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副読本「如水」(DSLR編/未完)は、2013年9月23日に第4巻として発刊予定が、お蔵入りしたもの。(短縮リメイク版として公開)

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 「先見塾(西田親生主宰)」は、現在、「西田親生のICTプロ並みZOOMセミナー」と改称し、展開している。「如水」は、先見塾の副読本(非売品)として、不定期に発刊しているもの。現在、第1巻から5巻を発刊している。この短縮リメイク版の「如水」は、当時、第4巻として発刊予定していたが、急遽、第4巻を「吉村悌二の世界」、第5巻を「個展記念」としたために、お蔵入りとなった。

<デジタル一眼レフカメラについて>

▼CANON EOS 5D MARK II(左)とNikon D800(右)

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 先見塾(西田親生主宰)ではデジタル一眼レフ(DSLR)写真倶楽部を創部し、定期的に野外活動の一環として、写真撮影会を定期的に開催することにした。

 撮影会や取材はハプニング続出で楽しいものだが、方や、写真はそう簡単に撮影できるものではない。カメラ本体に、標準、望遠、広角、マクロなど多種多様なレンズを装着し、撮影場所を具に観察しながら、一つ一つ設定を確認し、撮影に臨む。勿論、撮影前の足元安全確認は必須だ。

 ファインダーを覗く時、視野の限界を感じる時もある。レンズによっては、超望遠ではぐっと視野が狭くなり、マクロではピンポイントで重箱の隅を突くようなミクロ世界が飛び込んでくる。

 カメラの設定は、オートだと撮影楽々。しかし、なかなか自分のイメージ通りには写らない。よって、全て手動で撮影するとなれば、ISO、絞り、シャッタースピード、色温度、レンズの組み合わせなど、頭の中が無限ループのシミュレーションとなり、ぐるぐると目が回る。

 ここで、カメラの歴史をサラリとおさらい。・・・16世紀頃に絵画の下絵を描く為に開発された道具が、カメラ・オブスキュラ(Camera Obscura)。これがカメラのご先祖様だ。それから数百年の歳月を経て、現在の高機能、高精度のデジタル一眼レフカメラに進化したことになる。

 しかし、一度、一眼レフカメラを手に取れば、どんどんと欲が深まり、これでもか、これでもかと、底なし沼に入り込んでしまう。趣味としては、最高の「媚薬」なのかも知れない・・・。

▼世界最小のデジタル一眼レフカメラと話題になったPENTAX Q

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<一眼レフカメラの奥深さ>

▼熊本城写真右から宇土櫓、大天守、小天守(2016年熊本地震前の姿)
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 カメラの進化により、「写真撮影は難しすぎて素人には手が出せない!」というのは昔の話である。スマホでもコンデジでも、子供が目を瞑って撮っても、プロ級の写真が撮れるのが、現代最新カメラ(日本製)の性能だ。

 スマホやコンデジで撮影された写真を見ると、時には、一眼レフでは撮影不可能な画角であったり、脱帽するような作品と出くわすこともある。されど、どこかが違う。高精度の光学レンズの抜け具合、光と影、美しいボケ、滑らかなグラデーションなど、一眼レフカメラでならではの写真は深みと味がある。

 プロが使用する本格的なデジタル一眼レフカメラともなれば、本体だけで60万円以上もする高額なものがある。原付バイクが3〜4台買えてしまう。更に、ドイツ製ライカ(Leica)ともなれば一桁違い、250万円~350万円と腰を抜かすような、宝石のようなカメラも存在する。

 一眼レフカメラは奥深い。そのカメラを使って、自分の手足のように思いのまま写せるようになれば、しめたもの。ただし、予期せぬ環境下で、色んな被写体を撮影する経験を沢山踏まないと、究極の感動には出逢えないのだろうと・・・。

<古き良き時代の街並み>

▼自転車で帰宅する女の子やタクシーが信号待ちをしている
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 夜景を撮りに行こうと、熊本中央郵便局近くに架かる洗馬橋、坪井川、そして古い街並みへと足を運ぶことにした。

 桜町にあるNTT熊本支店、それから交通センターを過ぎると、近代的なビル群の背後は、坪井川を境に街並みが一変し、古い問屋街が残るエリアに入る。何とも昭和時代初期にタイムスリップしたような世界である。

 熊本中央郵便局の真向かいへ延びる道が、古い街並みへのワープの入口だ。陽が沈み、薄暮から夜の景色に変わる洗馬橋付近。初めて一眼レフで撮影すると、その洗馬橋の奥に、ライトアップされた熊本城大天守が現れた。

