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カメラは壊れるが、レンズは一生の宝物!

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 デジタル一眼レフカメラは、今や、ミラーレス時代へと移行しつつある。我々、アナログカメラからスタートした人間にとっては、ショッキングな大きな第三、第四波である。フィルムカメラNikon F4時代が懐かしいが、本格的なデジカメの一眼レフNikon D1が誕生(1999年)してから既に22年が経つ。

 先般、一大事件が次から次へと起きてしまった。それは、大事にしていたデジタル一眼レフカメラが突然2台壊れてしまった。1台はNikon Df。驚いたことに、CCD幕がガシャガシャと皺が入り撮影不能。また、数日後にはNikon D800のミラー部分が回転せず、これまた撮影不能となった。

 D800は2009年に発表された時に入手したが、このミラー部分の不具合は二度目。現在までのシャッター回数が十万回を軽く超えているので無理もない。CCDもかなり劣化しているに違いない。また、Dfは2015年になり入手したと記憶するが、当時、1600万画素が嘘のような画質に舞い上がった。

 ローパスフィルター付きのデジタル一眼レフとして、2台とも、取材でとても重宝していたにも関わらず、老朽化には耐えられなかったのだろう。されど、一度に2台が壊れてしまうとは予想だにしなかったので、ショックもショックである。修理の見積もりを頼んだが、高そうなので呆れめるしかない。

 前置きが長くなったが、本日のテーマとして、NikonのDXフォーマットとFXフォーマットの比較とレンズの相性、価値について話をしたい。

 写真下は、Nikon D500+Tamron 18-400mmで撮影してもらったものである。やけに望遠に強く圧縮効果も楽しめ、また、最短焦点距離が短いために、マクロ的な花々や昆虫の撮影も楽々である。更に、18mmで広角撮影ができるので、広大な草原もフルサイズ換算28mm程度で広々と撮影可能となる。

 それに比べると、FXフォーマット対応のレンズは、広角から標準レンズにて、f1.4などの明るいレンズを装着すると、背景のボケ、光の回り込みなど、微妙な表現を楽しめる。しかし、お散歩カメラ程度で日常の撮影を楽しむには、残念ながら、D500+Tamron18-400mmと比較すると劣勢に立たされ、何本もレンズを持ち運ばなければならない。

 前述の通り、時代はミラーレスへと急加速し、3年ほど前から、各メーカーが多種多様な一眼レフミラーレスデジタルカメラを量産するようになってきた。光学式レンズやペンタプリズム、そしてファインダーに慣れ親しんだ我々にとては、世界を変える産業革命のような潮流である訳だ。

 しかし、ミラーレスだからと言っても、画素はどんどんと上がってきており、手ブレ防止やそのた光学カメラ以外の部分が進化しており、PhotoshopやIllustrator登場の頃に「1億総クリエイターの時代」と言われたように、「一眼レフカメラ総プロフェッショナル時代」になりそうな気配。

 勿論、時代の波に逆らうつもりは全くないが、その流れの中でも、アナログな旧レンズ群は宝物と言っても過言ではない。よって、カメラ本体が壊れようとも、ミラーレス化しようとも、マウンターをしっかりと揃えて、宝物のレンズたちを最後まで現役で頑張って働いてもらうのが筆者の役割ではなかろうかと・・・。


▼Nikon D500+Tamron 18-400mmで撮影してもらった写真
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▼Nikon D800E+Sigma 50mm f1.4 Artで撮影してもらった写真
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▼Nikon D850+Tamron 15-30mm f2.8で撮影「斜陽」
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D85-15-002


▼Nikon D800E+Tamron 90mm f2.8で撮影「雨上がり」
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▼壊れたNikon Df+Tamron 90mm f2.8で撮影「Blue flowers」
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▼壊れたNikon D800+Sigma 35mm f1.4 Artで撮影「球遊び」
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文責:西田親生

           

  • posted by Chikao Nishida at 2021/11/24 12:00 am

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