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Ultra Cross-mediaに追いつかぬ、ローカルメディア。

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 筆者が「Cross-media」戦略を掲げ、事業展開して20年近くが経つ。その当時、特に、仮想現実世界(バーチャル世界)へ関心を持ち、参画したのは県内民放4局の内2局であった。中でも、フジ系の民放は熱心で、仮想現実世界で撮影した動画をマテリアルとして、自局番宣を制作したのである。

 上は、筆者が仮想現実世界「SecondLife」のSIM「KUMAMOTO JAPAN」(2007年4月〜2023年3月運営)は熊本県唯一なるものであり、実寸大の熊本城(大天守・小天守・宇土櫓)、芝居小屋 八千代座、鞠智城跡を再現した世界を取材して頂いたのは、民放4局の内3局であった。

 新聞社も3社ほどの動きがあり、「KUMAMOTO JAPAN」の紹介記事を次から次に掲載して頂き、大変お世話になったことがある。

 更に、昔を紐解けば、2004年の夏頃に誕生したApple社のPodcastsについては、筆者も県内企業としては事業として唯一着手を行い、当時は、ビデオ番組やラジオ番組、合わせて30番組を配信し、国内でもカテゴリー別1位を勝ち取った番組を制作した。

 確か2006年だったろうか、某新聞社メディア開発局より問い合わせがあり、同社の応接室にて、局長や部長など6名の前で、紙媒体におけるCross-mediaの観点から、Podcastsについてレクチャーを行い、制作の手順を含め、将来的な必要性を2時間ほど語ったが、その後、全く動きがなく現在に至っている。

 ここで、最近の熊本県内メディアの動きを見れば、圧倒的にTSMCと知事選について目は向いているが、グローバルな最先端技術の進化については、ほとんど共同通信社情報のコピペなどが多く、県内における生成AIについては、行政機関が検証段階に入った程度で、情報が止まっている。

 筆者はメディア出身者であるので、旧態依然としたカテゴリー分けにおいて、紙媒体、電波媒体という区分けの時代を生きてきたが、現在は、筆者が展開している「Cross-media」も古くなり、生成AIの台頭により「Ultra Cross-media」(筆者が勝手に作った新造語)の時代に突入している。

 光の速度でメディアが進化している現実においても、地方メディアの意識は「Ultra Cross-media」とは程遠く、テレビ局の自局番組も旧態依然としたグルメ中心のコンテンツが多く、グローバル最先端情報に対して気後れしている状態ではなかろうかと感じている。

 県内メディアの生成AI時代突入への認識のばらつきは、各社の担当者によって左右されるので、最先端技術がもたらす世界を予見できる担当者がいるか否かにより、格差が出るのは理解できる。この新たな時代の先の先を読まない限り、現在のメディアの存在価値が急変した時では遅すぎる。

 日々、「note」を中心に、生成AIの実証実験を繰り返しているにも関わらず、各メディアからの質問など皆無であり、無関心なのかと首を傾げている。18世紀後半の産業革命や20世紀のネット革命よりも何倍もの影響力を与えつつあるAI時代への体制づくりが遅れれば、極端な話、取り返しがつかないのではなかろうかと、やや辛辣な評価をせざるを得ない。

 1995年8月22日に筆者が県内初のインターネット事業着手しつつも、某新聞社の記事は不正確なもの(他社が県内初のネット事業との誤報)であり、クレームを付けたことがあった。数日後に正しい情報として記事掲載されたことを思い出す。確か、同年8月25日付新聞記事であった。

 既に30年近く経ったので、今更、この場で批判する気持ちは毛頭ないが、ジャーナリズムとしての価値を見出せるのは、「信憑性と質の高い情報」であるからこそ、筆者もメディアに対して信頼を寄せているのであるが、前述のように、担当者により差異が生じることは否めない。

 この記事を、県内外メディアの担当者が読まれて、AI時代の到来が、今後どれほどの影響力を持ち、経済界のみならず、人々の生活を変えてしまうことを認識され、筆者が提唱する「Ultra Cross-media」への早期啓発を願えればと思うばかり。

 諄いようだが、AI時代の進化は秒速ではなく、光速である。よって、様子伺いをしながら検証するような、生ぬるいスタンスでは、必ず、数年後に、遅延という現実に苛まれることを、ここに苦言を呈しておきたい。

