帝国ホテルが開業したのは今から約115年前の1890年11月3日のこと。侯爵井上馨、豪商渋沢栄一ら、当時の政財界の要人たちが発起人となり、設計を渡辺譲が担当した。正に迎賓館というべき格調高いネオルネッサンス様式の建物で、親善外交の舞台として華々しいスタートとなった。
同ホテルの歴史を知るには、宿泊者のみ購入可能な『帝国ホテル 写真で見る歩み(IMPERIAL HOTEL A Legend in Pictures.)』をお薦めするが、その中から主要なものを時系列にピックアップして、時代の流れを紹介したい。
◆1890年11月3日 開業 ◆1920年(大正9年)〜 全国に先駆けて結婚披露宴をホテルで開催<当時の結婚披露宴は自宅広間が主流で、ホテルでの結婚披露宴は新聞などで報じられた> ◆1923年(大正12年) 旧本館の誕生<通称ライト館/フランク・ロイド・ライト設計> ◆1922年頃〜 ハリウッドの名俳優らが続々来館 ◆1929年8月(昭和4年) ドイツ飛行船ツェッペリン伯号の日本ーアメリカ6日間の機内食を帝国ホテルが担当 ◆1934年 アメリカ野球チームが来館<ベーブルースやルー・ゲーリックほか> ◆1935年 世界的オペラ歌手・シャリアピン来館<歯痛で悩むシャリアピンの為にシェフが創作したもの/今もシャリアピンステーキとして人気> ◆1937年(昭和12年)4月 「奇跡の人」で知られるヘレン・ケラー来館 ◆1958年(昭和33年) インペリアルバイキングの誕生<好きな料理を好きなだけ楽しめるバイキングスタイルは全国に広がって行った> ◆1964年(昭和39年)10月 IOC本部を帝国ホテルに設置<選手村食堂の食事を提供> ◆1966年(昭和41年) シアターレストランをオープン<食事とショーを楽しむ現在のディナーショーの原型となる> ◆1970年(昭和45年) 現在の本館完成<写真左下のロビー奥にある大壁面「黎明(通称:光の壁)」は様々な色彩のクリスタルガラスブロックを重ねたもの> ◆1983年(昭和58年) 現在のインペリアルタワーが完成
※今回の取材に関しては、帝国ホテル・東京の広報担当者の許可を得ています。
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