復元された「首里城」---沖縄連載(1)

THE ROSETTA STONE DAILY NEWS 2003年6月21日
14世紀に創建され、何度も消失した日中文化混合の城
 台風6号が近づく嫌な予感がする中、久し振りに沖縄へ飛びデジカメを担いでの沖縄本島全島取材を敢行。初日は定番の「首里城」を訪れた。

 首里城は沖縄の代表的な観光名所となっているが、その歴史は14世紀頃に遡る。1453年「志魯・布里の乱」の勃発により全焼し、その後再建と焼失を何度も繰り返し、1945年太平洋戦争沖縄戦での焼失を最後にその姿を消してしまった。

 しかし米国による統治時代が続き本土復帰(1972年)するまでに、園比屋武御嶽石門(世界遺産/1957年復元)、守礼門(1958年復元)、円覚寺総門・弁財天堂(1968年復元)などが相次いで復元されていった。

 復帰後は、更に首里城全体復元に拍車がかかり、歓会門(1974年竣工)、玉稜(1977年竣工)、久慶門(1984年竣工)、正殿・南殿・番所・北殿・奉神門(1989年竣工)などの復元工事に着手。1992年11月に首里城公園一部開園に漕ぎ着けた。

 約500年に渡り琉球王国の城として存在し続けた首里城の姿は圧巻で畏怖堂々としている。特に正殿(高さ16m、幅28.8m、奥行き17m、延べ床面積約363坪)は、琉球王国最大の木造三層構造、本瓦葺きの巨大な建造物。

 木造であるが故に柱の本数がすこぶる多いのが特徴。ちなみに柱の数は、1階101本、2階92本、3階60本もあり、素材としてタイワンヒノキやイヌマキ(チャーギ)を使用している。屋根瓦は約57900枚。彩色塗装は、金龍や獅子には金箔が貼られ、壁や柱は漆下地に桐油朱塗りを施してある絢爛豪華なものである。

 首里城公園の一般的な見学コースは、駐車場→守礼門→→歓会門→瑞泉門→漏刻門→広福門→奉神門→御庭→正殿→北殿→久慶門→園比屋武御嶽石門→駐車場の1時間20分ほどで一巡するコース。・・・日本と中国の融合した旧跡の旅へタイムスリップ!!

 これから数日間は、沖縄本島の観光スポットを連載予定。乞うご期待!!

■(財)海洋博覧会記念公園管理財団 首里城公園管理センター■
 〒903-0815沖縄県那覇市首里金城町1丁目2番地
 TEL:098-886-2020(代) http://www.shurijo-park.go.jp/


園比屋武御嶽石門守礼門歓会門歓会門石垣龍樋正殿と御庭石垣

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