THE ROSETTA NEWS

おこしやす京都・晦庵 河道屋(秋の京都シリーズその4)

THE ROSETTA STONE DAILY NEWS 2002年10月21日

インフォトマト京都と言えば、「にしんそば」

 京都と言えば「にしんそば」を忘れてはならない。その老舗の老舗として「晦庵 河道屋(みそかあん かわみちや)」が挙げられる。同店は江戸時代の元禄・宝永の頃には上京の一角に店を構えており、現在に至っているという。

 「にしんそば」とはどういうものなのか?写真をご覧の通り、棒にしんの色艶からして甘辛い味付けで、暖かいそば麺の下に沈めて出されてくるのだ。トッピングはさらりと小口切りのネギを少々。実にシンプルなもの。

 最初、暖かいそばの器の左右に黒っぽいものが見えるので、それを引き出して麺とにしんを交互に食べるようである。そば麺は山芋をふんだんに練り込んだ白っぽい太麺が特徴。

 京都らしくあっさりめの汁(つゆ)とこってりとした棒にしんが相俟って、絶妙な風味を醸し出している。食べている途中で少しずつ棒にしんが崩れ、その小さなクズと出汁がシンクロして最後の一滴まですすってしまうという訳だ。

 流石に噂の老舗らしく、店構えも昔風の落ち着いた中に、小あがりの座席が左手に並ぶ。・・・座っているだけでワクワクして来るものだ。

 帰り際に店内の壁に「辛味大根が入りました」と札が下がっていた。大根といっても小さく、わさびのような味と聞いたが・・・次回訪問の折(たぶん1年後)にその辛味大根に挑戦してみたい。

 最後に、同店のパンフレットが結構面白いので、一部抜粋し転載する。

●お志ながき
 芳香炉・ざるそば・山かけ・しっぽく・天ざる・鴨なんば など いろいろ
●そばの出汁(だし)
 そば出汁(ざる出汁)は、少し濃いめにいたしております。ざるそばをお召し上がりの節は、出汁猪口にそばを全部浸さず、お好みに合わせ、加減してお召し上がりくださいますようお願い申し上げます。
●お土産
 晩抜蕎麦・都羽二重饂飩・御祝儀用五色蕎麦・宇治茶の香り高き茶蕎麦・芳香炉の折詰・山かけそば・にしんそば 他


■晦庵 河道屋のご案内■
住所:京都市中京区麩屋町三条上ル
TEL:075(221)2525

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