作 品 解 説

初期伊万里

●染付山水文大皿●(1630〜40年代)
口径44.2 高12.4 高台径13.0

出典『(C)佐賀県立九州陶磁文化館作品図録』

初期伊万里

●色絵蔦文皿(青手)●(1650年代頃)
肥前・有田窯
口径25.3 高6.3 高台径14.4

古九谷様式中期から後期の特徴をもつ。高台内の銘は明末・中国の瑞祥の銘の一種(「禄」という)の影響を受け、1640年代頃から肥前陶磁器が用い、1660年代頃まで例を見ることができる。

出典『(C)佐賀県立九州陶磁文化館作品図録』


寛文様式

●染付竹虎文大皿●(1650〜60年代)
口径58.5高14.5 高台径27.8

出典『(C)佐賀県立九州陶磁文化館作品図録』


柿右衛門様式

●色絵花鳥文皿●(1670〜90年代)
肥前・有田窯(南川原山)
口径24.8 高4.0 高台径16.3

余白を生かした緊張感のある構図である。また花弁の一部に金彩が用いられ、赤い花とバランスを保ちながら、華やかさを加えている。

出典『(C)佐賀県立九州陶磁文化館作品図録』


延宝様式

●染付鶉杉菜文皿(1680〜90年代)
口径18.2 高1.8 高台径13.1

出典『九州陶磁文化館 柴田コレクションII』

元禄様式

●染付扇繋唐草文輪花皿●(1680〜1700年代)
口径19.3 高3.5 高台径11.9

出典『九州陶磁文化館 柴田コレクションII』


元禄様式(金襴手・献上手)

●色絵赤玉雲龍文鉢●(1690〜1730年代)
肥前・有田窯
口径26.0 高25.9 高台径11.7

いわゆる献上手と称されるこのような鉢は、厚手に作られ、入念な上絵付が施されている。染付素地に赤・金などを加えた金襴手様式の典型的な作品の一つ。高台内には二重圏線内に「大明萬暦年製」の銘を入れる。

出典『(C)佐賀県立九州陶磁文化館作品図録』

元禄様式(金襴手・輸出伊万里)

●色絵牡丹鳳凰文八角大壷●(1690〜1730年代)
肥前・有田窯
口径19.1 高54.8 底径17.3

土坡や枝などは染付による太い線描きで大胆に表されているが、色絵は入念で緻密に描かれている。概して色絵の発色も残りも良い。

出典『(C)佐賀県立九州陶磁文化館作品図録』

鍋島様式

●色絵桜樹文皿●(1700〜30年代)
肥前・鍋島藩窯
口径20.2 高5.8 高台径11.0

桜花はすべて線書きで表現され、線書きのみの赤が軽快さを生み、花の数が艶やかさを醸し出している。画面に桜樹をめぐらすこの構図は、鍋島の図案帳に同種のものがある。高台には櫛目文を描く。櫛目文は鍋島藩窯の特徴である。

出典『(C)佐賀県立九州陶磁文化館作品図録』

元禄様式

●染付笹柘榴文輪花皿●(1700〜40年代)
口径21.0 高3.6 高台径13.5

出典『九州陶磁文化館 柴田コレクションII』

天明様式

●染付唐人文皿●(1780〜1800年代)
口径28.5 高4.9 高台径17.3

出典『九州陶磁文化館 柴田コレクション』

幕末期

●染付松竹梅唐草文皿●(1820〜1860年代)
口径42.9 高6.9 高台径23.1

出典『九州陶磁文化館 柴田コレクションIII』


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