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曇天下の草木との語らい・・・

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 猛暑が続き、ちょっと写真撮影会には行きづらい毎日だが、曇天で空気が澱み、霞が掛かっているような天候の時は、折角のレンズも向けたくなるほど、嫌な写真ばかりがずらりとデータとして残ってしまう。

 そんな時、木陰から木々の葉っぱを見上げたり、草原の中にちょろんと1本元気に育っている野草を接写する方がずっと様になる。勿論、ポートレートに力を入れた方が、より楽しい撮影が出来るというものだ。

 写真は何と言っても、光と影を追い求める芸術なので、透明感のある光、そして水滴、水面、硝子、雨といった自然の中に飛び交う、無数のリフレクションと会話をするのが一番楽しいに決まっている。

 何度足を運んでも、曇天の薄暮前のイメージは、光が白けて、シャッターを押す指がイライラしてくるのである。


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  • posted by Chikao Nishida at 2013/8/14 05:54 pm

光と影を求めて・・・

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 写真上は先見塾の淀川司朗塾生が撮影したもの。大抵、人や物、風景を撮影する側の人間なので、自分自身が被写体となることは皆無に等しい。このように、想い出に残る一枚の写真を頂き、この場をお借りして、同塾生に心より御礼を申し上げたいと思う。

 ところで、本日のお題は「光と影を求めて・・・」。

 丁度、一週間前の火曜日。天候に恵まれ、同塾生たちと熊本県北部にある菊池渓谷へ足を運ぶことにした。

 今回の菊池渓谷は、取材地としては初の経験。絵画の世界で「光の魔術師」と称される巨匠レンブラントに肖りたいほど、光と影のアーティスティックで衝撃的な世界が、我々を待ち受けていたのだった。灼熱の太陽光は、水源の鬱蒼と生い茂る原生林の枝葉を通して優しくフィルタリングされ、ほんのりと柔らかな光の筒が、地面のあちこちを照らしている。

 また、岩盤が割れるような勢いで吹き出す真っ白な水しぶき、ブルーグリーンに透き通った滝壺、川底から何層にも透明なアクリル板でコーティングしたかのような川の流れ・・・予想を完璧なまでに覆す、そのスペクタクルな情景に、カメラを持つ手が震えるほど緊張し、生汗が滝のように流れ出てきたのだった。

 正直なところ、熊本市在住でありながら、菊池渓谷へは筆者が5歳と20歳の頃に二度行ったっきりで、現在まで殆ど足を運ぶことがなかった。運んだという記憶よりも、素通りばかりだったような気がする。・・・よって、筆者の脳裏に焼き付いている同渓谷の姿というものは、五十数年前に亡き父がLEICA M3で撮影したモノトーンの世界であった。

 ただ、今回汗まみれで歩きながら撮影したことにより、大自然の光と影が織りなす夢幻の美が、筆者のモノトーンの記憶を全て塗り替えてくれたのは間違いない。・・・上手く表現できないが、脳裏に深く刻まれていたモノトーンの写真を下絵にして、そこに何枚もの薄いレイヤーに、総天然色の透明絵の具を使ってなぞってくれたような気がする。

 前回のBLOGニュースと重複する写真もあるけれども、敢えて菊池渓谷の素晴らしさを少しでも、筆者の稚拙な写真でお伝えできればと考える次第。

▼以下写真は、全てNIKON D800を使い、筆者が撮影したもの。
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  • posted by Chikao Nishida at 2013/7/31 04:33 am

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