 市電が橋の中央を走る、変則交差点周辺。ナトリウム照明が店並みや道路オレンジ一色に染めている。空はダークな青、色合いとしてはアンバランスだが、静かに昭和の風が吹いている。

<レンズ沼に嵌る>

▼孔子公園で菖蒲を撮影するアマチュア写真家 色見貴之さん
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 最近嵌まっているのは、スーパーワイドな世界。二十数年前に一眼レフカメラ(Nikon F4S)を手にして、最初は手軽な便利ズームレンズに走ったが、段々と被写体や環境によりレンズを替えたいという欲が出て、単焦点レンズやスーパーワイド、マクロに目が向くようになる。

 よって、現在保有しているNikkor24-300mmズームが無用の長物に思えてならなくなった(思い込み)。同レンズは高価で、優れた機能を持つ高速オートフォーカスズームレンズ。前玉はでっかい77mmのレンズだが、この1本だけでオールマイティーに撮影可能となる。

 しかし、レンズ選定に悩んでばかりの日が続く。毎回どのレンズを持ち歩くか迷いに迷い、カメラバッグに入れたり出したりで大忙しだ。悩み過ぎた結果は、「あのレンズ持って来れば良かった!」の連続だ。(学習能力に欠ける)

▼世界最小デジタル一眼レフカメラ PENTAX Qに魅せられたアマチュア写真家 色見貴之さん
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<超広角レンズと南阿蘇>

▼南阿蘇(阿蘇五岳が前方に)12mm超広角レンズを使用
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 写真上は、熊本県南阿蘇村から撮影した阿蘇五岳(南側からの景観)。このなだらかな丘陵は、日本のプロヴァンスと称されるほどで、北側から望む五岳が険しい山々(涅槃像)のイメージと比較すると全く表情が異なり、優しさがあり、特に新緑の頃は絶景となる。また、阿蘇は山野草の宝庫でもあることを忘れてはならない。

 熊本県内には、国立公園が阿蘇、天草と二カ所存在する。山あり、川あり、海ありと、贅沢すぎるほどの大自然に恵まれたところである。

 人と大自然が融合した阿蘇地域。千年以上も続く野焼きと大草原。外輪山周囲が100キロ近くある広大なお盆状の大カルデラを眺めていると、国内ではないような錯覚に陥ってしまう。

 因みに、水と杜の都と言われる熊本市。その生活水の殆どを地下水で賄っている。それは、阿蘇大カルデラの伏流水が100年以上も掛けて熊本市の地下水として生まれ変わるからなのだ。これは世界に誇れるほどの、素晴らしい環境である。

<トンネル貯蔵の酒樽>

▼ヒンヤリとしたトンネルの中で貯蔵されている酒樽(宮崎県高千穂)
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 最近の作例の中で、写真上の高千穂・トンネル貯蔵庫(宮崎県)の内部写真がお気に入りとなっている。トンネル内は照明は暗く、室温17度で維持されている。ISOを6400程度に上げないと、シャッターは落ちない。手持ちカメラがブレないように息を止める。そこで、三脚の必要性を感じてしまうのだった。

 ホワイトバランスの微調整を行いながら、手持ち撮影で手ブレを起こさぬようシャッターを切った。DIABLOのゲーム世界のような、鉄の赤錆やコンクリートに染み出すジトッとヒンヤリした水の匂いも伝わってきそうだ・・・。

▼トンネルの先は途中で行き止まり(宮崎県高千穂)
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<西田親生のICTプロ並みZOOMセミナー>

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写真・文責:西田親生

                         

  • posted by Chikao Nishida at 2022/7/11 12:00 am

如水(グルメ開眼道)其の一・・・四川料理との出逢い

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 以下は、筆者が2011年3月8日に発刊した小冊子「如水(グルメ開眼道)/非売品」から引用したものです。現在、退職された方や独立されたシェフもいらっしゃいますが、「グルメ開眼道」のタイトルの通り、当時のそれぞれの料理の深みや彩をお楽しみいただければと・・・。
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▼熊本ホテルキャッスル 前代表取締役社長 斉藤隆士氏/四川料理 桃花源 初代料理長

