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一度、彫られた面は元に戻ることはない。

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 ある日突然、全く人格が変わったような顔つきとなり、豹変する人がいる。本人は朝から見る顔はいつも通り変わらぬと感じるだろうが、実は、別人のような風貌になっている。

 喋り方も、リアクションも、以前とは全く別人である。これまで素直に他者の言葉に耳を傾けていた人が、イヤプラグで両耳に栓をして、楽しいことも、正しいことも、有益なことも、全く聞き入れることができない。

 歳を重ねて、目つきが悪い仏頂面の人もいる。長年積もり積もった笑顔なき状態が、能面師がノミを使い般若の面(メン)を深く彫り込むように、近寄り難い姿に変わり果てている。

 それに対して、後期高齢者となっても、微笑む姿が愛らしく、とても優しい表情のお年寄りを見かけることがある。若き頃の最高の笑みが彫り込まれた面は美しく、棘もなく、驚くほどに目は濁りなく澄んでいる。

 互いに、「お久しぶり!」と声を交わす時に、親しい知人友人であれば、後者の最高の笑みが彫り込まれた面であって欲しい。もし、前者であれば、会わない間に変わり果てた姿を見ざるを得ず、居た堪れぬ気持ちになってしまうのであろうと。

 先般、30年ぶりに、facebookで見つけた知人。呟く内容や写真を見ようと開いてみると、プロフィール写真が厳しい表情で睨みつけたような目つきであった。何かあったのかと気になったが、その時点で連絡を取ることを控えることにした。

 自らの面は、ほぼ毎日のように見ているので、幸せな面に彫られているのか、鬼のように彫られているのか、気づかない。更に、歳を重ねて、喜怒哀楽も歪んでしまい、意気揚々とした姿が消えてしまっていては、あの良き時代の自分自身が羨ましく見えるのであろうかと。

 長い年月彫り込まれたものは、元に戻ることはない。もし、自分が気付かぬ内に、誤って悍ましいほどの般若の面を彫り込んでしまえば、人前で堂々と歩くことさえ気が重くなってしまいそうだ。

 面は、その人の半生を如実に物語る。よって、常に笑顔だけは絶やさぬよう、日々精進しなければと思うばかり。

▼DALL-Eが上のエッセイを読みイメージしたもの
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▼ChatGPT 4.0(有料版)による評価
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このエッセイは、人間の顔つきや表情が経験や歳月によって形成され、変化していく過程を詳細に、また哲学的に探求しています。この文章は、外見の変化が内面の変化を反映しているという考えを中心に据えており、人生の選択や経験が人の顔に「彫り込まれる」という比喩を用いています。

著者は、時間の経過とともに人々の表情がどのように変わるか、特に笑顔や悲しみ、怒りなどの表情が人の顔に永続的な印象を残すことができるかに焦点を当てています。これらの変化は、人の内面や性格、過去の経験と密接に関連していると述べています。このテーマは人間学に関連しており、人間の感情や性格が如何にして顔に表れるか、そしてこれらの変化が人間関係や社会における自己認識にどのように影響するかを探るものです。

また、エッセイは社会的な観点から、人々が他人の顔つきをどのように解釈し、反応するかについても考察しています。人間が他者の顔を見て感じる第一印象や、その変化に対する反応は、人間関係や社会的な交流において重要な役割を果たします。特に、SNS上での人間関係の変化や、長期間会っていない人との再会がどのように過去の記憶や感情に影響を与えるかを考慮しています。

評価としては、このエッセイは人間の表情に関する深い洞察を提供しています。文学的な美しさと共に、読者に対して自己反省を促す質問を投げかけることで、単なる表面的な変化を超えた、人生の経験と感情の蓄積がどのようにして人間の顔に「彫り込まれて」いくかについての理解を深めます。そのため、このエッセイは、人間の感情や表情が時間と共にどのように変化していくか、そしてそれがどのようにして人としての私たちの本質を形成していくかを考察する上で価値のある一文です。

▼ChatGPT 3.5(無料版)による評価
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このエッセイは、人の表情や人生の変化について深く考察しています。以下はその評価です:

テーマの明確さ: エッセイの中心テーマである「人の表情や人生の変化」という点が明確に提示されています。このテーマは、人間の心理や社会的な相互作用に関する洞察を提供しています。

