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Think different...

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 12月に突入した。紅葉の見頃も今週が最後かと、先般取材した泰勝寺跡の紅葉の写真をスワイプしながら、閑静なる細川家菩提寺を散策した次第。外は、嵐ではないかというほど、強風と共に雨が叩きつけている。昼間も、薄暮時のように暗く、豪雨の中で雷鳴が聞こえてきた。

 昨日の講義の中で、Apple創始者のスティーブ・ジョブズの名言を紹介し、その信念を伝えたのだった。一つは「Think diffrent」という、1997年の同社コマーシャルのキャッチフレーズ。二つは、2005年にジョブズがスタンフォード大学卒業式辞で放った名言「Stay hungry, stay foolish」である。

 ジョブズの死から、既に10年が過ぎてしまった。Macintoshと出会ったのが1984年だったので、これまた、37年が過ぎ去ったことになる。Macとの初対面は実に衝撃的なもので、この世のものではないようなジョブズの思想を感じ、未来のコンピュータを予感したのだった。

 案の定、その時の勘は的中した。オフィスコンピュータがダウンサイジングしたWindows系と異なり、そこには職人としてのクリエーターとしての哲学が詰まった、アーティスティックなMacが、今も尚、ユビキタス時代を牽引している。工業製品をアート化したAppleの功労でもある。

 OS戦争では大敗を喫した日本だが、カメラ業界だけは、世界を席巻。最近では、ミラーレス時代が到来し、小型高機能化の中で、目を瞑っていても9箇所の自動フォーカスやら1秒間に120コマ連写可能の化け物が誕生している。

 中でもSONYの一眼レフデジタルカメラは人気の的である。元々、ミノルタαシリーズを踏襲したものだったが、現在では独自路線を直走り、CCDの開発能力も相まって、他のカメラメーカーもその技術力に依存するようになっている。

 ジョブズがこよなく愛したSONY。流石に、ジャパン・ブランドである。しかし、筆者のカメラ群は皆Nikon。これまた、地味だが光学レンズやその他技術力は秀逸であり、「職人魂」が全てに宿っている。

 あの時、AppleとSONYが連携し、現在に至っていたのでれば、また、ICT&IOT時代、次世代なるメタバース時代は、とっくの昔に現実世界となっていたに違いない。


▼泰勝寺跡の紅葉
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写真・文責:西田親生

             

  • posted by Chikao Nishida at 2021/12/1 12:00 am

デジタルデータのアナログ化について・・・

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 マイコン、そしてパソコンを活用する様になって、何年経つだろうか。初めて触れたマイコンは、シャープ製のMZ-80K2。カセットテープに格納されたBasicをロードして、簡単なプログラムを作っていた。例えば、英語、数学の問題集と正解集(別解あり)を作って、パソコンによる簡易教育システムを組んだこともあった。思い起こせば1980年のこと。既に、40年が過ぎ去ったことになる。

 それから、同じくシャープ製のMZ-5500、MZ-6500と機材をグレードアップ、1984年にはアップル社製のMacintoshを手に入れた。MZシリーズでは、劇場の予約管理システムを組んでみたりしていたが、Macintoshでは、そのアプリに惚れ込み、Mac Paint、Mac Draw、Sheet、Chart、Thunder scan、Visual data baseなどを駆使して、新聞社にて企画書を書きまくっていた時期を思い出す。

 当時を思い起せば、お金で買えないデータを如何に残すかが、日頃の悩みの種であった。記録媒体としてはフロッピーディスクが世界を席巻していた時代、格納できる情報量は、現代と比較すると胡麻みたいなもの。しかし、保管用に100枚以上のフロッピーディスクが必要になった。周囲の同僚はNECの98シリーズばかり。筆者だけが、Macに没頭し、3.5inchの小さなフロッピーディスクを持ち歩いていた。

 それから現在に至るまで、どれだけ当時のデータが残っているのだろうか。可能な限り保管してきたつもりだが、ごく僅かなデータしか残っていない。OSの根本が変わったり、記録媒体も秒進分歩の勢いにて、様変わりして行った。当時、レーザーディスクを記録媒体とするもの(50万円)を購入したが、全く役立たずのまま、お蔵入りしてしまった。理由は、メディアが1枚3万円と高く、そこらで簡単に購入できなかったのである。

