ロゼッタストーンBLOGニュース

The Rosetta Stone Blog

「お客様は神様です」の履き違え・・・

josui-3


 今回は、ホテルやレストランを利用するお客について、検証することに・・・。

 昔、三波春夫のキメ台詞に「お客様は神様です」というものがあった。確かに、お客様は遠いところから、わざわざ足を運び、お金を落としてくれる。よって、大勢のお客様が集まれば、施設側は潤い、実に有難い存在となる。

 しかしながら、本当に「お客様は神様」なのだろうか。神様であれば、仏頂面して難癖つけるような客や、大声を上げて館内で騒動を起こす客がいるけれども、それは神を冒涜するものであり、決して、神様とは言い難い。

 「金を払う方が偉い」と思い込んでいる、低民度のお客。だから、横着に振る舞う。コンビニのレジ前で、横柄な言葉遣いで、アルバイトの女性を痛ぶったり、ホテルのメイドさんを上から目線で叱責しまくる、心ない客も少なくはない。

 それが神的存在であるのか否か。・・・勿論、否である。

 先般、マスク着用について書いた記事に、コメントが寄せられていた。「日本人って昔からモラルに欠けた列島民族ですよ。以前からそう感じていましたが、今回のコロナの件で確信に変わりました。可能なら他国に移住して日本国籍を捨てたいと考えています。」と。

 「モラルに欠けた列島民族」という表現に、なるほどと頷いた。デリカシーもなければ、自分の身の丈も分からず、お構いなしに、言いたい放題、遣りたい放題の輩がいる。どう逆立ちしても、格好良い、クールな人物ではないのだが、自覚がないところが始末に悪い。

 上のコメントを残していただいた人は、他国に移住したいほどに、心に傷を負ったのかもしれない。国籍を捨てたいほどと言うから、よっぽどのことだろうと。優しく大人しい人は、傷つきやすい。それが分かっていて、性懲りも無く恫喝する輩もその辺に転がっている。

 「お客様は神様です」は、「モラルを持ち心優しいお客様は神様のように有難い」と解釈すべきではなかろうか。だから、「お客様はイカサマです」と言われぬ様、自分自身の民度を再検証しても宜しかろうと・・・。

 民度高き施設には民度高き高尚なお客様が足を運び、民度低き施設には民度低き難癖輩が屯すことになる。民度高き施設にするのは容易くはないが、日頃から「ヒューマンウェア」を最優先に磨き上げる必要がある。

 それに気付かぬ施設は、どんなに大枚叩いて宣伝したとしても、素敵な神的お客は足を運ぶことなく、お先真っ暗となってしまう。自業自得ってところだろうか。畢竟、施設の質を見れば客の質が分かり、逆もまた真なりと言うことだ。


▼ダイニングキッチン九曜杏(熊本ホテルキャッスル) 特別料理のトンカツ!
tonkatsu-1


tonkatsu-2



◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995)
 https://www.dandl.co.jp/Link
◎ロゼッタストーンBLOGニュース
 https://www.dandl.co.jp/rsblog/Link
文責:西田親生

       

  • posted by Chikao Nishida at 2021/6/10 12:00 am

仕事人、できる男の身嗜み(2)

▼前川水源近くの花菖蒲

SHOUBU-0


 今回は、ホテルで見掛ける仕事人を観察して、それから自分自身を振り返ろう!

 先ずは、ホテル玄関に車で乗りつける仕事人の比較だ。玄関前で急ブレーキで止まる車と、静かに止まる車。どちらが素敵かと言えば、デリカシーのある方であれば、後者が素敵だと言うだろう。正解である。自分の車を高級車だと自慢げに急ブレーキ踏む仕事人は、ガキと同じで、不恰好。

 では、車をホテルに預けて、玄関に入る瞬間の仕事人を見てみよう。ベルボーイが自動ドアのセンサーに触れてドアを開ける瞬間に、「ありがとうございます!」と言う仕事人と、仏頂面で威張り腐って入る仕事人の比較である。前者はすごくクールな紳士だが、後者は語る価値もない。

 次に、レストランでの会食の様子を見回してみよう。マスクを顎に下げて、大声で笑う仕事人。ウィズマスクで静かに語る仕事人。勿論、後者がクレバーな仕事人の所作である。前者は、田舎臭いと言うか、空気を読めず、自分の足元も見えないデリカシーのなさが浮き彫りとなり、恥ずかし過ぎる。

 さて、食事中の動作を観察してみよう。食べ物を口に入れて、くちゃくちゃ音を立て、食べながら話しまくる仕事人。逆に、料理の盛り付けや香りをしっかりと確かめ、食材の一つ一つを楽しむ仕事人。後者が大人の所作だが、前者は、海外に行けば「Don't speak with mouth full !!!」と叱られる。

 更に、椅子に腰掛けて食すときに、両足の靴を脱いで足を突き出し、テーブル向こうの椅子に踵を置く仕事人。お尻を椅子の奥に付けて、背筋を伸ばして足を揃えて腰掛ける仕事人。勿論、後者が紳士である。前者は、パブリックスペースであることを完全に忘れいている、躾の悪い仕事人となる。

 最後に、和食を食すときに、コンニャクや里芋を箸先で突き刺して口まで運ぶ仕事人。箸先で里芋を挟み割って、半分ずつ口に運ぶ仕事人。前者は下品極まりなく、迷い箸でもしようものなら、友達の縁を切った方が良い。後者は日本人として当然の箸の使い方であり、高尚さが伝わってくる。

 このように、ちょっとの間、人間観察をしてみれば、色んな癖を持つ仕事人に出くわすことになるが、見るに耐えない仕事人は、先ず、仕事が捌けないと言っても過言ではない。相手の立場を考えることもできない仕事人なので、良い仕事が一緒に出来るはずがなく、必要もないと言うことになる。

 ホテルのホテルと言われる、ザ・リッツ・カールトン。同ホテルは「クレド」で世界的に有名なところだが、スタッフたちは皆、「WE ARE LADIES AND GENTLEMEN SERVING LADIES AND GENTLEMEN」が合言葉。よって、顧客の質も上質にならざるを得なくなってしまう。

 貴方がクールで捌ける仕事人であれば、上述のことなど、全て「分かりきった事ですよ!」と言うに違いない。・・・正解!


SHOUBU-1


SHOUBU-3


SHOUBU-4



◎ロゼッタストーン公式サイト(since 1995)
 https://www.dandl.co.jp/Link
◎ロゼッタストーンBLOGニュース
 https://www.dandl.co.jp/rsblog/Link
文責:西田親生

                   

  • posted by Chikao Nishida at 2021/6/8 12:00 am

1995年以来情報発信している老舗ポータルサイト「ロゼッタストーン」のブログをお楽しみ下さい。詳細はタイトルまたは、画像をクリックしてご覧ください。

behanceオブスクラ写真倶楽部ディー・アンド・エルリサーチ株式会社facebook-www.dandl.co.jp