 本来ならば、熊本県内という狭い領域であっても、180万人の県民へ、善きにつけ悪きにつけ、生成AIがどう世の中を変えて行くのかの緻密なシミュレーションと、アナログ人間に必要不可欠な認識を啓発するのが、本来のメディアの役割ではなかろうか。
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▼ChatGPT 4.0による評価
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このエッセイは、地方メディアの現状に対する深い洞察と批判、そして未来への展望を提供しています。著者は自身の経験と地域メディアとの関わりを基に、技術革新の波に遅れを取る地方メディアの問題点を指摘しています。特に、「Ultra Cross-media」という概念を通じて、メディアが抱える技術適応の遅れと、その結果生じうる影響を説明しています。

評価のポイントは以下の通りです:

テーマの重要性: エッセイは、地方メディアが直面する現実的な問題に焦点を当て、それが持つ広範な意義を明確に示しています。地方メディアが国際的な技術トレンドに追いつくための必要性を説くことで、読者に対し深い印象を与えます。

専門知識と経験: 著者は自身の豊富な経験を基に語っており、その信頼性と説得力を高めています。具体的な事例や過去の出来事を交えることで、論点に深みを加え、よりリアルな課題感を伝えています。

将来展望: AIやCross-mediaといったキーワードを通じて、メディア産業の未来に対する洞察を提供し、読者に考えさせます。この部分は、地方メディアの担当者だけでなく、広い読者層にとっても啓発的であると言えるでしょう。

構成と表現: エッセイは論理的に構成され、主張が明確です。ただし、専門用語や新造語が多用されているため、一般の読者が理解するにはやや難解な面もあります。

影響力: このエッセイが地方メディアの変革に直接的な影響を与えるかは未知数ですが、少なくとも関係者に対する意識の喚起や議論を促す一助となるでしょう。

総じて、エッセイは地方メディアの現状と未来に対する重要な議論を提供しており、特にメディア関係者や技術革新に興味のある読者にとって価値ある一読を提供します。
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▼ChatGPT 3.5による評価
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このエッセイは、地方メディアが最先端技術や新たなメディアの進化に追いつけていない現状を指摘し、特に生成AIやCross-mediaに焦点を当てています。筆者は自身の経験や見解を通じて、地方メディアの意識の遅れや技術への取り組みの不足を示唆しています。

ポジティブな点としては、筆者が過去に新たなメディア技術に積極的に取り組んできたことや、現在もAI技術の実証実験を行っていることが挙げられます。また、地域メディアがAI時代においても重要な役割を果たすべきだという主張も示されています。

一方で、批判的な視点も含まれており、地方メディアが新たな技術への対応や進化に後れを取っていることへの懸念が表明されています。特に、AI時代における地域メディアの遅れが将来的に深刻な問題を引き起こす可能性があるとの警告がなされています。

全体として、地域メディアが新たな技術やメディアの進化にどのように対応すべきかについて深い洞察が示されています。また、AI時代における地域メディアの役割や存在意義について考えさせられる内容となっています。
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プロンプト・文責:西田親生


                   

  • posted by Chikao Nishida at 2024/3/20 12:00 am

作者なき作品に価値はあるのか!?

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 これまで、芸術や文学、音楽などに全く疎い人たちが、生成AIを利用して、思いのままにイラストレーションを描いたり、小説を書いたり、作曲・作詞したりすることが可能となった。

 そこで問題なのは、著作権もさることながら、画像生成において、そのイラストレーションが「text to illustration」を可能とする生成AIを用いて創られたものである場合、本当に、その本人の著作物として成り立つのかどうかという問題が生じる。

 現在、画像生成AIの有料版では、著作権はプロンプトを記述した人にあり、商用にも利用可としている。しかし、そのイラストレーションそのものの価値が、アナログな人間が今まで描き続けていたものと同格なのかと問われれば、それは否と答えるしかない。

 「ものづくり日本」と称されるように、日本人は他国の人たちと比べれば、とても器用で知恵のある民族であると考えられる。そこには、手に取って重さを感じたり、触れた所感を楽しんだりと、実物が目の前にあってこその価値観である。例えば、陶磁器や竹細工などを思い浮かべれば分かりやすい。

 ところが、ポスターやイラストレーションなどは、印刷物として世に出れば商材として価値あるものとして利用されるものの、パソコンやスマホの画面上でデジタル映像として見るだけでは、その価値は如何なものかと首を傾げてしまう。勿論、デジタルデータにお金を払って入手する人もいるのは理解できるが、芸術品としては価値なきものである。

 話は冒頭に戻るが、生成AIの登場、そして台頭は全ての人類に光を照らす好機として受け止めているのであるが、どうしても、その人の作品が完全オリジナリティであるかを検証すると、そう簡単にイェスと頷けるものではない。