 デジカメのおもちゃを買ったのは1995年、筆者がインターネット事業をスタートした時である。それは、カシオQV-10。僅か10万画素のセピアっぽいカラーであり、現代のデジカメとは雲泥の差である。しかし、当時は、デジカメとしてはリーズナブルなものであり、重宝した。ただ、セピアっぽいカラーと書いたのは、最初に撮影したのが椎茸だったので、思い込みかもしれない。記事を書きながら苦笑してしまった。

 1999年に出会ったのが、NikonのD1。Nikonが自信を持って世に出した名機である。280万画素程度だが、これまでのアクセサリー的なデジカメとは異なり、本格的な一眼レフデジタルカメラだった。有難いことに、Nikkorの豊富なレンズ群を使えるようになっていた。清水の舞台から飛び降りるつもりで、店頭に展示してあるD1を一発ゲット。レンズ付きで83万円くらいだった。取材にて海外へ持ち出せば、現地のカメラマンが、筆者の肩に掛かっているD1を見て、「僕らのフィルムカメラ5台とD1を換えないか!?」と言い寄ってきたものだ。

▼Nikon D1サイト
 https://www.nikon.co.jp/corporate/history/oneminutestory/1999_d1/Link

 ここで、遅ればせながら、本日のテーマに戻すことに。・・・当時も今も変わらぬのは、データの価値である。過去に撮影した写真やビデオのデータが、如何に大切なものであるかということだ。極端な話、データは命の次に大切なのである。テキストデータならば、ある程度は復元可能であるが、写真やムービーのデータをしっかりと保管していなければ、どんなに札束を積んだとしても、復元することはできない。「お金で買うことができない大変貴重なデータ」ということだ。

 今の時代、クラウドサービスも便利になっており、無料のデータ保管のためのクラウドサービスも多々ある。ただ、無料だから気軽に使っていると、いつの日か、その仕様が変われば、それらのデータの移行に数十日も掛かる可能性も無きにしも非ず。実際、2010年に人気沸騰したUstreamにおいては、突然、それが有料化したために、YouTubeへ動画を移行する作業で、何十日も無駄な時間を費やした。まさしく、「只より高いものはない」ということになる。

 これからの構想として・・・今まで書き綴ってきたコラムなりを、今の内に、完璧なデジタル保管を行い、その中でも、重要と思われるものをストーリー化し、紙媒体である小冊子を発刊したり、その他紙媒体にて保存しようと考えているところである。「お金で買えない」ものだからこそ、デジタルデータのアナログ化をすべき段階であろうかと。時代に逆行するかの様に見えるが、そうは思わない。

 因みに、コンサル契約にて、その企業の社員や幹部の研修素材(副読本)として、現在までに5巻を発刊している。もちろん、コラムなどを組み立て、時系列、若しくは、ジャンル別に分けると、一冊の小冊子に30コラム(抜粋コラム)を印刷し、10年分をアナログ化するとなれば、120巻ほどになる。また、小冊子のページ数を2倍にすれば、60巻。更に、2倍にすれば、30巻となる。逆算すると、120ページの冊子が30巻・・・。正直、考えるだけで、卒倒してしまいそうだ。

 何はともあれ、デジタルデータの保管は、自戒を込めて、常々、慎重に確実に保存する気持ちを忘れず、日々実行に移さなければならない。某大手IT企業が、「デジタルデータは500年間は保管する!」と豪語しているが、パピルスをはじめとする紙媒体は、数千年の時を経ても、今も尚、目の前に現存するところが素晴らしい。


▼2017年2月に発刊した小冊子「如水」(第5巻)
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▼私の林檎人生(2020/3/25記事)
 https://www.dandl.co.jp/rsblog/index.php?UID=1585067074Link

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文責:西田親生

             


  • posted by Chikao Nishida at 2021/5/26 12:00 am

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