猛暑が続き少々バテ気味の取材となりつつある中、本日はフィレンツェより西方90キロほど走ったところにある「ピサの斜塔」へ足を運んだ。今回の取材は「世界遺産」がテーマ。前回まで掲載した「最後の晩餐(サンタ・マリア・デッレ・グラーツェ教会とドメニコ会修道院/1980年登録)」、「ベネチアのその潟/1987年登録」、「フィレンツェ歴史地区/1982年登録」などと同様に、「ピサの斜塔(ピサのドゥオーモ広場)」も1987年に「世界遺産」に登録されている。
そもそも「世界遺産」とは、ユネスコ総会で採択された「背下院の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」に基づき、「世界遺産リスト」に登録された物件を言う。更に、そのリストは「文化遺産」、「自然遺産」、「複合遺産」の3つに分かれる。
バスで向かった「ピサの斜塔」だが、観光バスなどはピサのドゥオーモ広場方面へ一切入れないようになっており、専用の送迎バスに乗り込み、同広場へと足を運ばねばならない。送迎バスも発着の時間はアバウトで、ほぼバスが満杯になってから動き出すと言った仕組みのようだ。
ピサのドゥオーモ広場のゲートに入ると、前方に「そんなに傾いて大丈夫だろうか?」と思われるほど、斜めに傾いている真っ白な塔が奥に見えてきた。観光客は芝生の手前から斜塔を手で支えるようなポーズをとり、騙し絵的な記念写真撮影に必死になっている。
ちなみに、その騙し絵的な写真撮影法は日本人が考案したとの事。また、現在の斜塔の傾きを押さえるアイデアを世界に募集したところ、採用されたのはこれまた日本人のアイデア。・・・傾きと逆の地盤をコンクリートで固めて重し替わりにしてバランスをとり、傾きを押さえるといったアイデアであったとの事。・・・日本人もまだまだ捨てたもんじゃない!
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