イタリア紀行(1)「近代商業都市ミラノ」

THE ROSETTA STONE DAILY NEWS 2003年8月2日
「最後の晩餐」の壁画を見上げて感動!!

 関西国際空港を飛び立ち、約13時間後にイタリア北部近代商業都市ミラノの空港に到着した。現在はユーラシア大陸を横断できるので、冷戦終結以前と比べると5時間以上も短縮したことになる。それまで北回りは米国アラスカを経由しヨーロッパへ飛んでいたので、ツアーコースによっては一度イギリスのヒースロー空港で降り、それからフランスやイタリアへと足を運んでいた。

 今回のコースは世界遺産をテーマに、ミラノ、ベネチア、フィレンツェ・ローマと4都市を取材した。最初に訪れたのはレオナルド・ダ・ヴィンチの傑作「最後の晩餐」フレスコ画で有名なサンタ・マリア・デッレ・グラーツェ教会。厳重なチェックと入場制限、内部撮影禁止のために、ゆっくりした取材時間が取れなかったが・・・20年の歳月を経て復元された500年前の原画に大変魅了された。

 実はダ・ヴィンチ作の「最後の晩餐」は18世紀に全てが再塗装され、顔、表情、色調などが歪められてしまった。更に第二次世界大戦中(1943年)、空爆に襲われたものの奇跡的に助かり、修復再現の道を辿ることになる。上塗りを全て除去して現れた原画は、数カ所が油性塗料で描かれているが、殆どがテンペラ画。ダ・ヴィンチの緻密な思考による遠近法の図式が素晴らしい空間を創り出している。

 次に訪れたのはミラノのドゥオーモ(大聖堂)。雲一つ無い青空に突き刺さるように聳え立つ真っ白な大建造物である。内部に足を運ぶと予想を遙かに上回る高い天井とステンドグラスや彫塑群。一瞬にしてイタリアの古く重い歴史と伝統を目の当たりにしたようであった。それから簡単な昼食(定番のピザとリゾット)をとり、大アーケード街をそぞろ歩きして一日目の取材を終了した。  



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