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「くまもと工芸夏まつり」開催中!!

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 7月30日(木)〜8月2日(日)、熊本県伝統工芸館1階にて、「くまもと工芸夏まつり」が開催!

 天草の「高浜焼」を取材してきました。同取材は二度目だが、既に、親娘が体験教室の申し込みをしているところだった。

 ※体験教室の受付は、午前10時から午後3時まで。

 取材をしていると、ミシンキルト指導員の方ともお会いでき、私の取材について色んなご質問を頂いたのだった。所謂、逆取材のようになってしまったが、物作りしている方の悩みをお聞きできた。・・・自分の作品を如何にしっかりと撮影するかにあるとの事だった。

 ちまたには、多くの凄腕カメラマンが居るけれども、1枚あたりの写真が2万円前後となると、なかなか依頼するのも難しいと言う。・・・ごもっともなご意見ある。(苦笑)

 機会があれば、ミシンキルトの取材も検討する事に・・・。

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▼「復刻」シリーズの製品に描かれている模様で、海松紋(みるもん)と呼ばれる江戸時代中期に描かれていた海藻模様。
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▼過去記事(昨年)
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  • posted by Chikao Nishida at 2015/7/31 12:47 am

仕覆・・・これ、必見!!(2)

▼苓北町富岡で獲れた桧扇貝(ヒオウギガイ)に金箔を貼ったもの

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 一昨日取材したのは、「えん庵袋物教室」を主宰している中野八重子さん。18世紀頃・・・江戸時代の小袖などの布(きれ)を使って、ハマグリを包みこんだり、茶筒などの器などを、如何にも誂えた洋服のように包み込み飾り付ける袋物。・・・所謂、「仕覆(しふく)」である。

 当時の殿様やお姫様が着用していた、絢爛豪華な着物の布を使い、色んな器や道具を包みこんでしまう。そこに、一針、一針を刺し、その道具箱が心地良く座るように包み込むのだ。・・・中には貝殻、雛人形、そして、現代のタブレットの袋まであった。

 展示会場の中央部には、手鏡用の布を貼り付けた、変わり屏風が立ててあった。・・・中野さんによれば、その屏風の表具師さんは女性で、現在、海外で活躍していると言う。

 僅かな時間だったけれども、多種多様の袋物を拝見していると、古き良き時代の日本は・・・侘び寂びというよりも、絢爛豪華なファッション感覚を持つ、モガモボの大正ロマンの時代よりも、お洒落だったのでないかと・・・。その証拠に、武田信玄は胴着の中に、幻の染め「辻が花」を着ていたと伝えられる。現代なら、ゼニアやベルサーチ、アルマーニを、殿様がオーダーメイドで着用しているようなものだ。

 冗談はさて置き、18世紀頃の布をしっかりと見ると・・・気が遠くなるような緻密でアーティスティックな刺繍や、ヴィトンのような市松模様、ミルガイの刺繍などな・・・昔の職人たちの匠の技に感激するばかりか、とんでもない世界を垣間見たものだと・・・カルチャーショックを受けて帰途についた次第。・・・いやはや、「和の文化」は凄い!!!

※仕覆とは、大切な器を保護し裂を鑑賞する袋。


▼昔輸出用に作られた布(逆輸入版)
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▼ハマグリを布で包んだもの
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▼市松模様
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▼手鏡用の袋物布を貼り付けた、変わり屏風。
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▼江戸時代の雛人形と蓋物(中国製)
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▼紐結び(左から、笹、橘、トンボ・・・)
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▼タブレットの袋物
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  • posted by Chikao Nishida at 2015/3/2 02:18 am

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