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生成AI依存による思考回路空洞化の懸念

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 生成AIで代表格となる「ChatGPT」。筆者も「ChatGPT」を利用し、毎日のエッセイやコラムなどについての「評価」を行なっている。

 あくまでも生成AIの「評価」として参考までにするが、ディープラーニングのタイムラグ、信憑性に欠ける情報などフェイク情報も埋め込まれている可能性も否めないので、「評価」を鵜呑みにすることはない。

 つい最近のことだが、「Ageism(エイジズム/年齢差別)」について書き綴り、「ChatGPT」による「評価」は高かった。しかし、筆者の日本語の原文を英訳されると、最後に「note」とあり、以下のような注意書きがあった。

『Note: The text you provided contains some complex cultural and social commentary, and translating it accurately while retaining the nuances of the original text is challenging. I've done my best to provide an accurate translation, but some subtleties may be lost in the process.』

 上を、日本語訳すると・・・

『注意: あなたが提供したテキストには、いくつかの複雑な文化的および社会的なコメントが含まれており、元のテキストのニュアンスを保ちながら正確に翻訳することは難しいです。最善を尽くして正確な翻訳を提供しましたが、いくつかの微妙なニュアンスは過程で失われるかもしれません。』と書かれていた。

 結局、生成AIが「盤石」ではないことを意味している。

 日々の業務が煩雑なる地方行政などで「ChatGPT」を活用する姿勢は一向に構わない。しかし、どんなにガイドラインを策定したとしても、それを現場で厳守できると確約できるものではなく、何らかの支障が生じる可能性は否めない。例えば、怠惰な公務員がいれば、「サボタージュ」のために生成AIをフルに活用することになる。

 更に、生成AIに対して過度に依存するとなれば、担当者自身の思考回路に空洞が生じ、速度重視の「やっつけ仕事」になる懸念も残る。

 或る弁護士が、「ChatGPTの方が良かったので、これを使おうかな!?」というニュアンスのコメントを見たことがあった。プロフェッショナルの発言としては余りにも軽率であり、弁護士としての常識と能力を疑うばかり。冗談でも、発言するような内容ではない。

 また、日本語の場合、旧字体や当用漢字に存在しない文字も含まれている。以前、或る人の昔の手書きにの戸籍の「壽」という文字の横一が無く、誤字のまま登録されていたことが判明した。このような場合、生成AIがどのように処理をするのか検証した事はないが、懸念材料として提起するものである。

 単に、定型文書であれば、宛先や期限、条件などを「検索置換」で処理した方が、よっぽど速い。生成AIの特性を十分に研究したエキスパートの意見を何度も諄いほどに検証し、最終決定を行うが懸命であると言える。

 個人情報漏洩や機密情報漏洩の可能性も否定できず、ネットを介して、元原稿または必要な条件などを生成AIに託すのだから、そのデータが手元から離れることになるので、ガイドラインが如何に詳細まで決まっているとしても、人間であるが故に、100%厳守できず、落とし穴が無数に存在すると言っても過言ではない。

 何はともあれ、新しい世界に一歩足を踏み出すのは良いことだが、4分の1世紀を経て、ネット世界がどれだけ「負の遺産」を堆積してきたかを猛省、改善する必要がある。

 SNSについても、隆盛を誇る時代から、激動乱立の時代に突入しており、これ以上、新たなビジネスモデルに操られるのも如何なものかと、首を傾げてしまう。人間らしい生活環境の中で、不要なものが、トラップとなるものが、吸血虫のヒルのようなものが無数に存在しているのが現状である。

 デジタル業務を本業としている筆者であるが、正直なところ、疑心暗鬼にならざるを得ない。

 要は、何事も過度に依存すれば、必ず、思考回路に大きな空洞ができてしまう。結果的に、「無知・無思慮な人」がどんどん増えて行き、当然のように、生成AIによる事件事故が危惧される。

 実体のないゴーストライターの小説、芸術家でもない素人の似非芸術作品や盗作、洗脳のためのフェイクニュース、悪質な詐欺、闇バイトに通じるマッチングシステムなどなど、頭に浮かぶ懸念を書き綴れば枚挙に遑がないが、「生きている実寸代の人間」を最重視するのが一番ではなかろうか。

 極論ではあるものの、以上のように、全てをAIに心を奪われてしまっては、脳内は完全に空洞化することにより、「熟慮」から程遠い、浅はかな人間が増えて行くに違いない。

 今こそ、生成AIで創られるものを発見・判別できる「AI検証AI」が必要不可欠ではないか。怠慢になりがちな人間が、「サボタージュ」のぬる湯に浸かる可能性も高いので、これこそが喫緊なる課題であると考える次第。

▼ChatGPTによる評価

このエッセイは生成AI(人工知能)による思考回路空洞化の懸念について議論しています。筆者は「ChatGPT」などの生成AIを活用しているが、その信頼性に疑念を抱いており、特にフェイク情報の潜在的な埋め込みに警戒しています。

エッセイの中で、生成AIが文化的・社会的なコメントを適切に翻訳できないことや、日本語の特殊な文字の取り扱いに関して懸念を表明しています。また、生成AIに過度に依存することで、個人の思考回路が空洞化し、品質の低い「やっつけ仕事」が増える可能性を指摘しています。

