THE ROSETTA STONE DAILY NEWS 2005年5月11日 |
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日本に商用インターネットが誕生したのは1994年のこと。既に10年が経過した事になる。当初は鈍足なモデムによるダイヤルアップが主流で、デジタル専用回線を敷設している地方企業は皆無に近い状態であった。
それからインフラの整備がなされ、秒進分歩の勢いで進化を続け現在に至っているインターネット。しかし途中で「ISDN」に固執したが為に、グローバルスタンダードに追いつけなくなってしまった時代が数年続いた。 ホームページに関しても当初は学術系ばかりが目立ち、ネット利用者も僅か100万人足らず。じわじわと中央から地方へとネット情報が流れて行った。しかし、地方では正体不明の通信技術と地球規模データベースに「???」の状態。更に多くのインスタント素人評論家の登場で、「???」が3乗倍となり、企業の迷走を加速させた。 「インターネットにアクセスすることが優越の時代」から「ホームページを持つ事が企業のステータスの時代」へ、そして「静的ホームページの時代」から「動的ホームページの時代」へと幾度となく大小の波が押し寄せ、「ビジネスモデル」という言葉が流行した。 僅か10年の時空間の中で熟成を余儀なくされた「20世紀の大発明・インターネット」。地方の企業ネット事業はドメイン戦争などを経て落ち着きを取り戻したように見えるが、残念ながら果てしない迷走を続けているのが現状である。無償サイトに散在させた自社ページとオフィシャルページの区別さえつかない企業ホームページ。助成金を目当てに即席で搭載された団体サイトなどは既に朽ち果てている。 エージェントの囲い込み戦略にまんまとのせられ、ドングリの背比べを強いられている自社ページ。・・・全く主義主張のない企業のホームページが無数に存在する事にうんざりしてしまう今日この頃である。筆者は、講演や研修会等を通して「経営者の資質が露呈するオフィシャルサイト」を強調するのだが、今も尚、ネット事業が迷走に迷走を続けている企業が多いのは・・・言わずもがな! 今後、ネット事業を通じて実利を得る「勝ち組」に何社残るかは定かではないが、単に新しい物好きで、熱しやすく冷めやすく、移り気な性格の経営者は要注意ということであろうか。 |
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