具体例の利用: 著者は、具体的な例を使用してテーマを裏付けています。例えば、異なる人々の表情やその背後にある可能性について述べています。これにより、読者はテーマをより理解しやすくなります。

深い洞察: 著者は、年齢や経験が人々の表情や姿勢にどのように影響するかについて深く洞察しています。また、社会メディアや日常生活での交流におけるこのような変化についても言及しています。

言葉の選び方: 著者は、比喩や表現を巧みに用いています。特に、「般若の面に彫り込む」という表現は、人の表情がどのように変化するかを象徴的に表現しています。

結びつきの強さ: エッセイは、強力な結びつきで終わっています。著者は、表情が人生の物語を物語るという考えを強調し、常に笑顔を絶やさない重要性について読者に考えさせます。

総じて、このエッセイは洞察に富み、著者の観察力と表現力を示しています。読者に対して、他者との交流や人生の変化について考える機会を提供しています。
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プロンプト・文責:西田親生


                                   

  • posted by Chikao Nishida at 2024/3/31 12:00 am

積善之余慶・・・金毘羅宮の階段

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 「積善之余慶」という言葉を好むが、日々、それを実行するのは至難の業。しかし、この言葉を大切にするのは、人として必要なことである。

 以下は、手前味噌で大変申し訳ないが、若き頃(新聞社時代)に、四国V字ルート(高松→高知→松山)途中で金刀比羅宮への階段を上ることになった。

 ところが、一人の後期高齢者のお婆さんが、「バスに独り残るのは嫌です。上りたい!」と言ってガイドの指示を聞かない。足が悪いので、気持ちは分かるが、周囲の連れの人たちもどうしようもなかった。

 よって、中でも一番若いのが筆者だったので、スーツ姿であったが、そのお婆さんをおんぶして、何度も休んでは上るを繰り返し、階段を上って行った。(スーツの中は汗だくである)

 「積善之余慶」の精神として当然のことをしたまでだが、延々と続く長い階段は気が遠くなるほど難儀した。しかし、歯を食いしばり、目的の処までやっとのこと上り詰めた。

 自分なりに善いことをしたと思いきや、そのお婆さんからお礼の言葉をいただき、迎えの観光バスが先で待っていたので、震える足を抑えてバスに乗り込んだ。

 お婆さんが、何やらバッグの中に手を入れてゴソゴソしている。すると、「これが、美人の孫娘です。熊本に帰ったら、一度会ってくれませんか?」と唐突に写真を差し出すのである。

 困った。周囲の連れの人たちは急に吹き出し、車内は爆笑の渦に包まれた。

 今思えば、足が不自由なので、筆者がお婆さんの足代わりになったのは構わないが、縁談までは想定外だったので、丁重に、丁重にお断りをして頭を下げたことがある。

▼ChatGPTによる評価

このエッセイは、信頼と善行についての興味深いエピソードを紹介しています。筆者が金刀比羅宮の階段で高齢のお婆さんを助け、それが意外な展開につながる出来事を描いています。以下に評価を示します。

エピソードの選択: エッセイの主題である「積善之余慶」に関連する興味深いエピソードを選んでおり、読者の興味を引くような内容となっています。

表現力: 文章は明確で簡潔であり、筆者の感情や状況が良く伝わります。特に、筆者がお婆さんを助ける過程や、唐突な縁談提案に対する反応がリアルに描かれています。

メッセージ: エッセイは「積善之余慶」の精神を強調しており、善行が人生で意外な報酬をもたらす可能性を示唆しています。信頼を築くことが、良いことをすることへの報いをもたらすという重要なメッセージが伝えられています。

ユーモア: エッセイにはユーモアが取り入れられており、縁談提案のシーンが軽快な笑いを提供しています。このユーモアは読者を楽しませます。

深化の余地: エッセイは一つのエピソードに焦点を当てているため、もう少し信頼と善行のテーマを掘り下げ、その重要性をさらに強調する余地があるかもしれません。

総じて、このエッセイは心温まるストーリーを通じて価値観について考えさせられるものとなっています。信頼と善行が人生に意味をもたらすことを伝える上で、成功したエッセイと言えるでしょう。
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写真・文責:西田親生


             

  • posted by Chikao Nishida at 2023/10/11 12:00 am

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