那覇市から58号線を北東に走り、象の鼻で有名な万座毛を過ぎると恩納村(おんなそん)という村がある。本日は、同村の海底観光が楽しめる、トロピカルムード漂う「いんぶビーチ」に足を運んだ。
ユニークなグラスボートに乗船し取材をすることにしたが、修学旅行の団体が貸し切っていたために20分ほど待つことになった。静かなエンジン音のグラスボートが数百メートル先へ進むと、船底に見える景色はまさに竜宮城。沢山の種類の魚たちが我々を出迎えてくれた。
船頭が船縁から餌を投げると、魚たちが一瞬にして集まってくる。船の中央底はガラス張りなので、魚の移動の様子をはっきりレンズにとらえることが出来る。何度もシャッターを押していると、背後からバシャバシャという音が聞こえてきた。振り向くと、船頭が与えた餌に飛びつく魚たちが飛沫を上げている。
とっさに背後の水面に浮き上がるように餌に飛びつく魚を追う。餌を食べる瞬間、真っ黒な魚の目がギョロリとしている。あまり気持ちの良いものではないが、辺り一面に大きな魚影が見えるので、「あのお、釣り糸垂れたら、直ぐ釣れますよね?」とすかさず聞いてみた。「そうですね。釣れるでしょうねえ。でも、ここは禁漁区なんですよ。」とあっさり断られたので、頭に描いた釣り糸がいっぺんに切れてしまった。
写真下で大きな口で餌をくわえているのは「フエフキダイ」。その他、「モンガラカワハギ」、「オヤビッチャ」、オキナメジナ」、「ヒメアイゴ」、「ツノダシ」、「ナンヨウハギ」、「テングカワハギ」、「イッテンチョウチョウウオ」、「ミノカサゴ」、「フエヤッコダイ」、「ナンヨウブダイ」、「ヒメジ」、「ルリスズメ」、「タテジマキンチャクダイ」、「ヒレグロベラ」、「アオヒトデ」、「ガンガゼ」、「ナマコ」、「イソギンチャク」、「カクレクマノミ」など沢山の種類の魚たちと出会える。
■熱帯天国・いんぶビーチ■(年中無休/所要時間約20分)
〒904-0401沖縄県恩納村名嘉真2173
TEL:098-967-8222 FAX:098-967-8322
【夏期】4月1日〜10月31日(8:30-17:00)
【冬期】11月1日〜3月31日(8:00-16:30)
※天候により欠航する場合もある。
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