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仮想現実世界の醍醐味・・・

misakitei


 書類を整理していると、十年ほど前に描いたキャラクタのラフデザインが出て来た。勿論、筆者の拙作の一つ。・・・松島観光ホテル岬亭のテレビコマーシャル制作の初期段階のラフだった。

▼松島観光ホテル岬亭公式サイト
 http://www.misakitei.co.jp/Link

 新鮮な海の幸に恵まれた有明海。その静かな海に浮かぶ島々。・・・名物の車海老や蛸、鯛などなど・・・どんなキャラクタでストーリーを作ろうかと・・・ペンでアウトラインを描き、各キャラクタに何を呟かせようかと・・・悩んでいた。

 メインのキャラクタはマーメイド。それはそれで良いけれども、余りに魚たちが騒ぎすぎると、在り来たりな竜宮城になってしまう。それじゃ、面白さに欠ける。・・・イルカも居るかと思いながら、同ホテルの女性内風呂に蛸を游がせると生臭さが伝わらぬよう、さっさと茹でてみようとか・・・訳の分からぬ事をイメージしながら、CG制作担当に渡したのだった。

 僅か15秒の世界に、盛り沢山のキャラクタを見せると、制作側は渋い顔をした。・・・何故なら、CGの場合は、簡単なキャラクタと言えども、一つ一つのモデリングを行い、それにテクスチャマッピング、バンプマッピングなどを施し、それにメインのライト、補光を当てて、少しでもリアルな感じを作り込まねばならない、気の遠くなる作業なのだ。

 まあ、試行錯誤しながら制作側が作った、テレビコマーシャル動画。・・・何回も眼を皿にして見ておかないと、各キャラクタやその周辺の海藻、波、泡、映り込みなどの細かい動きが見えてこない。・・・しかし、この懐かしい映像を見ていると、何となく忘れかけていたCGの世界に再度挑戦してみようかと、じわじわとボルテージが上がってきたのだった。

 仮想現実の世界である三次元CGは、肉眼で直接見えない世界、風化した遺跡の復元、海底に沈んだ太古の街並みの復元、新商品開発・・・と、色々と夢が広がるのであるが、熊本県内で仕事をしていると、業務としてオファーはなかなか出て来ない。今まで、九州新幹線誘致CM、装飾古墳チブサン、大分県瓜生島、カルデラ阿蘇山、愛媛県FAZ構想、秩父ダムなどのシミュレーション動画を制作した実績はあるものの、まだまだ消化不良であるのが正直なところだ。

 機会があれば、子々孫々に残せる・・・価値あるシミュレーション映像を、今後、少しでも創造できればと・・・。


【ディー・アンド・エルリサーチ株式会社公式サイト】 http://www.dandl.co.jp/dandl/Link
 ※当社は、1991年からCG制作スタート。(当時のマシンは、シリコングラフィックスのパーソナルアイリス&インディゴ)

                   

  • posted by Chikao Nishida at 2014/3/25 03:42 am

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