THE ROSETTA NEWS

新連載・ぐるり熊本市内めぐり(その8)加藤清正と本妙寺

THE ROSETTA STONE DAILY NEWS 2002年6月7日

清正公銅像加藤清正と本妙寺

 「本妙寺宝物館」は、本妙寺境内にあり、熊本城の建造した名将・加藤清正(ニックネームは、清正公さん=セイショウコウサンと呼ぶ)の遺品や、加藤家や細川家に関する文書、書画、工芸品など約1400点が収蔵、展示されている歴史博物館。

 同宝物館には国認定重要文化財「三池典太光世作 短刀」、「紙本墨書 日本紀竟宴和歌上下2巻」、国指定重要美術品「絹本墨書 安南国書」、県指定重要文化財「備州長船祐定作 短刀」などが収蔵されている。「紙本墨書 日本紀竟宴和歌上下2巻」は鎌倉中期の宗尊親王の筆写本で、日本中で本妙寺だけにしかなく、清正公はこれを肌身離さず持っていたと伝えられる大変貴重な品。毎年11月3日に宝物お風入れがあり、全宝物が公開されている。  

 また、本妙寺本堂から更に中尾山(本妙寺山)八合目へ足を運ぶと、そこには槍を片手に清正公銅像が堂々たる姿で立っている。銅像は昭和10年(1935年)が清正公没後325年の記念事業として本妙寺が製作、安置したもの。因みに銅像の製作は長崎出身の彫刻家で有名な北村西望氏に委嘱。同年4月、高さ8.2mに及ぶ銅像が上熊本駅に到着し、現地まで僧達の読経に合わせて信者達が紅白の綱を曵いて登り、台座に据え付けた。銅像は昭和19年4月戦争末期の金属供出で一度撤去されたが、昭和35年4月に再建され今日に至っている。


◆本妙寺宝物館施設案内◆

<利用時間> 9:30〜16:30
<休日> 月曜日(祝日の場合は翌日)
<入場料金> 大人300円、中・高生200円、小学生100円


⇒マップはこちらの「金峰山周辺」を参照してください。
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