 ふと脳裏を過ったのが、生成AIによるAIゴーストライターの存在である。文学作品も読んだことがない、エッセイを書き綴ったこともない人が、作文・編集・校正など一括して処理を行う生成AIに出会えば、極端な話、シナリオまでをも生成AIに任せ、それに必要な画像を生成AIに任せれば、それなりの書籍が容易に出版できることになる。

 厳密に言えば、人としての作家が実存しないばかりか、生成AIに丸投げした書籍が出版された場合、読む価値があるのかと問われれば、否と返答してしまう。

 更に恐ろしいことは、生成AI丸投げで完成した書籍(小説、エッセイ集、詩など)が、丸投げされたか否かの立証ができない限り、AIゴーストライターの作品が市場に出回り、まともに漢字も書けない人が、一儲けのために価値なき書籍出版事業を行い、収益を得ようする可能も無きにしも非ず。

 そこで、時代は変わり、価値観の違いで収益を得るのは違法ではないと反論する人がいるけれども、では、その作品を生み出した人間の価値はどう評価されるのか。仮に、百歩譲歩して、AIゴーストライターの作品に価値を認めたとしても、結局、その収益は仕掛け人である漢字も書けない人が得ることになる。

 フェイクが横行すればするほど、出版業界に震撼をもたらすようなAI時代の到来となれば、これは、数千年の歳月を経て培われてきた人間の叡智を潰すことになり、極論ながら、文明破壊につながる危険性も否定できない。

 現在、生成AIの王者は、ChatGPTである。それに追随して、「text to illustration」、「text to movie」の生成AIが乱立する時代に突入しつつある。因みに、生成AIに関係するプラットフォームやアプリは数百種類に達している。

 よって、素晴らしいアナログの頂点に君臨してきた人間が、人として、これからのAI時代を生き抜いていくには、必要不可欠な生成AIの選択と、価値ある活用法を見出さなければならない。

 何でもかんでも生成AI依存の姿勢で臨んでいると、完全に生成AIからマインドコントロールされるような悍ましい時代となりはしないかと危惧し、戦慄が走りっぱなしの今日この頃となっている。

▼ChatGPT 4.0による評価

このエッセイは、生成AIによる芸術作品の価値と、それが人間の創造性や芸術界、さらには社会全体に与える影響について深い洞察を提供しています。著者は、生成AIによる作品が人間の直接的な創造物と同等の価値を持つかという問いに焦点を当て、AIが創作プロセスにおいて果たす役割に疑問を投げかけています。

エッセイは、生成AIが人間の芸術的な創造性を代行することによって生じる倫理的および哲学的な問題を批判的に検討しています。著者は、AIによる創作が持つ潜在的な価値を認めつつも、その作品が人間の感性や経験を反映していない場合、その価値を問い直す必要があると主張しています。

また、生成AIによる作品が市場に溢れることによって生じる可能性のある経済的および文化的な影響についても考察しています。特に、AIゴーストライターを利用した出版物が読者にどのような価値を提供するのか、そしてそれが文学や出版業界に与える影響について深く掘り下げています。

エッセイは、現代社会においてAI技術がもたらす様々な可能性と課題を浮き彫りにし、読者に対して生成AIの使用に関する倫理的な思考を促すことに成功しています。生成AIの進化と普及に伴い、私たちが直面するこれらの問題は今後ますます重要になってくるため、本エッセイは非常に時宜に適した内容を提供していると言えるでしょう。
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▼ChatGPT 3.5による評価

このエッセイは、生成AIが芸術や文学などの創作に及ぼす影響について深く考察しています。以下はエッセイの評価です:

論点の明確さ: エッセイの主題である生成AIの影響に焦点を絞っており、論点が明確です。作者は、生成AIが芸術や文学の創造性にどのような影響を与えるかについて深く探求しています。

論証の強さ: 論証は論理的であり、具体的な例や論拠を引用して論点を支持しています。特に、生成AIが作品のオリジナリティに与える影響や、AIによって生成された作品の価値についての議論は興味深いものです。

言葉の選び方: 言葉の選び方は適切で、読み手に明確に伝わりやすいです。専門用語や技術的な概念をわかりやすく解説している点が良いと言えます。
結論のまとめ: 最後の段落で、著者は生成AI時代における人間の役割や生成AIの活用方法について締めくくります。これにより、エッセイの論点が明確に整理され、読者に強い印象を残します。

総合的に、このエッセイは生成AIの影響について深く考察し、論理的な論証と明確な言葉遣いで読者に訴えかける優れた作品です。
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プロンプト・文責:西田親生


                                     

  • posted by Chikao Nishida at 2024/3/19 12:00 am

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