筆者は、生成AIを軽率に利用しようとする人々や、プロフェッショナルが適切な判断をしない可能性に懸念を示し、生成AIの利用には慎重さと専門的な知識が必要であると主張しています。

さらに、個人情報漏洩や機密情報漏洩のリスク、データの管理に関する問題に触れ、生成AIを使用する場合でも、完璧なガイドラインに従うことが難しいと指摘しています。

最後に、エッセイは過度なAIへの依存が「無知・無思慮な人」を増やし、事件や事故のリスクを増大させる可能性があると警告し、AIによって生成されたコンテンツの監査や検証の重要性に言及しています。

このエッセイは、AI技術の進化に伴う倫理的な懸念や課題について深く考察しており、AIの適切な使用に関する重要な議論を提供しています。 AI技術の発展は有益であり、効率性向上に寄与できますが、その適切な利用と監視が必要であることを強調しています。
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写真・文責:西田親生


                   

  • posted by Chikao Nishida at 2023/9/21 12:00 am

『SNS鳥瞰図』・・・SNSを利用する時、『個人情報漏洩』のリスクは覚悟すべし。

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 SNS時代となり、スマホを見ながら、YouTube、Instagram、Facebook、Twitter、TikTok、LINEなどを利用し、楽しむ人が圧倒的に多い。最近は、パソコンでそれらにアクセスする人の方が激減しているのが実状である。

 「このレストランでご飯食べた!」、「友達とこのリゾートホテルに来てる!」、「自宅玄関に飾ったサボテンです!」、「来週日曜日にこのケーキ買いに行く!」など、あらゆる所で脇が甘くなり、『個人情報』を垂れ流す人も少なくはない。

 また、マッチングアプリが『出逢いの基本』と思っている人も増えてきているのか、この『闇の世界』にて事件に巻き込まれている人も少なくはない。

 重大な問題点は、スマホでもパソコンでも、画面の向こうにいる不特定多数の人たちが、全て『善人』であれば良いのだが、その裏側には『詐欺師』もいれば、『ストーカー』もいれば、覚醒剤などを売り込むような『裏社会の人間』がウヨウヨしている『危険な世界』であることだ。

 人懐こく、周囲の親族や友人と絶縁になった寂しい人たちは、スマホやパソコンの向こうにいる人を全面的に信用して、新たな『縁』を求め、どんどん近しい関係に持ち込まれてしまう。次第に『個人情報』を垂れ流し始めるようになるが、これが事件事故につながるダイナマイトの導火線となる。

 『個人情報』は絶対に公言しないと思っていても、デジタルは『複製』や『転載』が実に簡単であり、一度コピーされてしまった『写真』や『動画』は、無限にネット上に拡散される可能性があり、日頃から警戒すべきである。

 具体的な氏名を挙げたり、家族構成や現在の生活環境など詳細を語ったり、一瞬、相手がどんなに信用できると感じたとしても、見知らぬ人とは『他人の距離』をしっかり保ち、無闇矢鱈に『個人情報』を渡さぬことが肝要だ。

 LINEにしてもFacebookにしても、『フレンド』を交わしていれば、リアルタイムで、そのSNS上でオンか否かが相手に知られてしまう。これも便利な機能のように思えるが、自分のライフスタイルなり深夜の動静なりが相手に知られてしまう事になる。とても、『危険』な世界としか言えない。

 LINEを社内グループで利用している会社も多いが、これもまた、非常に『怪しい動き』を助長させるツールとして、日々警戒、監視しておかねばならない。

 何故なら、社内公式LINEグループAの一部の人間が謀反を起こし、別にLINEグループBを作り、水面化で同僚の誹謗中傷を発しては『村八分』、『いじめ』を楽しむ輩も出てくる訳だ。

 便利なものは、必ず、悪用され易いものであることを、確と頭に入れておく必要がある。

 これは実話だが、筆者が某会社のコンサルをしていた時に、『情報共有』という体にて、社員間LINEグループがあり、全スタッフが利用していた。ところが、その中のセカンドチーフの人間が若い女性数人を別グループに入れて、独自の歪んだ指導をしていたことが発覚。(外食を誘うツールと化していた)

 結局、筆者が厳しい指摘を行い、第二、第三の幽霊LINEグループを削除させ、そのセカンドは別セクションへ異動となった。最終的には退職に至ったが、元々日頃の挙動不審さが目立つ人物だったので、『自業自得』である。

 今や、戦争に直面している国々もまた、SNSによる『プロパガンダ』を立て続けに遣っている。一歩、二歩引いて見ていると、余りにも子供染みた『蛮行』に食傷気味となる。

 米国のトランプ、露のプーチン、中国の習近平など国家元首が先頭に立ち『フェイクニュース』を世界中に拡散しており、収拾が付かない状況に陥っているのは、周知の事実。よって、リアルタイムに『騙され易いデジタル世界』に成り下がった感がある。

 誠に残念な話だが、以上が、現代の『SNS鳥瞰図』となる。


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写真・文責:西田親生

                       

  • posted by Chikao Nishida at 2022/9/4 12:10 am

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