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写真を無意味と言い放つ似非哲学者・・・

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 先日、想定外の諍いがあった。それは、ベジタリアンのインドの方との「写真」についての話が、皆の導火線に火を付けたのだった。

 簡単に説明すれば、そのインド人にとっては「写真」は無意味な存在であるということ。神が創造した自然をカメラで撮影しても、それは本物と言えず、アルバムやフォトスタンドに写真を入れても、全く意味のないものであり、どんなにプロ写真家が撮影しようが、肉眼で見る自然に勝るものはないと言い切るのである。

 更に、自称哲学者と言う彼の言葉がエスカレートして行く。ヒンドゥー教徒である彼の神の存在は、一つ。よって、我々の心の中にも、同じ神が宿っていると曰うのである。普段の井戸端会議の中で、強行に自分哲学を言うのも場違いな話だが、何を言っても「ノー!」と撥ね付ける。

 正直なところ、始末に負えない典型的な石頭の持ち主だが、彼が「写真は無意味で不要なもの!」と思うのは勝手である。しかし、その偏った似非哲学を第三者へ押し売りするのは如何なものかと、ややこしい歪んだ論理展開に皆が絶句する。首が根本から折れるほど、傾げてしまった。

 しかし、震災や大洪水の被害を受けた方々が探し求めているのは、泥に埋まった、火事で大半が焼けたフォトアルバムである。昔を懐かしみ、災害に見舞われる前の平穏無事なる時を思い起こせるフォトアルバム。彼は、その存在を否定し、唯一の神の創造物である自然に価値を求めてしまう。

 ただ、彼が写真を否定しているにも関わらず、そのアイコンに、自分がスマホで撮影したばかりの八重桜の写真を貼り付けているではないか。そこで、写真に価値を持たぬ人間が、何故にアイコンにしているのかを、他の人が指摘したのである。・・・絶句状態の彼の表情。しかし、一歩も譲らぬ神と自然。

 まあ、些細なことではあるものの、自分の価値観を「是」として、他の方々の価値観を「非」とするのは、常軌を逸しているとしか言いようがない。せっかくの楽しい井戸端会議が、訳のわからぬ方向へと流れてしまった。

 写真撮影をこよなく愛する人たちは、世界中で何億人もいるのであるから、彼の歪んだ価値観は、多くの写真愛好家を愚弄することにもなりかねず、非常に危険極まりない論理展開であると感じるばかりであった。「人は無くて七癖」と言うものの、彼との会話を再び欲する人は皆無となった。

 やはり、日頃の仲間内の会話の中で、突然宗教的なものが入り込んだり、宗教上の制限された食事などの会話内容は、出来うる限り避けるが懸命であると再認識した次第。


▼水辺プラザ(鹿本町)の上内田川沿いに咲く牡丹桜の花々
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文責:西田親生

     

  • posted by Chikao Nishida at 2021/3/30 03:17 am

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