向陽寺 住職 渡辺紀生

パワースポット 百寿合掌観世音 おクリ婆ちゃんと不思議な「命の鳩」の物語

おクリ婆ちゃんと不思議な「命の鳩」の物語

おクリお婆ちゃんは、もうすぐ100歳。時は昭和62年秋。
娘さんから「100歳まで生きてきたのは仏さまの、ご先祖のおかげ、お寺さんに記念にお観音さまを寄進したい」という申し出。
早速、福岡篠栗の仏師に依頼した。名前は「百寿合掌観世音」お婆ちゃんの戸籍の上の誕生日は11月23日。

お婆ちゃんが倒れた

ところが100歳を目の前にした一月前、救急車で病院に運ばれ、3日間も意識がなかった。そこで娘さんは「観音さまのお顔も拝ませないであの世にはやれない。和尚さんに一るの望みを託してご祈祷を」とタオルと下着を持ってきた。それに先代住職が懸命のご祈祷をした。

お婆ちゃんが目を開けた

そのタオルを掛けながら「これはうちの和尚さんがご祈祷して下さったタオル、あなたは観音さまの顔も拝まないで死んじゃダメ。目を覚まして!!」すると奇跡、目をパチリと開けた。それから2週間リハビリを受けておクリ婆ちゃんは帰ってきた。 「世の中は胸(心)で結んで胸(心)で解け」病院からの帰り、車の中で娘さんにささやいたと言う。仏さまになった?

鳩が飛んできた

お婆ちゃんが目を開けたとき、私は喜び勇んで篠栗の仏師に電話した。
「観音さまがお婆ちゃんを助けてくれました」と。
すると3日後仏師から「あの電話を頂いてからすぐに観音さまを彫っている作業所に鳩が数羽やってきて離れません。こんなことは初めてです。家内がお米や麦などをやっています」不思議なことがあるものだ。平和の使者、命を運んだキューピット?

お観音さまが建てられた誕生日

誕生日おクリ婆ちゃんはお寺へ来た。聞いてみると三途の川はお花畑。行こうとしたら坊さんが「帰ってこい」手招きしたとか。
お観音さまを台座に乗せながら、鳩の話をしたら「お婆ちゃんを救った鳩に違いない。ここに鳩をとまらせることにしよう。」親族の誰ともなしに声が上がった。親族がお金を出し合った。住職が名前をつけた。「命の鳩」

鳩が台座に

かくて鳩はお婆ちゃんの本当の誕生日、1月22日に宅急便で届いた。これまた偶然。奇跡!!それから約1年、101歳。お婆ちゃんは死ぬまで元気、眠るように自宅でぽっクリと大往生を遂げた。親族はお参りした後必ず鳩をなでて帰る。

癌から命を救ったエピソード

親戚の小母ちゃんが癌になった。親族も親友だったお袋も腹水のたまった瀕死の小母ちゃんを助けようと、この鳩をさすって病院へ。
「鳩さん、命の鳩さん助けて」この手は鳩さんを触った手、お腹をなでて、手をさすったら、これまた不思議、腹水はとれて退院してきた。
なんとすごい鳩だろう。

なでて帰る

お婆ちゃんの名前がクリなだけに「長寿でぽっクリ逝きたい人、病気を治してほしい人」の信仰を集め、なでて帰る人が絶えなくなった。

観音さまの御真言は 
オン アロリキャ ソワカ

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THE ROSETTA STONE