやタンゴのエッセンスに溢れる、アルゼンチンのギターカルテットの作品です。

時々、フルートや、ささやくような男声のヴォーカルが入った、アコースティックな音楽。

そして、もう一つ、このCDには嬉しい贈り物がありました。

ジャケットの中に、点字のライナーノートが入っていたのです。輸入盤ですから、もちろん、スペイン語の点字です。

最初は気がつかず、デザインの一部だと思っていた、ジャケットの表面にある凹凸も、実は点字なのでした。

音楽の素晴らしさだけでなく、演奏家の方々の、美しい心模様が伝わってくるような作品です。


こんなふうに、点字が特別なものでなくなった時、世界はもっと優しい場所になるのでしょう...。



La Hendija CUARTETO

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posted by ロゼッタストーン東京ART at 2013/3/19 12:26 am