THE ROSETTA NEWS

タクシードライバーのモラルと車の劣悪さ・・・!!

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THE ROSETTA STONE DAILY NEWS 2005年5月6日
2004RosettaNews
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 歴史と伝統を誇り、観光名物ともなっているロンドンタクシー。そのドライバー資格を取得するのは容易ではなく、1000以上のホテルやレストランの正確な位置やその人気メニュー詳細なども把握しなければならないという厳しさ。それに反して、免許さえ持っていれば簡単にタクシードライバーになれる日本では考えられない事。既にドライバーのクオリティを上げる為のフィルタリングをしている点に、ロンドンタクシーと国内一般タクシーに大きな格差を感じた次第。

 タクシーを頻繁に利用する中で最近気になる事は、ドライバーの質の悪さと車の老朽化。走行距離は既に40万キロを超えており、社内で整備していると言いながらもサスペンション、ショックアブソーバなどは馬車並みの酷さ。最近のタクシーは業績不振からか、中古車(自動車学校の車を買い取って塗装するなど)が増えて来たようだ。車内の取手は手油でベトベト。雨の日の座席シートはビショビショに濡れた状態。

 また、乗客が急いでもいないのに、ギアをセカンドのまま引っぱり轟音を鳴り響かせ路地を右へ左へと、あたかもラリー車のように走るタクシーをよく見かける。後部座席に乗客が居るのを知っていながら、「段ボール箱」を運ぶかのような気配りの無さ。非常に荒い運転ぶりであり、「命」を乗せているという責任感すら全く感じられないのである。

 このような状況では、「観光立県」を目指す熊本県であるが、県内外からの観光客に安易に「タクシー」をお薦めできるはずもない。更に、個人情報保護が叫ばれる今日であるが、非常識なドライバーになると「ああ、そうそう、●●さんも良く乗られますよ。・・・・・」と、聞いてもないことをペラペラ喋ったり、プライバシーに踏み込んだ愚問が飛び交う事もある。

 上述のように外観だけを塗り替えたオンボロ車に、劣悪ドライバーの組み合わせのタクシーが増えて来たのではないか!?今一度、県内タクシー会社はサービス業の原点にかえって、「観光立県」に寄与できる体勢づくりをして欲しいものだ。・・・筆者がよく利用する京都の個人タクシーに「松原タクシー」がある。同タクシーは、沖縄サミットの時に海を渡って現地へ出向、そしてVIP専用ハイヤーの役割を果たしたという。更に「京都検定2級」を取得しているタクシーのベテランだが、そのドライバーぶりは実に範たるものがある。


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