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 新聞社時代(約30年前)の或る日、先輩が本格的な中国料理を食べに行こうと誘ってくれたのが、熊本ホテルキャッスル地階にある「四川料理 桃花源(当時の料理長は斉藤隆士氏/現在同ホテル代表取締役社長)」だった。その頃、毎日の悩みの種が、ランチタイムに何処のレストランで何を食べるかにあったのだが、数人で数種類の料理を選んで食するピリ辛の四川料理のビジネスランチは衝撃的でもあり、実にお得感があった。

 同ホテルは皇族御用達の熊本県内ではトップクラスのシティホテルであり、ランチと言っても周辺の街場の食堂やレストランとは比較にならぬほど値段は高かった。ちなみに、当時、某食堂の「塩鯖定食(ご飯のお替わり自由)」が450円前後に対し、「四川料理 桃花源」のランチは800円と・・・食後に喫茶店へ行くものなら、一日のランチが1000円を楽々超えてしまう。30年も前の話なので、初任給11万円程度のサラリーマンにとっては、ランチ、コーヒー、タバコで毎日1500円の負担は痛かった。

 激しく衝撃を受けた美味い料理は、必ず癖になる。そこで日々のランチ予定表の中で、同ホテルの四川料理メニューは筆者の定番となってしまった。そうしている内に、斉藤料理長が「これ作ったけど、どうですかね?美味かったらメニューに入れようと思うんだけど!」と、筆者が試食担当であるかのように、新しいメニューを作っては、こっそりサービスで熱々新作料理を持って来てくれるようになった。

 それから筆者の「中国料理喰いまくり人生」がスタートしたと言っても過言ではない。先日、過去30年を振り返り、ざっと計算したのだが・・たぶん、「四川料理 桃花源」のランチ、ディナーだけでも、既に1トン以上を食べ尽くしている。まあ、よく食べ続けて来たものだと思いつつ、約100種類のレストラングランドメニューをペロリと平らげ、裏メニューなどを含めると、数百種類の料理が筆者の胃袋に入ってしまった事になる。

 何度も足を運ぶ毎に、だんだんと自分なりの「食の形(かた)」が決まって来る。最近のオーダーは、雲白肉(うんぱいろう)、オマールの香り蒸し(又は伊勢エビの2種盛り)、フロリダ産のフカヒレ姿煮(又はフカヒレと蟹味噌スープ)、アヒルの薫製、乾燥アワビのステーキ、蟹レタス入りチャーハン、古典式杏仁豆腐といった流れになり、ランチで単品となると酸辣湯麺やフカヒレ姿煮湯麺、五目そばなどを食す事が多かった。

 たまに、北京ダック、黒毛和牛のステーキ、衣笠茸とフカヒレスープ、バニラアイスに血燕(赤い海燕の巣)のトッピングなどを食したり、VIP客との会食がある場合は、「冬虫夏草と鳩」の極上スープなどをオーダーする事にしている。

 実は、同レストランには筆者なりの裏メニューが数点あり、それは現在の善家繁総料理長や川上洋信料理長らが色んな工夫をして、常にサプライズを与えてくれる仕組みとなっている。実に、有難いことである。

 一昨年だったか、某テレビ局の常務就任祝いで、西田スペシャルを出す事にした。その時、同常務が発した言葉が実に印象的だったのだが、「えっ?今まで何度も何度もこのレストランに足を運んで色んな料理を食べて来ましたが、このような珍しいメニューは初めてですよ!どうして??」と。

 先日、某天婦羅屋さんで久し振りに同常務とお会いした時の事。「この一年間で、二度ほど西田スペシャルをお願いして、客人に大変喜んで頂きました!素敵な料理をご紹介頂き、本当に助かりました!」と。実は裏メニューに関してはストックが限られているので、注文連発されぬように願いたいものである。

 冗談はさておき、四川料理の醍醐味は、何と言っても眼の覚める様な辛さにある。唐辛子のビリビリした辛さと、山椒の舌が麻痺する様な痛辛さである。思い出すだけでも、額から汗が吹き出してしまうほど刺激が強いが、どんどん四川料理の底なし沼に引き摺り込まれて行ったのであった。

▼冬虫夏草と鳩の極上スープ(熊本ホテルキャッスル 元総料理長 善家繁氏作)
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▼フロリダ産 極上レアなフカヒレ姿煮(熊本ホテルキャッスル 元総料理長 善家繁氏作)
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▼高級魚料理(熊本ホテルキャッスル 元総料理長 善家繁氏作)
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写真・文責:西田親生

               

  • posted by Chikao Nishida at 2022/6/6 12:00 am

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